第29話 序盤の雑魚(3)
まずは正門へと向かうことにした。
途中、
文字通り
門番のような存在も警戒していたのだが、不在のようだ。
街をグルリと囲む強固な壁。
落とすための石やクロスボウを
だが、外からの守りに強くても、内側からの攻撃には弱いらしい。
スライムの出現により『当初の防衛計画は
ここで手に入ったのはショートスピアくらいだ。
守りに
高さがあるので馬車が通れるくらいだろうか?
周囲の木々は
すると「『
どうやら、
恐らく、スライムが水源を
俺は壁面を歩くことが可能なので、出入りには困らない。
気休めかもしれないが、これでゴブリンとウルフは入って来ないだろう。
残りの門へと移動することにした。
今の俺の
街中の
その頃には、設定していた【ウォリアー】の『
やはり強くなった分、レベルは上がり難いようだ。
初級の『
現在は【バランサー】と【ウォリアー】を足した24が俺のレベルとなる。
最初の街ではあり得ないレベルの高さだ。しかし、巨大スライムとの戦いを考えるのなら、
(装備や薬、食糧も
この状況で
それに『
本来は神殿で行えるようだが、肝心の神殿はスライムに
(急いでレベルアップする意味も今はないな……)
あれだけ巨大なスライムだ。倒すことでレベルは
効率を考えるのなら、その方がいい。
次に俺は、必要な
それでも、少しの食糧と武器や防具を見付ける事が出来た。
微調整が出来ないため不格好ではあるが、装備しないよりはマシだろう。
乾燥した穀物を見付けたので、消化がいいように細かくして煮込む。
今回は俺も食べるので二人前だ。エーテリアは食事を必要としない。
暖かい地方なので、香辛料も豊富らしく、
ミヒルは子供なので、先に食器へ移し、自分の分を適当に味付けする。
スパイシーな
(あれ程、連れ回したにも
先に水を与えて、トイレも済ませておく。
食事を済ませた後は、クッキーの缶を見付けていたので三枚ほど与えた。
正直、食べ物に関してはエーテリアの浄化能力がなければ、大変だったろう。
再び、ミヒルの
浄化で綺麗になったとは、破けている箇所まではそのままだ。
子供の用の服を見付けていたので、着替えさせる。
髪型も整えたので、少しは女の子らしくなったようだ。
最初は髪留めを気にしていたが、鏡を見せたら気に入ったらしい。
(少し成長している気がする……)
保護者だからだろうか? どうにも、俺が彼女の『主人』に設定されている。
確か『
俺が『
(飼い主みたいなモノだろうか?)
レベルが5もある。背負って戦っていたので、俺が手に入れるハズの経験値が少し流れたようだ。成長はその
(まあ、元気になったのならいいか……)
どうせ、放って置いても俺のレベルは
ミヒルを強くするのも手だ。
【フェンサー】か【シャーマン】辺りが妥当だろう。
俺はステータス画面を操作し、ミヒルを
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