第75話 人間族の能力(5)
俺の三投目は小石ではなく、
〈スカイウォーク〉で上昇した際、位置は確認している。
ガハムは
俺はステータス画面から仲間になるようにメッセージを送った――というワケだ。
『
女神への信仰による『聖なる光の柱』と、その戦いを目撃したガハム。
彼が戦士であるのなら、力を貸してくれるだろう――というのは俺の単純な思い込みだったが、読み通りとなったワケだ。
種族や形が違えど、信仰心はあるのだろう。確かに遺跡を燃やそうとしたのは俺だが、その原因を作ったのは『
ガハムは共通の敵を前に『一緒に戦うこと』を選んでくれた。
俺は再び〈ホーリーウォーク〉による結界を展開させる。
結界には時間制限があるため展開しても、すぐに消えてしまう。
なので『俺が周回した分だけ張り直す』という作戦だ。目的は『
「グワーッ!」
と翼を広げ、
恐らく、相手の姿を
同時に
その能力で
ただ知能が高く、強い精神力を持つ存在を支配するのは
可能であるのなら、人類を
しかし、行われた様子はない。
つまり『直接、取り
人々の不安を
また、
俺の推測通りの能力であるのなら、簡単な作業だっただろう。
しかし、その前提条件として『
他の種族を『
【空の時代】に『
この分では他の種族にも『
『
(可能なら
俺は
相手が注力している今が
警戒されていない、かつ初見であるのなら、十分に成功するだろう。
格闘技はやっていないが、サッカーでも足技は多い。
この程度なら
嫌な記憶が
あの頃は知らなかったが、サッカーはファールが当たり前のスポーツだ。
『マリーシア』という言葉もある。
ポルトガル語で『ズル賢さ』を意味するそうだ。
上手くファールを
具体的に言うのなら、審判から見えない所でユニフォームを
道理でバスケの次に
どうやら、体罰を受けると精神的に強くなるらしい。本当かどうかは知らないが、一部の男性は部活動中の『体罰や暴力が必要だ』と考えているようだ。
昔は『根性論』『精神論』が重視されていた。
その
彼らにとって「
正直、庶民である俺にとっては、体育など受験に関係ない。
平均並みに出来れば良かったのだが、そんな時代のためか、適度にゲームへ参加しなければ、攻撃の標的にされてしまう事があった。
今もそうだが、全体主義というヤツだろう。
実に日本人らしい団結力だ。
そうならないためには、ある程度の技術を身につける必要があった。
まあ、目立ったら目立ったで――
(「調子に乗るんじゃねぇよ!」などと
部活も「練習中に水飲むな!」の時代だ。
すっかり洗脳された生徒たちは、やがて大人へと成長する。
「こういう物だから」「これが常識だから」「昔からそうだったから」
自分が受けた苦しみを次の世代にも味わわせないと気が済まないのだろう。
不幸は連鎖し、やがて社畜が生まれた。
世はまさに大社畜時代、ブラック企業の始まりである。
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