第11話 その城の城下街で

私達は絵画の呪文を叫んだ

城に飛ばされた時の衝撃は少なく、気付いたら見たことが無い景色が目の前に広がっていた

その幻想的な世界観に2人は目をひかれた

パイプが至る所に広がっていて黄色や赤の家が数十件建っている

きょろきょろと辺りを見回すと、星の形をしたオブジェが至る所に浮かんでいる

黄色のでかい眼鏡を付けた人や、目に入りきらないくらいでかいドレスを身につけた女性など個性豊かな人々が通り過ぎていった

私達は幻想的な背景を後ろに城の方へとスキップをしながら進んでゆく

「グランドルフ城まであと何分くらいかな」

「えっと・・・・」海香はスマートフォンをポケットの奥底から取り出した

「歩いたら6時間で飛行属性を使ったら30分__」

「えっ!炎属性なんかじゃなくて飛行属性にしとけばよかった。炎属性なんて使い道ないって今になって気付いた!」

「6時間も歩いてたら菜佐のお母さん助けに来るの待ちくたびれて心配するよ」2人は私の炎属性と海香の氷属性の使い道を知るためにここから2キロメートル離れた図書館に行くことにした

少し歩くと古い大きな図書館が見えてきた。窓の中に中の巨大な本棚が写っていた

図書館についた。だが入り口がどうも見当たらない

前も後ろも横も全てを見たが入り口がなかった。その時図書館の横に生えた雑草の中で何かの生物が動いている

「おーい!我を助けよ人間ども」振り絞ったような声で叫んでいた

雑草の中から小さな羽が付いた生物を拾い上げた

「何この生き物、、、」

「さあ、、?」

「お主我を知らぬのか!?愚かな人間どもめ。我は妖精、、偉大な空想の生物だ!!」

私は早く図書館の入り口がどこにあるか聞きたかったのにこの生物の話が長い

「それでさあ、この図書館の入り口、どこにあるのか教えてくれる?」

「はあ、、しょうがない。あそこのトンネルを通っていけば図書館の入り口に着くよ」と小さな指を指しながら言った

「行くなら我もついて行かせてくれ」

「何で!?」

「あの図書館の地下に沢山の財宝が隠されているからである!!」

3人の声が図書館の中まで響いていた

      

       続く・・・・



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