第3話 私と猫のお別れ

レオが12歳になった頃


寝ている時間が多くなった

前より食事も少なくなったし

遊ぶことも少なくなった。


一緒に過ごせる時間が少なくなっている


毎日学校から走って帰ってきて

レオに声をかけて優しく撫でる

息をしてお腹が上下に動いてるのをみて安心する


出来るだけ近くにいて

起きている時間はたくさん声をかけたり撫でたり

とにかく一緒に過ごした。


「レオ、してほしい事があったら言ってね」


言葉なんて分からないと思うけど

レオがして欲しい事全部してあげたかった


「にゃぁ」


ゆっくりと立ち上がって

私に近づいて、体に頭を擦り付けてから私の膝の上に座って丸くなる。


私はそのレオの背中をゆっくりと撫でる。


「レオ、大好きだよ。」

「にゃ」


まるで会話をしているみたいに短く鳴いてくれる


「結婚しようね」

「にゃあ」


もしかしたら本当に伝わってるのかもしれない

ただ鳴いただけだと思うけど

なんとなく返事をしてくれたみたいで嬉しくなる


「ずーっと一緒だよ」


レオが一緒に居てくれれば何もいらない。


神様、もしいるとしたら

レオの寿命をもっと伸ばしてください。


まだお別れの準備なんてできないです。



そのままレオが12歳の冬

レオは私が学校から帰ってくるのを待って

空に旅立ってしまった。

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