アンデッド砦、攻略します!

アンデッド砦、攻略します!


■■■ 93、今日は準備だけ ■■■@..Z


┏━━━━━━━━━━

┃ RULED SPIRITS

┃ YⅢZZWⅢY

┃ △△X@X△△

┃ ▲@WWW@▲

┃ > Continue <

┃  Create World

┗━━━━━━━━━━


「フーカ、ただいまー」

<・・・お帰りなさーい、カンタさん>

「今日は、風呂入って飯食ってきた」

<あ、言われてみれば、そんな時間ですね>


 夜7時ですね。

 10時ぐらいまで遊ぶとして、3時間ってとこかな?


「今日はさー、できれば、アンデッド砦を攻略しときたいとこなんだけど・・・」

<前回の砦ね>

「そうそう」


 アンデッド砦。

 うじゃうじゃアンデッドが出てきた砦ね。

 前回、★大鷲のオーブで逃げて帰ってきたとこ。

 今回は、攻略したいんだけど・・・


「・・・けど、一気にやろうとすっと、まーた失敗すんじゃねー? って思うんだよねw」

<@Pizza様のときみたいにw>

「そーそー。ってわけでさ、今日は準備だけして終わろうかなって」

<なるほど、了解しました>

「で! ゴブリンシールズは頑張ってもらうとして、万が一の体制を考えたいんだよね」

<万が一>

「この前みてーにヤバくなったとき、どうすっかってこと」

<あ、はいはい>

「それ考えながら風呂入ってたんだけどね。

 まず、太陽の司祭を増やして、マナベースにするでしょ?」

<うん>

「で、ゴブリンシールズは前で戦うんだけど。

 絶対ェー死なせたくないメンバーなわけでしょ?」

<経験点トップチームだからね>

「そう。だから、やられ役を出しておく」

<やられやく?>

「万が一のときは、そいつらがやられる。ゴブリンシールズはマナベースへ逃げ込む」

<あー、なるほど。足止め役ですね?>

「そういうことです!」

<わかりました!>

「というわけで、編成はフーカに任せようかと思うんだけど」

<了解です!>

「俺ァー、明日の学校の用意してっから、できたら呼んで」

<はい>

「あ、なんかあったら呼んでくれていいよ。部屋にいるし」

<はい>


 ・・・あれ? なんか、風花さん。声のトーンが低いですね?


「あ、見えないと呼びにくいか。カメラつけとこっか」

<それはいいアイディアです!>


 しょうがねーなー、もー!

