第15話千鳥お嬢さま志麻の事で悶々とする

帰宅後、食事をし入浴を終えて、自室で机に向かい課題をやっていますが

志麻の事を色々と考えてし手につかないです。

志麻はわたくし一筋と言いますが、男子にもモテると聞いて

もしかしたら、わたくしではなくて男子とお付き合いするのではないかと思ってしまいます。


 志麻本人も男子が好きなのか女子が好きなのかははっきりしていません。

ただ、一つ言える事は志麻はわたくしに告白をした事です。

そして、周りもわたくしと志麻を百合カップルと認識しています。


 百合カップルと言いましても、志麻と恋人関係ではありませんが

常に一緒にいますし、わたくしと志麻の間には入りにくいのもわかります。

なので、百合カップルにと思われるのも理解はできます。

ただ、理解はできても納得はしません。


 周りがどう見ていようと、わたしと志麻は長い付き合いの幼馴染です。

お互い好き同士ではありますが、恋愛関係と言う訳ではあません。

志麻は恋人関係になりたいというよりは、恋人になればわたくしの

胸が好きな時に触れると思ってはいますし……。

ただ、わたくしを大事にしてる事もわかります。


 そして、わたくしははっきりと言いますと、志麻の外見は好みのタイプです。

といいますか、わたくしが理想とする妹キャラなのです。

太志の頃は理想のショタキャラでしたが、女子になったら理想の妹キャラと

神様はわかっていますね。


 本音を言えば、志麻を押し倒してあんなことやそんなこともしたいです。

この前のお泊りで志麻の胸に触りましたが、その感触を今も思い出すぐらいです。

志麻の事をあれこれいいますが、これでは志麻と同じですね、

ただ、志麻が女性の胸が好きな理由も悔しいですが、わかった気がします。


 それでも、わたくしが志麻と今の関係以上になりたいと言うそうでもありません。

志麻とは今の関係が一番なのです。

両親からも志麻のご両親からも、わたくしと志麻が一緒になって欲しいと

言われてますが、太志のままだったらまだ良いのですが、志麻とは結婚はできません。

ただ、気になって調べた所、結婚はできないものの夫婦に近い関係にはなれる制度があるようです。

このような制度は元々はありませんでしたが、志麻の性別が変わった時に

世界自体がある程度改変されたようです。


 つまり、結婚はできないですがにパートナーとして、配偶者と同じ扱いになり

税的優遇や各制度、そして財産分与も配偶者と同じなるそうです。

なので、わたくしと志麻が一緒になる事はできるそうです。


 しかし、制度的にそうであってもわたくしは何度も言いますが今の関係が良いのです。

言いたい事をはっきり言って、喧嘩してもすぐに仲直りにして、

時々エッチな事は……してないですが、とにかく恋人になるよりは今の関係の方が気楽なのです。


 でも……ミヤコ様には志麻と一緒にいたい事がばれていました。

ただ、この一緒にいたいは、家族のように一緒に居たいと言う事で

結婚したいと言う事ですが……家族のようにって事は一結婚したいと言う子になるのでしょうか?

でも、家族になるのではなくて家族のようにですから、結婚すると言う訳ではありません。


 しかしながら、ミヤコ様はつがいになる……すなわち、夫婦になるとおっしゃってましたね。

となりますと、わたくしはやはり志麻と結婚したいのでしょうか。

……なんか、考えれば考えるほどわかりません。

あれこれ考えて、答えがまったくでません。

そして、出された課題も結局全く手がつかず寝る時間になりました。

提出日にはまだ余裕がありますから、今日はこのまま寝る事にします。


 わたくしはベッドに入って、電気を消しますがベッドに入り暗くなりましたら

再び、志麻の事が頭を巡りますが、出来るだけ考えないようにします。

でも、考えるないと思えば思う程、余計に考えてしまいます。

なので、わたくしは寝るのを目を開けましたが、悶々として……自分の胸と

下着に手を伸ばすのでありました……。


 翌朝、何時もより遅い時間に目が覚めますが、あれから何とか眠れましたが……頭がすっきりしません。

眠りった時間も何時もよりも遅く、睡眠時間もいつもより短いせいもありますが、

志麻の事がまだ頭に引っ掛かっています。


「千鳥お嬢さまは、おはようございます。

いつもよりも遅いですが、昨晩はあまり眠れなかったようですね」

「そうですね……志麻の事を色々考えて……」

「志麻さんが告白された事をそんなに気になるのですか?

志麻さんは男子とは付き合わないと思いますし、志麻お嬢さまが一筋ですから

気にししなくても良いかと思いますよ」


ほだかもこう言いますが、わたくしもわそれはわかってはいます。

わかってはいるのですが……。


「それはわかっているのですが、男子にモテる志麻自身も言ってましたから

まんざらではないのかと思いまして、あれこれ考えてしまいます」

「まったく、千鳥お嬢さま……いえ、千鳥は考えすぎなのです。

あの志麻さんが男子と付き合うと思いますか?

もし付き合うとしても、はっきりいいますよ。

でも、志麻さんは千鳥一筋といってるじゃないですか。

それに、佐藤さんは仲良しグループの1人でしかありません。

確かに告白はしましたが、志麻さんは断りましたし、佐藤さんも志麻さんが

OKするとは思っていませんでしたし。

だから、普段考えない無駄な事を考えずにいつも通りにしてください!」


ほだかはわたくしのことを千鳥呼び、そしてわたしの顔を両手でパンと軽くたたきます。


「目の下にクマができてますよ。かわいい千鳥の顔が台無しです。

あと……自分した事は黙っておきます」


ほだかがニヤっと笑いますが……何故わかったのですか。


「あれこれいいながらも、すっきりした顔をしてますからね。それにお年頃ですし。

あと、本当は自分の中では答えがでているのに、構って欲しくて悩んでる振りをしていませんか」

「なっ」


ほだかに言われてたじろいてしまいますが、確かに志麻は男子と付き合わないと

答えは出ていますが、悩んだ振りではなく本当に悩んではいます。


「そんな事はありません。ちゃんと悩んではいます」

「そうですか、でも答えは出ていますよね。それでいいじゃないですか。

それに朝は時間がありませんから、早く顔を洗って着替えてくださいね」

「わかりました」

「あと……2人きりの時と、志麻さんの前では千鳥とお呼びしますよ。

だって、わたしも千鳥の幼馴染ですし」

「そうですね、ほだかも幼馴染ですし、プライベートでお嬢さまと呼ぶのは変ですし」

「ありがとございます。とても嬉しいです」


ほだかはそう言ってまたニヤっと笑いますが、ほだかは普段からすまし顔で

あまり表情が変わらないせいなのか、笑うとなんか悪い笑い方になりますのは何でしょう。

これででは何か企んでるように思いますが、そんな事はないとは思いますが。

ただ、ほだかが心から笑った時は本当にかわいいののに、勿体ないです。

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