ドラゴンスレイヤー@太郎

■■■ 134、ドラゴンスレイヤー@太郎 ■■■@..Z


「あー、眠てぇー」

<睡眠不足ですか?>

「かな」高校いるときから眠かったんだよなー。「あったかいからね、今日」

<寝た方がいいんでは?>

「かなぁ。遊びてーんだけどなー」


 ──っつーことで、ちょっと寝ました。


<カンタさん、時間ですよー・・・>

「ん・・・」

 大好きな風花の声で起こされて、目開ける。

 パソコンのファンの音がしてる。

 俺、起き上がる。

 ミニロボカー・ユキ号、俺を見る。

「すっきりした! じゃ、遊ぶか」


┏━━━━━━━━━━

┃ RULED SPIRITS

┃ ...lDt.

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┃ w.D...t

┃ > Continue <

┃  Create World

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<Tips。『ドラゴンスレイヤーは、ブレスを吐くことができます。さあ、呼吸を整えて!』だって>

「へぇー。そう言や、@太郎が倒したんだっけ」

<うん。『ドラゴンスレイヤー』の称号がついてる>

「すげー。出世したな@太郎」

<最初の@だからね。よく生き延びてるよ>

「うむ。10階級ぐらい特進しないとね」

<めちゃくちゃだw>

「で、ブレスが吐けるようになったんだよね?」

<そう。『アイスブレス』のスキルが1入った。あと、『呼吸』スキルも伸ばせるようになってる>

「よっしゃ! 撃ってみよーぜ」

<はいなー>


 @太郎はブレスを吐いた: 呼吸が足りない。威力が半分になった。


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 @太郎 呼吸:-8/10


「すげー!」

<ブリッツのブレスだね>

「すげーなドラゴンスレイヤー。──呼吸不足って言った?」

<うん。言った>翻訳者・風花さんである。<Mpが足りないみたいなことじゃないかな?>

「呼吸ってMpなの?」

<でしょ。減ってるし>

「マナベースのMp使えるのかな?」

<それは使えないと思う。使えたら大変だよ>

「なんで?」

<ブリッツにMp吸われてブレス吐かれちゃうw>

「あーw そっか」

<ちゃんと息切れはしてもらわないとね>

「アイスブレス! はぁはぁ・・・」

<ぜぇぜぇ・・・。あ、これ回復早いですね。1ラウンドに1点ずつ回復するみたい>

「なんだと」


 なんと! 呼吸ポイントは、ラウンド単位で回復していくらしい。


「・・・って、そりゃそうだわ。ブリッツ君も何回も吐いてたもん」

<だね。あいつ、もっと回復早かったけど・・・回復速度がちがうのかな?>

「スキルあげたら早くなるんじゃね?」

<上げてみよっか>

「うん」


 @太郎はスキルが上がった: 『呼吸』1(=11)。


<回復速度上がらず>


 @太郎はスキルが上がった: 『呼吸』2(=12)。


<上がらず>

「ダメか」

<1ラウンドあたり10%回復とか、そんな感じかも知れないね>

「あー、そうすっと、先は長いなこりゃ」

<うん。経験点が、あと・・・5,000点以上必要>

「そう言や、ドラゴンの経験点っていくらもらえたの?」

<74点>

「少ねぇ・・・」

<推定で、2600点ぐらいかな? 1人で倒した場合>

「2600が74になっちゃうのか・・・」

<35人いたからねぇ>

「74点で、どんぐらい成長できんの?」

<スキルなら、0から3に上げて余り14点。能力値は上げれない>

「きびしー・・・」


 あんな強いドラゴン倒してそんだけか・・・


「やっぱ、少数精鋭で行かなきゃダメなのかな。俺、まちがってる?」


■■■ 135、成長で悩むの巻 ■■■@..Z


<少人数でかかってたら、全滅して終わりじゃない?>

「浦部は少数精鋭でさっさとクリアしたっぽいし」

<そうなんだ>

「うーむ・・・」

<訊いてみる? うらべさんに>

「うーん」


 何回か、訊こうかなとは思ったんだけど。

 やめたんだよね。

 だってさー。せっかく風花と遊んでんのにさー。


「・・・風花はどう思う?」

