第4話 僕と飼い主のお別れ



最近とても眠くて

小春ちゃんが学校に行っている間は

ずっと目を閉じている


ご飯もたくさん食べられなくて

小春ちゃんを心配させちゃってる


何も心配しなくていいよ

僕は元気だよ


言葉は伝えられないから

近くに擦り寄って膝の上に乗って示す


「レオ、大好きだよ。」

「僕もだよ」

「結婚しようね」

「もちろん」


もちろん僕はこれからも

ずっと大好きな小春ちゃんのそばで一緒に居るんだ


小春ちゃん、すごくすごく大好き


僕を拾ってくれてありがとう。




今日もまた小春ちゃんの帰りを待つ


早く帰ってこないかな。




帰ってきたら小春ちゃんの膝の上で


また撫でてもらって


大好きって言ってもらって…




眠くなりながらも僕は大好きな小春ちゃんを待った


「やっと帰ってきた、おかえり」





「レオ大好き。」

「僕もだよ」


泣かないで小春ちゃん


小春ちゃんの優しい腕の中で

僕はまた眠った


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る