 スマホを、パソコンに繋ぐ。んで、机の上のユキ号に搭載。

 風花さんがユキ号を動かす。ジーコ。スマホこっち向く。

 モニターに俺の顔が映る。俺、にやけてる。気持ち悪ィー。


<わーい! カンタさーん>ジッコジッコ! ユキ号、前後左右にダンス。

「はーい、フーカさーん!」俺、カメラに手振る。もうやけくそです。

<うふふ。じゃあ、編成始めますね>

「よろしく!」


 ・・・ま、そうだよね。

 こうやってカメラ繋いでやらねーと、風花にはこっちが見えねーんだよ。

 目隠しされたまましゃべってるようなもんだわ。

 なのに「なんかあったら呼んで」って言われても、風花も困るよね。


 しばらくして。

 ユキ号が「ジッ」って動いて、こっち見た。

 俺、画面見た。ゲーム画面、止まってた。


「一段落?」

<はい。こっちは一段落>

「はいはい。俺のほうはあとちょっとだけど、どーなったか聞かせて?」

<よろしいですか? では。──まず、沈没アイテムの回収、成功しました>

「・・・あ、魔剣回収できたんだ?」

<はい。魔剣“クラッシャー”、ドラゴンメイル、海神の護符、などなど、回収>

「ふむ!」

<次です。新キャラを4人作成しました。太陽の司祭2人、月の司祭1人、精霊使い1人>

「精霊使い・・・」

<@スピネルと同じタイプね>

「アレさー、戦闘の役に立つの?」

<わかんない>

「わかんないかー」

<うん。だから、テストしてみようと思ったんだー>

「ふむ・・・」

<@スピネルのころとちがって、マナベースあるじゃない? だから>

「あ、そっか。Mpに余裕があれば、何回でも召喚試せるもんね」

<そうそう>


 俺なら『操作めんどくせー。やってらんねー』ってなるけど。

 風花は『めんどくさい』って思わない(?)みたいだからね。操作自体、俺の何倍も速いし。


「なるほどね。わかった。いいよ」

<ありがとうございます>

「レア精霊とか出てくるかも知んないもんね」

<うん>

「レアアイテムくれるかも知んないもんね。ハーピーみてーに」

<そうなんだよw じつは、私もそう思ったんだよ>

「なるほどなるほど」

<──あとは、やられ役ですが、@太郎にやってもらおうかと>

「@太郎かー。最初に作ったのに、ずーっと下積みだったもんね」

<そう。前線に出してやろうかなってね。編成については以上です>

「おつかれ!」

<いえいえ! ──それで、これは別系統なんですけど>

「うん」

<銀の鉱石、到着しました。『ダンジョンタウン』で、鍛冶が可能になってます>

「鍛冶! やってみようぜ!」


 カメラは『ダンジョンタウン』へ。


 あ、ダンジョンっつってるけど、ただの地下の街ね。

 2Dの見下ろし画面だから、あんまダンジョン感ないんだよね。3Dと違ってね。


 その街ン中の、鍛冶師が集まってる大きな建物。

 @KaGo6ro(鍛冶ゴブ六郎)。ゴブリンの鍛冶師。ハンマーを振るった。

 長時間作業。ガキーンガキーン! 突然SEが鳴る。


「唐突なSE」

<基準がよくわかんないよねw>


 打ったのは、銀のメイスである。


<スキルが低くても造りやすいんだよ。そのわりに強いんだ、メイス>

「なるほど!」


 銀のメイス、8振り。やられ役の@太郎たちに装備させて。


<それでは、ハイエルフの王都に移動して、試験戦闘をしたいと思います>


 @軍団、山道ゾロゾロ歩いてゆく。

 久しぶりの軍勢モード。@太郎班を先頭に、35人の大所帯である。

 だが、まだ決戦の時ではない。レイスをしばきに行くだけである。ただの実戦テストである。


「レイス相手にテスト戦闘とは、強くなったもんだよね」

<まったくだね!>


 テストの結果は。


<銀の武器、レイスに効くみたいですね>

「ほう!」


■■■ 94、銀のメイスは打ち負けた ■■■@..Z


<まずはこれね。レイスを殴ったときのログ>


 @太郎は攻撃した:

  ハイエルフの博士のレイスに15ダメージ。


「・・・効いてんの?」

<効いてる。ふつうの武器で殴ったら、10ダメージぐらいだから>

「ふむ」

<けど、鎧着たゾンビが相手だと・・・>


 @太郎は攻撃した:

  銀のメイスは青銅のブレストプレートに打ち負けた。

  ハイエルフ槍兵のゾンビに19ダメージ。


「打ち負けた」

<銀が青銅に負けたって意味だろうね>

「銀って青銅より弱いの?」

<まあ、ふつうはそうだろうね。でも、合金は材料や製法で性質変わるから>

「そっか」

<それに、鎧となると、硬いだけじゃダメじゃん>

「そう?」

<ショックを吸収しなきゃいけないし。どんなに硬くても、ガチャーンって割れるようじゃ論外だし>

「ガラスの鎧」

<ハダカのほうがマシだよw>

「なるほどね。現実は複雑ってわけだ。で、このゲームでは、銀ってお得なの?」

<レイスならお得。ゾンビだと、ハダカでトントン。青銅の鎧だと損>

「ゾンビには不利ってことか」

<そんなとこだね。──じゃあ、次行きますね。精霊の召喚>


 精霊使いの@Spinner(スピナー)さんが、召喚を開始。

 まず出てきたのは風の精霊。


 風の精霊は火を煽った: 火はなかった。


「何しに来たんだよ」

<行動は指定できないからね・・・召喚し直してみます>


 次の召喚。風の精霊が消えて、出てきたのは・・・

 

  S Rumor Spirit

 @ Spinner


「なんだこいつ」

<ルーマー・スピリット。『うわさの精霊』かな>


■■■ 95、うわさの精霊 ■■■@..Z


「・・・これさー、10円賭けてもいいけど、戦闘には使えねーヤツだぜ」

<私もそっちに賭けるよ>


 @スピナーはあいさつした: 「ごきげんよう。私の名前はスピナーです」

 うわさの精霊はしゃべった:

  「ダークエルフは滅びた。

   奴隷となって、亡者どもにこき使われている」


「・・・おや? 意外とちゃんとしゃべるね」

<噛み合ってないけどね。ターン送ってみようか>


 うわさの精霊はしゃべった:

  「ウィッチキング──闇の軍勢の支配者!