<そうだねー・・・>

「やってみればわかると思います!」

<先に言うんじゃないよw でも、今回はそれじゃないかなー>

「どれなの?」

<私たちは、間違ってないと思います!>

「ほう。珍しいね。あいまいな問題にはっきり答えんの」

<未来はあいまいだけど、過去はわかってんじゃん>

「ふむ」

<ここまで、私たち、ちゃんと切り抜けてきたじゃん。まあ、被害は出てるけどね>

「うん」


 労働災害とかねw

 言わねーけど。


 ──笑うの我慢してたら、ユキ号がジコッと動いてこっち睨んできよった。

 俺、横向く。

 ユキ号、机の上を回り込んで、こっち見る。


「おいやめろw その動きで笑っちゃうだろwww」

<やっぱり笑ってるぅーw>

「ごめんw 馬鹿にしてんじゃねーんだけど。楽しかったからね?」

<・・・まあそういうことにしといてあげますよ>

「ごめんごめん。

 で。

 まー、被害はでかいよね。何十人も死んでるし」

<うん>

「けど、間違いではなかったと?」

<うん。私たちは、そんなに間違ってない。ベストじゃなくても、良くやってる>

「そっか」

<逆にさー、カンタさんはどこで悩んでんの? なにがまずかったと思う?>

「いや、人数少ねーほうが、経験点増えるわけじゃん?」

<そうだね>

「経験点が増えれば、成長が早くなる。

 成長が早けりゃ、強い敵が倒せる。

 強い敵が倒せりゃ、経験点が増える──ってわけっしょ?」

<うん。好循環(こうじゅんかん)だね>

「そっちのが効率良くね?」

<どうかな>

「え? ちがう?」

<1人でブリッツ君も魔王も倒せるなら、おっしゃる通りだけど。実際はちがうでしょ>

「1人とは言わなくても、少数精鋭のが強くなるんじゃねーの?」

<それにも、2つ反論できますね>

「ほう」

<ひとつは底上げがあること。能力値や装備のね。

 もうひとつは、行動回数の影響が大きいこと。特に回避>

「むむむ」

<まず、キャラの強さは、スキルだけじゃない。能力値や装備がある>

「@Pizzaも、“クラッシャー”持ったら強かったもんね」

<そーゆーこと。経験点0=強さ0 ではない>

「もひとつは?」

<行動回数ね。

 回避がすごく高い敵が出たとする。

 オーガが1人で殴りかかっても、回避されてノーダメ。

 でも、ゴブリンが3人で殴りかかれば、1人目は回避され、2人目は受けられても・・・>

「3人目は当たる」

<そう>

「そいつが“クラッシャー”なら、それで勝ち」

<そーそー>

「なるほどな。けどさー、成長スピードも大事じゃん?」

<まあね>

「そこが悩みどころだよね」

<何人が最適か? となるとね。わかんないよね>

「でしょー? んだからさー、このまま進んで、魔王にボコられて、全滅しちゃったらさー・・・」

<そんときは一緒に悔しがろうよ。『先に言えよー!』って>

「くそげー!」

<そこまでは言ってないw>


 まあね。先のこと考えて足が止まっちゃったら、本末転倒だわな。


「・・・俺さー、気が短けェのかも知んねー」

<そんな感じしないけど、どのへんが?>

「父ちゃんとか姉ちゃんはさ、気が長げェ~~~んだよ。

 ロボゲーとか、難しーRPGとか、ブツブツ言いながらプレイして、ジワジワ上手くなんの」

<カンタさんはちがうんだ?>

「ちがうね。『なんで上手くなんねーんだ?』ってなって、やーめた! ってなっちゃう」

<自分の成長速度にイラつくってこと?>

「あーw そうかも。そうだわ。自分の育成速度が遅ェのにイラつくんだよ」

<わかるわかる>

「ウソだーw フーカ優秀だし、悩んだことねーんじゃねーの?」

<む! そりゃあ、私は生まれたばっかだけどさぁ!>

「いや、そうじゃなくてさ。フーカ賢いじゃん。ちょっとヘルプ見ただけで全部把握しちゃうし」

<いやそんな。私、結構ポカしてんじゃん>

「うんw」

<うんって言うなw ・・・成長で悩んだりはするんだよ、私も>

「そうなの? 意外」

<私は機械知性だからね。子供から大人へと成長したりはできないからさ>

「ふむ?」

<子供が大人になるみたいに、自然に強くはなれない。自分で自分の頭の中身を鍛えなきゃいけない>

「あー、なるほど。わかる」

<カンタさんもそう?>

「そう。

