第74話 人間族の能力(4)
俺目掛けて――ではなく『
一応、警戒はしてみたが
どうやら、
向こうも『
彼女の力を警戒しているようだ。
巨大スライムと巨大サンドワームが倒された事は『相手も知っている』と考えた方がいい。『
つまり、地球で起こった出来事について、詳しく把握できていない事になる。
逆にいえば『俺は警戒されていない』と考えて良さそうだ。
これは
〈スカイウォーク〉の
『
状況は理解できてないが『出るに出られない』といった所のようだ。
一方で『
情報を集めるための――文字通り――布石である。
ズポッ!――まるで、そんな音が
小石は身体の中をゆっくりと通り、そのまま体外へ排出される。
体外へ出た小石は速度を取り戻し、
多少の闇を
「ピギィッ!」
と声を上げると、走り回る
砂煙の
俺は上空から観察しつつ〈ホーリーウォーク〉を発動。
走り回る
物理的なダメージはないようだ。ただ、動きが制限されるらしい。
「ピーッ!」「ピキーッ!」「ピキャー!」
と様々な声を上げ、
中には片足を上げて
軽く
(
と俺は胸を
愛の試練に打ち勝った俺は『
案の定、光の
その
一方で
キョロキョロと周囲を見回していた。
一時的かもしれないが『
俺は声には出さず、ミリアムへ指示を出した。ステータス画面の応用だ。
仲間が多少離れた場所に
ミリアムは片手で
「ピッピキ、ピーッ!」
と鳴らす。丁度〈ホーリーウォーク〉の光も弱くなっていた。
次第に消失してゆく。
また、一度発動させると、同じ場所に結界を展開させるには
これで持続時間が増え、消費コストや
どうやらミリアムの笛は『逃げろ』の合図だったらしい。
――ダダダダダ!
1羽――と言っていいのか疑問ではあるが、ポツンと『
〈ホーリーウォーク〉で作り出した結界の光はすっかり消えていたので、再び
「ピギャーッ!」
と声を上げ、翼を広げると、逃げた
しかし、そこで俺が『
同時に一歩分の〈ホーリーウォーク〉を発動。俺の足元が光る。
俺を警戒しているワケではなく〈ホーリーウォーク〉による結界を警戒したのだろう。余程、苦手のようだ。
だが、相手の
素早く石で小石を
相手は〈ホーリーウォーク〉を警戒したのだろう。
目があるのか分からないが、俺から視線を
手加減したとはいえ、少し
つまりダメージは受けないが――
(体内に異物が混入している状態だと、
「コイツが遺跡に植物を
俺は声を上げると三投目を
「力を貸せ!」
大きく曲がるように投げた。狙いは『
だが、相手は俺が
「グエグエッ!」
と
しかし、その余裕もすぐになくなるだろう。
ガハムが仲間になりました――とメッセージ画面が表示される。
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