   亡者どもを操って、人間を皆殺しにせんとする・・・!」


 うわさの精霊はしゃべった:

  「ここは『入り江の港町』。

   領主は『泡の冠』館に住んでいる。海に突き出した館だ」


<あ、わかった。これ、街の人の会話をそのまんましゃべってるんだ>

「なんだそりゃ」

<うわさ・・・かな>

「使えねー・・・」


 と、お払い箱にしようかと思った、ちょうどそのタイミングで。


 うわさの精霊は叫んだ: 「あぶない! ハイエルフの博士のレイスだ!」


「お?」

<ホントだ。レイス出てきた>

「こいつが騒いだせいで寄って来たんじゃねーのかよ・・・」

<その可能性もあるよねw>


 ・・・と、こんな感じで、ゆっくりテストをしたのでした。


 ま、3時間もはかかんなかったので、あとは風花といちゃいちゃしてました。

 2人でラクガキ合戦したりしてね。

 同じ画像ファイルに2人で絵描くっていう。

 とは言っても、風花もマウスを動かして描くんで、同時には描けないんだけどね。

 風花が描いてるときに、俺がマウスをちょっとつついたりすると、線がヨレヨレになるんだよねw

<もー!>

「うへへ」

 ・・・で、俺が描き出すと、今度は風花がマウスをつついてくると。

 そんな感じでいちゃいちゃしました。


「んじゃー、今日はそろそろ寝ます」

<はーい。大鷲で戻りますか>

「そーだね」


 神代の大鷲は舞い降りた: 「私を呼んだかね? 望む所に運んでやろう」


┏━━━

┃どこに運んでもらいますか?

┃  ダンジョンタウン

┃ →鬼の港町


「学校に運んでください!」

<また言ってるw>


■■■ 96、アンデッド砦、攻略します! ■■■@..Z


「よし! 今日は行きますよ、フーカさん」

<はいな。カンタさん>


┏━━━━━━━━━━

┃ RULED SPIRITS

┃ ■■W■■

┃ ■<■>■

┃ ■.@S■

┃ > Continue <

┃  Create World

┗━━━━━━━━━━


 翌日。夕方。

 ふたたび鬼の港から出陣。昨日と同じメンバーで、今度はアンデッド砦を目指して出陣!

 メンバーは・・・


 ゴブリンシールズ 9人

  @ゴブ太郎 @ゴブ次郎 @ゴブ三郎

  @オガ太郎 @オガ次郎 @オガ三郎

  @サンデー @デイリー @ムーニー

  ・・・オーガ3人は『海神の護符』で恐怖対策。@オガ太郎は魔剣“クラッシャー”も装備。

    あとは、@ゴブ太郎が『ドラゴンメイル』で身を固め、@サンデーが『★大鷲のオーブ』を管理している。


 @太郎班 8人

  @太郎 @四郎 @五郎

  @六郎 @十郎 @十一郎

  @十二郎 @十三郎

  ・・・全員、銀のメイスとシールド、チェインメイル。予備にふつうのショートソード。


 マナベース 8人

  @ゴブ四郎 @ハッピー @ゴブ五郎

  @シャイン @サマー @ルーンド

  @スピナー @シダル子

  ・・・前衛のゴブ四郎・五郎とハッピーは両手に盾、チェインメイル。これはゴブリンシールズとほぼ同じ装備。

    後衛は適当。戦う予定ないんで。

 