 子供ン頃は、放っといても身体デカくなるし、頭も良くなるもんね。

 それがさー、中学後半あたりから伸びが鈍くなってさー。

 去年とくらべて、俺、あんま変わってなくね? ・・・ってなんだよね」

<あ、そうそう。それそれw>

「一緒だなー」

<うんうん。1週間前と比較して・・・>

「短けェーよ!」

<しょうがないだろー! 生後3週間なんだから>

「そんな時間で賢くなれるわけねーだろ!w」

<なれるもん!w>

「・・・まあ、風花はね。なれるかもね。計算速いしね」

<いえいえ。計算速度は、カンタさんのパソコンのおかげです>

「いえいえ。TAIさんの出来が良くって」

<いえいえ>

「──うん。そうだね。自分で考えるってのも、大事だよね」

<そうだよ>

「やってみればわかることだしね!」

<そうそう!>


 幹太と風花、成長で悩むの巻でした。


<『効率』って、一歩間違うと・・・ってとこ、あるしねぇ>

「ん?」

<自分は努力せず、他人の成果を盗めば『効率』いいわけじゃん?>

「あー・・・」


 泥棒ってことだね。

 パクリとか。産業スパイとか。野菜泥棒とか。


「・・・@ソラさんみたいだねw」

<へ?>

「ハーピーの司祭さん。せっかく釣った魚、トンビに盗まれるっつー」

<太陽の司祭ですw そう、トビとかイタチがねー、いまだに時々やられるんだよね>

「トンビは『やったー効率いいぜ!』って思ってんだろーね」

<むかつくよねw>

「早く小屋完成するといいね」

<だね>

「さて! あと、なんだっけ?」

<えっと、財宝ですね。

 『アイシーウィップ“ブリッツァード”』、『氷の心臓』、『氷のウロコ』>

「ブリザードか」

<ブリッツァード>

「ブリザードでしょ?」

<ブリッツァード>


■■■ 136、アイシーウィップ“ブリッツァード” ■■■@..Z


 Icy Whip "Blitzzard"


<Blizzard じゃなくて Blitz- になってるの>

「細かいネタだな」

<筋力+1、抵抗:冷気。射程2マス。ダメージは剣より大きい。全力攻撃で即死効果がつくことがある>

「つえーじゃん!」

<うん。けど、2行動かかっちゃう>

「ん?」

<攻撃にも受けにも、行動回数を2回使うみたいなんだよね>

「行動回数が減るわけか」

<そう>

「微妙だな・・・」

<抵抗:冷気がもらえるから、後衛に装備させる手もあるけど>

「風花なら誰に装備させる?」

<@オガ三郎かな>

「いまグレートソードだっけ」

<そう。店売りノーマル品>

「じゃあそこだな。行動回数減るっつっても、オーガさんたちは受けあんましないもんね」

<そうだね。賛成。では@オガ三郎に──海神の護符と合わせて、火・冷気の両方に抵抗がつきました>

「勇者っぽくなってきたね。オーガだけど」

<ですねぇ>

「じゃあ次行ってみよー!」

<氷の心臓。これ、どうも食べ物みたいなんだよね>


■■■ 137、氷の心臓 ■■■@..Z


「食いもんなの!?」

<うん>

「・・・じゃあ、焼いて食べっか」

<はいなー。@スピナーが・・・あ、待てよ。火の精霊がいるんだった>


 @スピナーはプレゼントした:

  火の精霊@五郎は鍋を受け取った。


 火の精霊@五郎は装備した: 火の精霊@五郎は、両手で鍋を持った。

 火の精霊@五郎は作業を始めた: 料理(60ターン)。

 火の精霊@五郎は燃え上がった: 火の精霊@五郎の鍋があたたまった。

 :


「自作自炎」

<これは便利ですよ。1人で完結している>

「雪山怖くねーじゃん。コイツいたら」

<ホントねw>


 火の精霊@五郎は料理を終えた: 溶けた血のスープ(6ポンド)


「血のスープだと?」

<溶けちゃったのかな>

「そうなの?」

<知らんけど>

「知らんのかw」

<食べさせてみますか>

「ゴブ偵にね」

<毒味>

「そうそう」


 @ゴブ十四郎は、溶けた血のスープを食べた: なんだこりゃ。お腹ポイントは回復しなかった。


<むむ>


 食わせたが、何も起こらぬ。

 時間経過させてみたが、得なことも損なことも、まったく起こらぬ。


「火入れたらダメなんじゃね?」

<そのまま食べてみる?>

「ゴブ偵がねw」


 @ゴブ十五郎は、氷の心臓を食べた: これは冷たい!

