第16話

「とりあえず、お前らはダンジョンボスが弱ってきてから、参戦してくれ。俺が合図する。お前らが合わせろよ。」


「ああ、そうするよ。」


俺は集団戦できないしな。

俺はダンジョンボスの前に立つ。


「デュラハンか。」


ダンジョンボスはデュラハンだった。

剣術もさることながら、力、速度がずば抜けていて、何より闇魔法を使うことが厄介だった。

黒姫を持っててよかった。


1時間デュラハンと戦った後に、騎士達を参戦させた。

さすが騎士。集団戦はお手のものだ。


-----------総戦闘時間2時間


将軍級ダンジョンボス、デュラハン完全討伐


ダンジョンボス討伐後、床が光って、ダンジョンの入り口へと強制転移される。

そして、ダンジョンは光の粒子となって消え一つの宝箱が現れた。


「何が入っているかな?」


俺は宝箱を開けた。


「おおっ!!大当たりだ!!」


ーーーーーイリオスの街


「それで、何が出てきたの?」


「精霊の雫だよ。」


「えっ!!本当に?」


(驚くエリシアは珍しい。)


「ああ。国王様に献上されるらしいよ。高度な政治的判断だって。」


「当然よね。国宝級だもの。」


精霊の雫は万病に効く薬。超超貴重品だ。


「ご褒美に期待。」


「そうね。期待していいわよ。最高の成果なのだから。」


ーーーーーーーー


「パパ!」


「リーサも3歳になったのか。」


「うん!」


「去年は忙しかったからな。今年はずっといような。」


「うん!!」


「今日は新しい絵本でも読もうか?」


「訓練したい!!」


「訓練?」


「パパみたいに剣の訓練!!」


「いいよ。まずは木剣を一緒に買いに行こうね。」


「楽しみ!!」


俺はリーサを肩車して、木剣を買いに行く。ついでに俺の武器の整備もしてもらった。


俺は、今までの忙し打を忘れつようにダラダラした。

一日中ゴロゴロした。俺にはその権利がある!!


「パパ、お馬さんごっこやって!」


「いいよ。」


リーサを背中に乗せて高速ハイハイで楽しませる。

それから、日向ぼっこして、昼寝。


「エド様〜。」


「どうした、リッカ?」


「一緒に買い物したくて。」


「そうか。リーサもくるか?」


「うん!!」


3人で街へ出た。俺は基本、街で買い物する時は何割引きになる。

冒険者ギルド金2段というのはそれだけ、ここら辺の住民の生活を守っているからだ。


「いや〜、暇っていいな!」


「そうですねエド様!」


「うん!!」


最近、俺のことを見る街の住人の目も変わってきた気がする。

俺も成長したってことだな。


「暇だし、冒険者の育成でもしてやろうかな。もしくは騎士団。」


「いいですね!!」


「私もやりたい!!」


騎士団と冒険者をボコボコにして暇をつぶした。


「そういえば、リッカはそろそろ誕生日だな。何か欲しいものはあるか?」


「特にありません、、、。エド様がいれば。」


「じゃあ、俺をプレゼントするよ。」


「えっ?どういうことです?」


「明日、暇だし、一日中リッカに付き合うよ。」


「本当ですか!」


「うん。暇だしね。」


「やった!!」


ーーーーー翌日


「リッカは偉いな。掃除できて偉い、生きてて偉い。可愛くて偉い。」


リッカの耳元で一日中、リッカを全肯定した。


「脳が溶けちゃいます〜〜。」


俺も喋りすぎて次の日、喉が枯れた。


「ところで、エドってどれぐらい強いの?」


夜、寝る前にエリシアが


「さあ?それなりには強いと思うよ。少なくとも侯爵の騎士団長よりは強いよ。まあ、一対一だけど。」


「それってどれくらい強いの?」


「さあ?よく分かんない。」


「そっか。」


「急になんで?」


「いや、なんとなくね。気になっただけよ。」


「ふーん。」


「あっでも、この国で5本の指には入ると思うよ。」


「すごいじゃない。」


「えへへ。」


「それはそうと、口調に気をつけなさいよ。」


「口調?」


「最近、エドはムラムラすると、口調が荒くなって、すっきしした後は口調が無気力になるのよ。」


「へ〜。そうなんだ〜。」


「全く、そういうところよ。」


平和な日常を過ごしていると、2学年の前期の試験の時期がやってきた。











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