第13話 魔法塔と城

やはり氷属性と炎属性の特徴は想像魔法なのだろう

時計の短い針は少しずつ進み、私はそれを見つめる

その時私はふと思いついた、想像魔法で“ここへ行きたい”と想像すればすぐに思い浮かべたところへ行けるのではないかと

だが人間のことばをここで喋ってしまうと動物に変装ていないのと同じである。とりあいず本を借りてトンネルの外に出ることにした

カウンターらしき物はなく、自分の目で3秒間本の背表紙に描かれている魔法陣を見つめれば良いだけという近未来の仕組みだ

声は出せないのでジェスチャーで海香に伝えた

素早く腰をかがめながら走った

図書館の部屋からトンネルに着いた

2人は着ぐるみを脱ぎ、私は口を開いた

「ここからグランドルフ城まで想像魔法で行けるんじゃないかなって思ったんだけど、一回やってみない?」

「確かに!そうすればここから城まで一っ飛びだね、やってみよう」

息を合わせてグランドルフ城に行きたいと思わないとテレポート場所がずれてしまうので「3、2、1」と声を合わせて想像した

一瞬目の前は真っ白になったが数秒すればそこは別世界のようだった

城が目の前に広がりすぐには見切れないくらい大きかった

「やったぁ成功だ!」

海香も数メートル先にテレポートしていた

「じゃあグランドルフ城に潜入だ」

私はスマートフォンを取り出してメールを送りました

“今グランドルフ城の前にいます、お母さんは城のどこにいますか”と



   続く・・・・


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