  @ゴブ十五郎の耐久が1下がった。

  @ゴブ十五郎は 抵抗:精神攻撃 を得た。


「Hpダメージか」

<いえ、これ能力値へのダメージですね>

「なんだと」

<耐久系の全スキルが1下がったってことだね。Hpも1下がりました>

「めっちゃ痛いじゃん!」

<うん。でも、精神抵抗もらえた>

「・・・氷の心臓喰ったから、冷血になったっつーことかw」

<ちょっとアレ装備させてみよっか>

「アレ?」

<海神の護符!>


 @オガ太郎はプレゼントした:

  @ゴブ十五郎は海神の護符を受け取った。


 @ゴブ十五郎は海神の護符を装備した。


<──よし! 『完全耐性:精神攻撃』もらえました>

「・・・あ、海神の護符と重なったのか」


 海神の護符。精神を保護してくれるお守りね。エロ領主から奪ったやつ。

 『抵抗:精神攻撃』がついてるんだけど、それが重なって『完全耐性』になったらしい。


<ドラゴンの『吠える』など、もう効かない。──たぶん>

「これは・・・喰ったほうがいいんじゃね?」

<もうなくなっちゃった>

「えー。ドラゴンバラしたら出て来ねーかな?」

<えーと・・・あ、出てきたw>

「喰おーぜ!」

<耐久下がっちゃうけど>

「1だけでしょ? いーよいーよ、全員喰っちゃえ!」


 35人の@。

 ドラゴンの死体を漁っては、『氷の心臓』を剥ぎ取り、生で喰った・・・


<カンタさんは真似しちゃダメだよw>

「しねーよwww」

<あ、精霊になった子は食べれないみたいですね。食事ができない>

「あちゃー」

<この子たち、お腹ポイントどうするんだろう・・・?>

「精霊ってお腹ポイントあんの?」

<あるんだよ>


■■■ 138、精霊のお食事は ■■■@..Z


「食事できねーのに、お腹ポイントはあるんだ」

<そうなんだよ>

「死んじゃわね?」

<だよね。ヘルプ見ます・・・・・・・・・あ、あった>


 火の精霊@五郎はマナを食べた:

  これはうまい。招集されたマナを3食べた。火の精霊@五郎は満腹になった。


「Mp喰うんかいw」

<みたいですねぇ>

「安上がりだね」

<だねー>

「マナ食って『これはうまい』とか、おもしれー」


 地の精霊@十一郎はマナを食べた: これはうまい。

 水の精霊@十二郎はマナを食べた: これはうまい。

 のぼりの精霊@十三郎はマナを食べた: これはうまい。


「そう言や、のぼりの精霊ってのも、今回初めて見たね」

<うん>

「装備品見たらそっちもチェックすっか」

<はいな。残るは『氷のウロコ』>

「うむ! これはなんですか、フーカさん?」

<素材です!>

「なんの素材ですか?」

<わかりません!>


 『氷のウロコ: 素材。冷たく凍りついた竜のウロコ。』


「次行ってみよー!」


■■■ 139、のぼりの精霊@十三郎 ■■■@..Z


「のぼりの精霊。何ができるんだろ?」

<昇天>

「しょうてん」

<『ゾンビを消滅させ、そのスピリットを昇天させます』だって>

「・・・なんとなく、リカちゃんに似てるよね」

<うん。リカージョンは『ゾンビを破壊し、そのスピリットを解放します』>

「ゾンビ出なきゃわかんねーか。ほかには?」

<特殊能力はこれだけ>

「1つだけなの?」

<スキルに『のぼりの精霊』ってのが生えてるね。1になってる>

「それ2にしたらどうなんの?」


 のぼりの精霊@十三郎はスキルが上がった: 『のぼりの精霊』2(=11)。

  のぼりの精霊@十三郎は能力に目覚めた: 『とばす』


「ほう?」

<呪文と同じっぽいね。スキル1上げると、能力を1つ覚える>

「ふむふむ」

<『とばす: 対象を真上に飛ばします。スキルが高いほど、早く上がります』だそうです>

「飛べるの!?」

<真上にってことだから、垂直上昇かな?>

「やってみてやってみて!」

<ゴブ偵でね?>

「ゴブ偵で」


 □@□ @Gob16ro

 □@□ Ascension Spirit @13ro

 □□□


 のぼりの精霊@十三郎は発動した: 『とばす』

 @ゴブ十六郎は浮かび上がった:


 □□□

 □@□ Ascension Spirit @13ro

 □□□

 

