第126話 決戦開始(2)
空を埋め
決して多い数ではない。
だが成人男性を
そんな
俺は巨大な魔結晶を取り出す。
サンドワームの時もそうだったが、予想通り
しかし――〈キャットウォーク〉を習得していたお
一々
空さえ飛ぶ事が出来なければ、そこまで警戒する敵でもない。
まずは確実に数を減らす。
そもそも――
そのため、集団での攻撃は
連携が取れていない事もあり、俺が
ただ困った事に、途中で〈スカイウォーク〉の持続時間が切れそうになる。
引きつけてから〈ウォーターボール〉を
一度戦った事のある相手なので、対策も心得ている。
落ち着いて対応すれば、問題のない相手だ。
それに――
俺も都市を守る兵士たちも、慌てる理由はなかった。
だが
この都市へ来る途中に『
(
デザートイーグルの数が少ない事と
だとするなら、
俺に
(それとも、他に本命があるのだろうか?)
この分なら想定外の出来事が、まだ起こるかもしれない。
デザートイーグルを都市へ近づけないために引きつけて戦っていた。
そのため敵を全滅させるのに、想定よりも時間を
上空から
どうやら、城壁を破壊するつもりのようだ。2本の長い
牛型の
このまま行けば、都市の城壁へとぶつかるだろう。
狼型の
いや、これも『
牛型の
額の硬質化した部分が赤い事から、興奮している事が見て取れる。
(なるほど、巨体に加えて
詳しくは調べなかったが――名前から推測するに――要は
このまま突撃を許せば、
そうなった場合、次は城壁の破壊だろう。
フレンジーオリックスの巨体では、加速しての体当りは難しい。
放って置いても、そこまで
(
作戦としてはダークウルフとジャイアントスコーピオンを分断させる事が目的でもあった。そのために色々と罠を準備している。
(まあ、こんな事もあろうかと……)
俺は数ある罠の1つを使用する事にした。
巨大な魔結晶を消費したため、温存しておくのも
ここが使い所だろう。
俺は竹林の先にある1本の大きな切り株の上へと降りた。
正面には
(いや、普通は『絶望的な景色』と思う
砂漠であるため、生き物が存在する事に感動してしまった。背中にしがみ付いているミヒルが恐怖で
まずは根を動かす。植物の名前は
あの時、採取した種を使わせてもらった。
俺が立っている切り株は、成長させた
ただ成長させるのに大きな魔結晶を消費してしまっている。
(十分に活躍してもらうとしよう……)
俺は杖で――切り株をコツンと――
「ニャニャッ!」
と
俺たちが立っていた切り株が空へ向かって、急激にせり上がって行く。
同時に――植物の根が地中から無くなった事で――砂地が変化する。
フレンジーオリックスの進行方向に
上から見ると『巨大な
だが、全速力で走っているフレンジーオリックスにとっては
砂地では足を取られ、突然の出来事に立ち止まる事もできない。
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