第133話 1日目の終わり(3)
強力な光の熱で
俺は
巨人を『
いや『
香辛料も振りかけたし、竹で串刺しにしている。
(これで俺も陽キャの仲間入りだ……)
パリピ――いや、魔結晶が手に入ったので、確実に始末できたようだ。
3体の
ここは再利用といこう。
巨大〈ウォーターボール〉を落とし、燃え広がる前に
太陽光による攻撃は、中々に強力なようだ。
だが、攻撃として使うには条件を整える必要がある。
太陽が出ている事や対象が動かない事、火が燃え広がらない事など――
普通に炎の攻撃魔法を覚えた方が、効率は良さそうだ。
さて、ダークウルフの集団と残りの
(どちらを先に倒すべきだろうか?)
都市の方へ目を向けると『戦闘の状況は
城壁や堀のほか、『
ダークウルフの方が
だが、他の
学習能力があるのか――
(
動いているジャイアントスコーピオンもいるが、その
堀に加えて、
そのため、城壁へ
岩場などは問題なく歩けるようだが、垂直に伸びた障害物は苦手らしい。
都市には油や
それがまだ行われていない。
つまり、状況的には余裕があるハズだ。
(先に
俺がそんな事を考えていると、
「ニャニャニャッ!」
とミヒル。いつもより慌てた様子だ。
俺にしがみ付いたまま、器用に飛び跳ねる。
考えるのは
とはいっても、空中に身を隠す場所はない。
ジグザグに走り回るだけだ。
それなのに『黒い
これは
俺たちの更に上空から
翼のある大型の
(グリフォンだろうか?)
似ているが――違う。
翼はデザートイーグル。足を
ダークウルフの頭とジャイアントスコーピオンの尻尾を持っている。
中ボスの代表、
ただ、俺が知っている
ゲームではライオンとドラゴン、ヤギを掛け合わせた姿が定番だっただろうか?
それぞれの頭を有している。
前足を含む上半身がライオンで、後ろ足を含む下半身がヤギ、ドラゴンの翼と尻尾を持っていて、通常の冒険者ではまず
また、異世界作品ではオムツライオンが有名だ。
キマイラにオムツを
しかし、そんな考察よりも――
(この場合、注意すべきは色か……)
漆黒の色をした
体内を白い塊が魚のように泳いでいた。
間違いなく『
いや、神だった者の成れの果ての姿だ。
この世界で暮らすモノすべてに、絶望の感情を与える存在。
(まあ、社畜である俺には効かないが……)
会社を
俺は
右手にハルバート、左手にカイトシールドを装備した。ミヒルはすっかり
やはり、この世界の種族では『
単純に容姿が不気味というのも理由だろうが――
(様々な
複数の
考えたモノである。だが、この辺は俺の縄張りだ。
上手く〈ホーリーウォーク〉を使って、都市にある神殿へ
あそこなら、エーテリアの能力も増幅する。
一気に浄化する事が出来るかもしれない。俺は戦闘になると思い身構えていたのだが――ワオォーン!――と
すると一斉にダークウルフたちが、こちらを向いた。
そして、示し合わせたかのように走り出す。
俺に対して「総力戦を挑む気か⁉」と思ったが違うようだ。
そのまま走り去り、都市から遠ざかるように逃げて行く。
ジャイアントスコーピオンも反応したが、
『
敵は撤退したようだ。
(どうやら、初日は切り抜けたらしい……)
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