第5話 覚悟
お互いに少しは気持ちが落ち着いて、形だけは普通の生活に戻りつつあった僕らの元にも、魔女狩りの話は耳に入ってくるようになった。
「嘘、でしょ……?エマまで……?」
交流のあった魔女が殺されたという話を聞いて、アナスタシアは相当ショックを受けているようだった。
もう、ここに来るのも本当に時間の問題だ。
アナスタシアの隠れ家は都心から離れているとはいえ、そこまで遠くはない。
それに、もし、僕の仮説があっているのだとしたら―
いや、もしもの話はよそう。それより今は、この状況の打破が必要だ。
絶対に、守らなくてはならない存在がいるんだ。
アナスタシアが大事なんだろう?
アナスタシアを守りたいんだろう?
そうだ。僕は、アナスタシアを、守りたい。
それなら、
「アナスタシア」
「―話が、あるんだ」
覚悟を決めるしかない、と思う。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます