第15話 この絵画は。
「お母さん!!助けにきたよ」
あと少しで涙が出そうだった
周りに音はなく私達だけの空間だった
「ありがとう。私、死ぬかと思ってた。本当に」お母さんは大粒の涙を流しながら私を抱いた
一つの鳥の声も無くただひたすらに母と私の声が響き回る
母の涙が私の瞳の中で光っている。この景色がなんだか懐かしく感じた
嬉しさと悲しさが入り混じった言葉に表せないような複雑な気持ちである
少しの風が髪を揺らした
鉄格子がぼんやりと私に写り、消えてゆく
その時気づかないくらい少しの音がした、ふと横を見ると
海香の手には大きな花が数え切れないほど咲いている絵画が見えた
その絵画は“ピカッ”と光を放った
絵画は小さな男の子になり、消えていった
「ここ、、は、、、!?」男の子は目を丸くして言った
その時背後から低い声が聞こえた「見つけたぞ、、おとなしく手錠を掛けろ」
男の子は後ろを振り返り「もしかして、、、海香?」といった
海香は懐かしそうな目をして男の子を見つめた
「うん。まさか、、そんなわけないか」
それと重なって声が聞こえる「手錠を掛けられたくないならこの牢獄の絵画に閉じ込めてやる。」
「話は後で、菜佐早く想像魔法でテレポートしようよ」
だが何かの制限がかかっていてテレポート出来ない
「海香無理だ、、、ここを早く抜け出そうよ。Firefox sword!!」
私の拳の中にゆっくりと剣のような形が作られてゆく
続く・・・・
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