「消えた」

<上かな? ・・・うん、そうですね。すぐ上のフロアにいますね>

「ああ、空中に上がったわけか」

<そうだね>

「1フロアだけ?」

<ラウンド経過したら上がるんじゃないかな? 1ラウンド進めてみますね>


 @ゴブ十六郎は上昇した:


<上がった>

「へー! こっから歩いたらどうなんの?」


 @ゴブ十六郎は転落した:

  @ゴブ十六郎に2のダメージ。


「あイテっ」

<落ちた>

「これ、敵にかけたら、攻撃になるんじゃね?」

<すぐ移動しちゃうんじゃないかな>

「そっか」

<城壁とかに登るときに使うんじゃないかなー?>

「ふむ。まあ、そうかな。・・・ずーっとそのままだったら、どうなんのかな?」

<わかんない。やってみる?>

「うん、<ゴブ偵でね!>」


 のぼりの精霊@十三郎は発動した: 『とばす』

 @ゴブ十七郎は浮かび上がった:

 @ゴブ十七郎は上昇した:

 @ゴブ十七郎は上昇した:

 :


 @ゴブ十七郎は昇天した。


<死んじゃった>

「www」


■■■ 140、掛け持ちするぜ ■■■@..Z


「さて」

<はい>

「予期せぬ犠牲も出ましたが」

<労働災害www>

「うるせーよw ・・・@ゴブ十七郎、ごめんね」

<なむー>

「南無ー。──出ましたが、そろそろ飯の時間かと思われ」

<はーい>

「なので、このへんでセーブしといて。相談だけしとこーぜ」

<はいな。セーブっと・・・んじゃ、はい! 質問です司令官>

「何かね? フーカ将軍」

<めっちゃ特進してるw えっと、ドラゴンの経験点ですが。どのような方針で使いますか?>

「スキル3上げれる程度だっけ?」

<うん>

「精霊は、精霊スキル上げたいとこだよね」

<了解>

「前衞はまあ、いまの方向性で特別な問題はないと思うわ」

<了解。後衛は?>

「@スピネルとかは──」

<@スピナー。@スピネルは領主>

「@スピナーか。あの子らは・・・掛け持ちとかできんのかな? 賢者みたいな」

<できるみたいだね>

「お! じゃあさ、すべての呪文覚えるとかできる?」

<それはできない。出身地でスキル制限あるからね>

「あー、そうだった」

<『鬼の港町』出身者なら、太陽・月・海・精霊使いの4系統掛け持ちできるよ>

「すげーじゃん!」

<うん。・・・あ>

「どったの?」

<いま気付いたんだけど>

「うん」

<海の祝詞の『泡の冠』は、掛け持ちで取っとくべきだったのかも>

「どんな効果だっけ?」

<さっきの、海神の護符と一緒。火と精神攻撃に抵抗。支配に完全耐性>

「あー・・・そっか。それがあれば・・・」

<そう。ブリッツ君の『吠える』に耐えれたかも>

「じゃあ取らそう。誰がいいかね?」

<とりあえず、太陽はダメかな>

「ダメかね?」

<忙しいんだよ。太陽の司祭。序盤はずっとMp招集しなきゃいけなくて>

「支援してる余裕がないか」

<そうそう>

「じゃあ・・・」

<あ! あ、ごめん>

「いいよ。なに?」

<太陽の司祭が『精霊使い』掛け持ちするのはアリだなって>

「精霊使い? なんで?」

<こだまブースト>


 いままで、精霊使いがこだまの精霊を出して、太陽の司祭がMp招集してた。

 それを1人で兼任できるとなったら・・・


「Oh...」

<ね? いいでしょ>

「精霊使いいらなくね?」

<精霊使いも、太陽の祝詞を取ればいいんだよ>

「あ、そっかw」


 太陽の司祭@サンデーがMp招集する。@サンデーのこだまの精霊がこだまブースト。

 精霊使い@スピナーも、Mp招集する。@スピナーのこだまの精霊がこだまブースト・・・


「すげー。全員おんなじスキル構成になりそう」

<大丈夫>

「なんで?」

<能力値は、伸ばすのがすごくきついから>

「オーガに『精霊使い』取らすとかは・・・」

<スキルの%が低いから、詠唱に失敗する。Mpが無駄になるね>

「そっか。スーパーキャラは作れねーってことだね」


「かんたー、ふうかちゃーん。ごはんよー」


「おっと、来ましたね」

<ごはんだー>

「行きますか!」

<行きましょう!>


 アイテム整理と成長だけで終わっちゃったけど。

 晩飯なんで、終わりでーす!

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