第7話 その他、特に語るほどでもない所とかいろいろ
さて、もうこの話も終わりに差し掛かっていい頃かな。
ここまで付き合ってくれたみんなには感謝しかないよ。
最後は細かいパーツについてなのだけど、気になった点は何もないってのが本音かな。
しいて言えばブレーキはちょっと不満だね。お馴染みTEKTRO社のVブレーキを採用している。
ネットでの評判は
『あんなブレーキに制動力はない』
『繊細なコントロールができない』
って感じだと思うけど、僕はそうは思わなかったなぁ。コントロールに関しては値段相応。制動力については値段以上。
ぶっちゃけ制動力だけに関して言えば、何も不満がないレベルだった。僕はshimanoの油圧式ディスクブレーキもよく使うんだけど、そっちと比較しても特別劣っているとは思えない。
問題は、整備の難しさだね。
Vブレーキっていうのは、タイヤを外すときのことを考えて、アームを大きく開くことが出来るように設計されている。そもそもそうしないとタイヤが外せない。
で、やり方は簡単。左右のブレーキアームを手で寄せて、たるんだワイヤーを外すだけ。ただそれだけなんだ。
……そう。仕様通りであれば、ただそれだけなんだけどね。
実際には上手くいかない。
本来の仕様通りの長さでケーブルをセッティングすると、ブレーキの利きが明らかに悪くなる。おそらくネット上でTEKTROブレーキが悪く言われまくってるのは、この辺が理由だろう。
で、ワイヤーをほんの数ミリくらい短く接続すると、このブレーキの利きにくさは解消される。ようやく本来の性能を発揮する。
でもそれをすると、脱輪時にワイヤーが外せなくなるんだ。
なのでタイヤを外すとき、いちいち全部のセッティングを解除する必要がある。まあ、これに関しては自分でやってみるとすぐ解るよ。
ハンドルは可もなく不可もなく……あえて言えば、もっと長さがあっても良かったかなって思う程度のものが標準装備されている。ここまで短いと乗りにくいけど、まあ駐輪所で場所を取らないと思えば許せるレベルか。
ステムはもう「ごく普通」って感じなんだけど、角度が良い感じだね。ひっくり返すだけでもハンドルの高さを下げられる。ネジ2本でハンドルを固定する方式はちょっと不安かな。
シートポストやクランプ……要するにサドルの下のあたりに関しても、特に不満もない。かといって褒めるべき点も見当たらない。
GIANT社が得意とするカーボンピラーを採用しなかったのは、結果的に良かったと思う。あれって、他のオプションパーツと兼ね合いが悪いんだよね。乗り心地はいいかもしれないけどさ。
ちなみに2010年ごろのモデルには、サスペンションを内蔵したシートポストが標準装備されていたんだぜ。まあ、ぶっちゃけあっても無くてもいいくらいの装備だったし、僕もあんまり恩恵を感じた記憶がないけど。
他は……まあ、まだ僕も語れるほど試してなかったり、本当に興味が無かったり、だね。
特にペダルに至っては、個人の好みにより、別売りのビンディングペダルを使わせてもらっている。なので、最初から付属していたペダルはまだ一度も使ってない。ビニール梱包材に入ったままだ。
でもまあ、このペダルもきっと悪いものじゃない気がするんだよね。しっかりアルミ製のスポーツ系ペダルだ。
もしファットバイクのペダルが壊れたらこれ使おうかな。
あ、そうそう。忘れてた。
ハンドルのグリップ。要するに握る部分のゴム。
あそこはエルゴグリップっていう、手のひらを乗せるだけで簡単に操作できる仕様になっているね。昔はもっとクッション性の高い太めのエルゴグリップが採用されていたんだけど、今作は安っぽい感じ。
とはいえ、ギリギリでネジ止めを採用したのはポイントが高い。これじゃないと取り外しも角度調整もクソ面倒くさいからね。
ただ、やっぱり安っぽくなったのは否めない。そのほかに関しても、ほぼ全てがダウングレードしている感じはするよ。
そしてこれらの特徴は恐らく、最新の2024年モデルにも引き継がれると思う。というか、これ以上悪化しないことを祈るばかりだ。
チューブはきちんとフレンチバルブを採用してきたね。
これ、初めてスポーツバイクに乗る人は戸惑うかもしれないけど、ちゃんと使えば何も怖くないし、むしろ使いやすいから安心してほしい。トラブルも少ないし、ね。
さて、部品ごとの細かいコメントはこのくらいにして、次回で総評を語ったら、最後に挨拶とお願いで締めようか。
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