第9話 魔法使い美術館
馬車はゆっくりと荒地を進んでゆく
内装はしっかりと作り込まれていて外観も悪くない
色とりどりな街並みを横目に、馬車はゆっくりと走り続けた。紅色の葉が、私の足元へ何事もなかったのようにふわりと落ちる
数十分すると大きな街並みが見えてきた。
「えっと、あのでっかい街何て言う名前だったっけ?」聖火が突然喋り出した。2人はびっくりし、乗り物から落っこちそうになった
何も喋ることがなかったのだろう。正直私も何を喋るか悩んでいた。
「喋れたの、、?」
「もちろん!こう見えても僕はこの乗り物のガイドを数千年間勤めているんですよ!!」さっきまで無かった聖火の目と口が突然動き出した
「数千年!?」2人は声を合わせて言った
「あ、そうだ思い出した!ここはファンタジーロード街だったはず。ファンタジーロードをもう越してたなんて、あと20分で魔法使い美術館へ着きますよ」
ゆっくりと、ゆっくりと色とりどりのインクで塗られた馬車は真っ直ぐと進んでゆく
数分が経ち、美術館へとついた
「着きました、ここが魔法使い美術館です!昔魔法使いたちが魔法で建設した歴史ある美術館なんです。このままだったら私が館内でご案内出来ないので変身します!」
大きいドアが私の瞳の中にはっきりと見える
その時馬車がドロドロに溶けてスライム見たいな生き物になった
「では、館内をご案内します」
ドアを2人がかりで開けた途端、地面にオレンジ色の紋章ができ、どこからか声がした“2名様と案内係1名です”その声と共に殺風景だったエントランスホールの塀が自動的に開きカラフルな模様が反射し瞳が光る
「綺麗。」海香から出た言葉はそれだけだった
続く・・・・
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます