第17話 いつもの日常
『…勇者アルテラスが正義の炎剣を魔王軍の敵のモンスター達に向け技を放った。魔法使いルルテアラは魔法を唱え、防御や攻撃をした
僧侶グレイテアは薄暗い魔王城の廊下を眩しいくらいの光で照らし、勇者達を回復させた。
勇者達は数々の戦いを繰り広げ、ついに魔王を倒したのであった』
私は美しい表紙の本をゆっくりと閉じた
題名は『fantasy First』と記されている
「あぁ、もっと読みたかったなぁ」私は本の表紙をじっくりと見つめてながら言った。
その時、後ろから海香が声を掛けてきた
「わっ」私は思わず声を上げた
「ねえ菜佐、その小説私もさっき読み終わった‼︎」海香は口を大きくして言った
少しするとチャイムがなった
「それではまた明日学校へ来ましょう。さようなら」日直が号令を掛け、今日の学校は終わった
「じゃあね、海香」
「ばいばーい」夕日と声が挨拶をしているようで、どこか懐かしかった
家に帰り、窓の向こうにぼんやりと見える雲が掛かった空を見上げる
私は椅子に座り、はっきりとした緑色のノートを開いた。
“ぐるぐるとしていて素晴らしい貝殻を私は数年前に見た。美しいと思い、
家に持ち帰った”
私が今書いている『貝殻』という小説である
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