第16話 何だったのだろうか。「最終話」
私はとっさに作った。何を作ったかは何も考えていなかった
少しの光が剣のような物を覆っている
私達は今どのような行動を取れば良いのだろうか?。剣のようなものの先端付近に“明日〇〇が殺される”と書かれていた。鳥肌が薄っすらと立った
どこかで見たことがあるような気がした。
「海香、これ何?」私は独り言のように言った
「え、これ菜佐が作ったんだよ!?菜佐が想像魔法で…」
「でもよく見たら鍵っぽい気がする」
2人の早口での会話を親と男の子はポカーンとした顔で聞いていた
「菜佐、想像して、魔法の扉を」
「うん分かった!!」
目の前にはっきりとした光が見えた。小さいが、瞳にはっきりと写っていた
この光はいつまででも光り続けるような気がした
20メートル程の距離感で光った魔法の扉が描かれた絵画があった
この絵画が魔法の扉なんだと私は思った
しーんとした雰囲気の中、太陽の光が入る隙間もないこの場所にただひたすらにこの絵画は今までに見たことがない綺麗な光を放っていた
光の中に男の子の影が一つ薄っすらと写って見えた。「海香、僕のこと、、忘れたの?」男の子は泣き出しそうな声でこちらを見て言った
「雄介。覚えてない…?幼稚園の時に。」
少しも悩む暇もなく海香は言った「もしかして…!?、、でも雄介は私と同い年なのに、、」
「僕、小学一年生の時に絵画に吸い込まれちゃってここにずっといる。ここでは年はとらないから」
まさかそんな訳がないと思いながらも海香は心の隅でそうかもしれないと思った。
「雄介、ついに会えたね。ずっと皆んなで探してた。」嬉しさと寂しさが混じったような複雑な気持ちで言ったのだろうと私にも理解ができた
その瞬間牢獄の絵画を持った人たちが何人もこちらに向かって来てしまっていた
「この独房を知ってしまったには逮捕しなければいけない。あいつらは人間製造魔法の実験台だ。無闇に逃すな」低い声で言った
「私達は逮捕されてる暇なんて無いですよ。これから家に帰るんだもの⭐︎」私は言った。皆んなも顔を合わせて頷いた
「生意気な奴らめ、あと少しで城の兵士が来る、その時を楽しみにしていろ」私達を鋭く睨みつけながら言った
海香は絵画に向かって呪文を唱えた
「door open fantasy‼︎」その途端、大きな鍵穴が絵画に出来た
後ろの方から大きな足音が近づいてきた「城の兵士が来た、殺す気はなかったがもう許さない。あいつらを撃ち殺せ‼︎」
数十個の銃口がこちらへ向いた
「この鍵、使い道あったね…‼︎」私は鍵の先端を絵画の鍵穴に差し込んだ
その瞬間この城全体に大きな風が吹いた
「何だ、この風は…!?」
「撤退だぁぁあぁ!!」兵士たちの大きな声と共に絵画は大きなドアとなった
少し開けるといるもの風景が見えた「海香、この先に私の家が見えるよ!!」私は咄嗟に叫んだ
「皆んな。一緒に帰ろう!!」
私達はドアの先へと足を伸ばした
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