わかれ2

まずはカペナウムというグループについてだ。俺がこのグループに入ったのは大体7年前。12歳の時のことだ。ずっと昔からいるわけじゃないから創設時のことは知らない。最も姐さんに聞いてもシュンに聞いても教えてくれなかった。ただカペナウムという意味は宗教の大事な場所だということは教えてくれた。だからといってカペナウムが一種の宗教かと言われるとそうではないのだと思う。ただしこれだけははっきりと言い切れる。このグループは姐さんのためだけに創られたということだけは。ゴエティア、我らカペナウムにクエストという名の任務を指示しているグループ。ゴエティアのリーダーであるバラムはずる賢い。自らで手を汚すことなく金を無限に稼ぎ続ける男だ。姐さんに命令ができる唯一の人間。あの人が姐さんになにをさせたがっているのかわからない。だが、なにがあっても絶対に姐さんには姐さんにだけは手を出させない。例え俺の命が無くなってもだ。全員がそう思っている。何故ならば全員が姐さんに命を救われているのだから。

次に「また明日」という言葉についてだがこれは図書館の「ライラ」にも関係している。あの事件がきっかけでメリディアと姐さんの関係が悪化した。それと、姐さんが変わったのもある。そんな出来事を覚えていないわけが無いだろう。

それは6年前のこと。リシアがカペナウムに来る前のはなし。

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