第3話 千鳥お嬢さまたちはキスをする
わたくしと志麻はキスをした後、リビングに降りるとなのさんの顔が真っ赤でした。
「さ、さきほどはおじゃましてしまいまして、誠に申し訳ありません」
なのさんが何時もの口調ではありせんが、わたくしと志麻は気にしていません。
「別に気にしてませんよ、なのさん」
「いえいえ、わたしがお2人の事を考えず誠にしみませんでした」
「なのちゃん、キャラが変わりすぎ……」
なのさんはわたくしと志麻のキスをみて、普段のキャラクターと違いますが
こういうなのさんを見たのは初めてです。
「なのはエッチな事をみると、こうなるよ。
でも、自分で2人がキスしてるか見に行くって言って実際にしてたら
キスぐらいで顔を真っ赤にして逃げてきてるし」
千音さんがこう言いますが、口ではエッチな事を言う割に実際には奥手の様ですね。
「だ、だったら、ちねっちもわたしとキスをするっす!」
「なんでわたしとなのとキスする流れになってるの?」
「キスぐらいといったからっす。ちねっちもキスはしたことないっすよね!」
「付き合った相手が居ないからしたことなけど、それはなのもでしょ?」
「むむ、キスをしてないのになんか余裕があって悔しいっす」
なのさんは千音さんもキスをしてた事ないのに、余裕があるので悔しがっています。
「余裕がある訳じゃないけど、事実だから」
「だったら、キスをするっす!」
「だからなんで……」
「なんでもっす!こっちにくるっす!」
「わかったよ……」
千音さんはなのさんがしつこいので、しぶしぶ近くに寄ると2人で向かい合います。
そして、お互いの顔を近づくと、なのさんと千音さんの唇が触れたのでした。
「ど、どうでしたか……」
なのさんはまた口調が変わっていますが千音さんは
「これぐらいじゃ、別に……かな。でも、女の子同士でキスをすると思わなかったけど」
「そ、そうですか。わたしが悪かったです……」
なのさんは何故か謝り、照れて下を向いて俯きます。
「自分からキスをして来て、恥ずかしがるならしなきゃいいのに」
「な、なんか、余裕のちねっちが悔しかったっす……。でも、負けったっす……」
「なんだかな」
千音さんはため息をつきますが、本当になんだったのでしょう。
「なのちゃんは勢いだけの所があるからね」
「その割に、これだからね」
「べ、べつにいいっす……」
なのさんは恥ずかしくなって、ソファーに横になりわたくしたちに背を向けて顔を隠します。
「勢いとはいえ、ちねっちがファーストキスの相手っす」
「それをいったら、わたしだってなのがファーストキスの相手だって」
「そうすけど、なんか急に恥ずかしくなったっす……」
なのさんは背中を向けて、足をバタバタしてますがもしかしてなのさんは
千音さんを変に意識しだしたのでしょうか。
「もしかしたら、なのちゃんは千音ちゃんのこと好きなの?」
「友達として好きっす。ただ、それだけっす」
「わたしもなのは好きだよ。もちろん、友達してね」
「わかってるっす!」
何だかよくわからない状況になってますが、わたくしたちはダイニングへ行って
しばらくなのさんを1人にしてあげした。
「もしかして、キスをしてないのはわたしだけですか?」
ダイニングにいったら、ほだかがこう言いだしました。
「ほだかもしたいのですか?」
「ファーストキスをしてないのはわたしだけになりましたので」
「でも、相手が居ないよ?」
「志麻さん、お願いします」
ほだかにこう言われて、志麻はわたくしの方を見ますが
わたくしもほだかと志麻がキスするは……はっきり言って嫌ですが
かといって、千音さん、ましてはなのさんとは無理です。
そうなると……わたくしとほだかとキスをするしかないようです。
「ならば、わたくしとキスをしましょう」
「千鳥ちゃんとですか?構いませんよ」
ほだかはあっさりとこう言いますが、今度は志麻が
「ちーちゃんとするんだったら、ぼくがする!」
と、言いだしました。
「どちらでもいいので、決めてください」
ほだかが半ばおこったように言いますが、ほだかは普段は怒りませんが
実は怒ったら一番怖いのです。
なので、仕方なくわたくしと志麻と話し合いましたが……志麻とする事に決まりました。
「ほだかちゃん、ぼくとしよう」
「わかりました。では、失礼します」
ほだかはそういって、志麻の肩をつかむとほだかから唇を合わせていき
そして、志麻の唇に触れたのですが、ほだかのキスはわたくしとしたキスよりも濃厚です。
「ぷは……ほだかちゃん、本当にはじめてなの?」
「はい、初めてですが、何か?」
「その割に、ちーちゃんよりもうまいというか……濃いと言うか……」
思った以上のキスだったので志麻も自分の唇を指でなぞって戸惑っていますが、わたくしも言葉が出ません。
「あらあら、志麻ちゃんとほだかがキスをしたみたいね」
「はい、志麻さんとファーストキスをしました」
「そう、ほだかも1つ大人になったわね」
梨子さんはそういて、ほだかの頭を撫でますが……娘が女子とファーストキスを
した事は気にしてないようですが、梨子さんですからね……。
「まだまだ夕ご飯には時間がありますが、みなさんどうします?」
梨子さんが聞いてきましたが、この時間から海に入るのは遅いですし
昼食を食べ始めたのは14時近くで、食べた量も多いのでしばらくはお腹がすきません。
「すこし、浜にいって動いてきます」
「泳ぐのですか?」
「流石にこの時間からでは、遅いですから」
「だったら、スイカ割でもしようよ」
先程、スーパーでスイカ割をするため、スイカを買ってきましたが
スイカ割は明日にするつもりなので、本日はしませんがする事もありませんので
しても良いかもしれません。
ただ、梨子さんは
「スイカ割をしたら、すぐに食べないといけませんの明日にでもしょう。
今日は朝から海で遊びますから、部屋でゆっくりしててください」
と言いましたので、スイカ割は明日にして部屋でゆっくりします。
「わかりました。それでは、部屋にいきますか」
「そうだね。なんか急に眠くなってきた……」
「わたしはお母さんと夕飯の支度を手伝います」
「わかりました」
朝が早かったのと、満腹で眠くなってきました。
なので、部屋に戻り横になることしました。
部屋に行く前に、ソファーの菜音さんの様子を見に行きましたが
寝息をたていましたので、タオルケットをかけておきました。
そして、千音さんもソファーやはり、ソファーで寝ていましたので
千音さんにもタオルケットタオかけておきました。
わたくしと志麻も部屋に戻り、服を部屋着に着替えましたが
志麻はベッドに横になると、そのまま眠ってしまいした。
なので、志麻にタオルケットをかけましたが、わたくしは志麻に
「おやすみなさい」
といと、眠っている志麻の頬にかるくキスをしたのでありました。
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