 回収班 10人

  @148~157ro

  ・・・装備は背負い袋のみ。中身は、全員分の食料。完全な荷物持ちである。


「シャインとかサマーって新人?」

<はい。昨日作った子ですね。@シャインと@サマーは太陽の司祭。@ルーンドは月の司祭>

「シダル子は誰だっけ」

<ダンジョンタウンのオーグマンサー>

「?」

<ダークエルフの・・・>

「ああ、ダークエルフの魔術師ね! ネクロマンサーっぽいやつ」

<そうです。オーグマンシーのシーと、ダークエルフのダーで、シダル子>

「回収班連れて行くんだ?」

<うん。食料多めに持ってかないと、オーガはすぐ空腹になるから>

「で、帰りは空いたスペースに財宝を詰め込むと!」

<そうしたいですね!>


 往路は事件なし。

 前方、山道の左右に城壁が見えてきた。アンデッド砦です。

 ただし、今回は・・・


 @オガ太郎は掘った: 花崗岩の壁は砕け散った(魔剣“クラッシャー”)


 □□□ZZZ□□□ZZZ

 □YⅢZZWⅢY□□□□

 △△△X@X△△△△△△

 ▲▲@WWW@▲▲.▲▲

 .▲...ZZ▲.▲▲▲

 ▲▲Z.Y.Z.▲.▲▲

 ▲▲▲..Z..▲.▲▲

 ▲▲▲▲...▲▲▲▲▲

 ▲▲▲▲...▲▲▲@▲

 ▲▲▲...▲.▲▲@▲

 ▲▲▲▲...▲▲▲@▲


 ・・・魔剣“クラッシャー”で、岩山を切り進むことにしました!

 名付けて『城壁までトンネル作戦』!

 前回、@ゴブ三郎が近付いたところより、だいぶ近いところまで接近したが・・・


 ハイエルフダンサーの叫ぶやつは叫んだ: 「最期は、みな同じ!」


「ここで気付かれたか」

<まあ上出来ですよ。ここまで近付けたら>

「・・・ってかさー、これセリフ毎回変わってる気がするんだけど」

<翻訳で悩んでてねw 色々試してるんだよ>


 恐怖効果で@太郎たちが麻痺。敵がアクティブになり、移動を開始する。

 戦闘開始である。


「やりますか」

<やってみせますよ>


 アンデッド砦、攻略します!


 □ZZZ□□□ZZZZZ

 YZZ.Ⅲ□□WY□□□

 △.@.△△△△△△△△

 @...@▲▲.▲▲▲▲

 ..X.Y▲Z▲▲▲▲▲

 ..ZXZZ▲.▲▲▲▲

 ▲.WWWZ▲.▲▲.▲

 ▲▲...▲▲▲▲@▲▲

 ▲▲...▲▲▲@▲▲▲

 ▲...▲.▲▲@▲▲▲

 ▲▲...▲▲▲@▲▲▲


「レイス、壁抜けて来るかと思ったら、来ねーんだね」

<騎乗してるからかな?>

「ありがたいねw 城壁まで行っちゃおう」


 『叫ぶやつ』が3体いて、次々に恐怖の叫びが飛んでくる──けど、接敵してなけりゃ、麻痺ってもどうってことない。

 むしろ、バンバン叫んでもらったほうがいい。Mp切れになるまで叫ぶがいいさ!


 ハイエルフダンサーの叫ぶやつは叫んだ: 失敗(Mp不足)。

 ハイエルフスカルドの叫ぶやつは叫んだ: 失敗(Mp不足)。

 ハイエルフ娼婦の叫ぶやつは叫んだ: 失敗(Mp不足)。


<よし>

「思うツボだね」

<だね。突入します!>


 @オガ太郎は掘った: 花崗岩の城壁は砕け散った(魔剣“クラッシャー”)

  ハイエルフスカルドの叫ぶやつは転落した。ハイエルフスカルドの叫ぶやつに7ダメージ。

 @オガ太郎は掘った: 花崗岩の城壁は砕け散った(魔剣“クラッシャー”)

  ナイト・メアは転落した。ナイト・メアに7ダメージ。ハイエルフ騎兵のレイスに3ダメージ。

  ハイエルフ騎兵のレイスは落馬した。ハイエルフ騎兵のレイスに3ダメージ。ハイエルフ騎兵のレイスは転倒した。


 先頭の@オガ太郎が城壁(のあったマス)を叩き壊し、敵を転落させる。

 騎兵レイスが落馬したのを見て、ゴブリンシールズが突入。@太郎班がつづく。


 ──乱戦開始である!


 @オガ太郎は攻撃した: ハイエルフスカルドの叫ぶやつは砕け散った(魔剣“クラッシャー”)。

 @オガ次郎は攻撃した: ハイエルフ騎兵のレイスに17ダメージ。

 @オガ三郎は攻撃した: ハイエルフ騎兵のレイスに17ダメージ。ハイエルフ騎兵のレイスは死んだ。

 ハイエルフゾンビは攻撃した: @ゴブ太郎は盾で受けた。

 ハイエルフゾンビは攻撃した: @ゴブ次郎は盾で受けた。


「いい感じじゃん!」

<すべてが我々に有利な方に回ってます!>


 余裕の展開である。

 しかし、X(処刑執行人)が突っ込んで来て・・・


 処刑執行人・十九郎は攻撃した: クリティカル! @太郎は死んだ。


<あれ?>

「あちゃー。即死か」

<同期にやられた・・・>


 この処刑執行人。アンデッドになってるけど、元は@十九郎だからね。

 @太郎から@百郎までは、最初に一気に作ったから・・・


「同期の桜っつーわけだね」

<古い歌知ってますね>

「マンガで見たんだよ。親父の持ってたやつだったかな」

<接敵したくないので、@サンデーで対処しますね>

「亡者を消す?」

<Yes!>


 ゴブリンシールズの後衛、@サンデーが『亡者を消す』を発動。


 @サンデーは唱えた: 『陽光よ! 亡き同期に安らぎあれ!』

  招集されたマナを16ポイント消費した。

  処刑執行人・十九郎は消滅した。

  十九郎の処刑斧が地面に落ちた。


 処刑執行人は、太陽の祝詞『亡者を消す』の前に消滅した。


「勝ったかな」

<トンネル作戦が当たったね>

「俺らも成長したよねw」

<ねーw 軍勢らしい戦いになってきました>

「エロ領主のときとか、グチャグチャだったのにね」

<あれはねぇ・・・はね上げ橋と、領主がターン無視するのがねぇ・・・>


 まだ言ってらw

 風花、ターン無視して動く敵にすげー反応するんだよな。

 俺はRPGってそんなもんだと思ってたけどね。


<視界内、ゾンビとダークエルフのみになりました>

「ダークエルフ?」

<うん。門のとこにいる@ね。『ダークエルフ奴隷兵』だって>

「奴隷・・・あ、うわさの精霊が言ってたっけ?」

<言ってたね。『ダークエルフは滅びた。奴隷となって、亡者どもにこき使われている』>

「役に立ったねw」

<そーだねw>

「おっけー。じゃ、@太郎を蘇生しよっか。急がねーと、ゾンビになっちまう」

<はーい>


 @オガ次郎が@太郎(の死体)を『拾う』。マナベースまで後退。そこで死体を『捨てる』。

 新人の月の司祭@ルーンドさんが『蘇生』。

 結構ラウンド経過してたんで、途中でゾンビ化するんじゃねーかとヒヤヒヤしたけど、間に合いました。


 @太郎、復活である!


「・・・ってか、アイテム扱いなんだね。死体」

<アイテム欄に @Taro って入ってたよね>

「拾うはまだしも、『捨てる』ってのがひでーよなw」

<ホントだよw>


 倒れた@太郎を『拾う』 → マナベースまで走る → 『捨てる』 だからねw ゴミかっつーの。


<──ゾンビの掃討完了。ダークエルフ奴隷兵は投降してきました>

「とうこう」

<魅了みたいな感じかな? こっちが操作できるようになった>

「おお! じゃ、勝ちかな?」

<一応、回収班で斥候してみますね。・・・反応なし。

 出口側の城壁を発見しました。・・・反応なし。

 砦内、敵の反応なし>

「ということは?」

<勝ちましたー!>


 アンデッド砦、攻略しました!




※このページの修正記録


2023/12/17

「94、銀のメイスは打ち負けた」

 青銅と銀の話のところ、文脈がわかりづらかったので少し修正。意味は一緒。


 ほか、何か所か変換ミスの修正。不要な文章を4行ほどカット。

 ><初めてのが来ましたよ>

 とか

 > ハイエルフ槍兵のゾンビは死んだ。

 とかです。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る