第7話千鳥お嬢さまは志麻の女の子日が気になる

 太志が志麻になってから2週間経ちました。

稲荷神社から帰ったあと、志麻はわたくしの胸を触りましたが

意外な事に少し触れただけで終わり、拍子抜けしました。

流石の志麻でも、流石に裸になって直じ胸を揉む事はしないくても

ブラの上からは揉むぐらいはするかと思っていましたが、

これすらも求めなかったのは意外です。

ただ、志麻の部屋で二人きりで胸を揉んだ事は翌日になのさんに

自慢しましたが、2週間経った今日もその事でいい合っています。


「ふふふ、ちーちゃんの胸を部屋で2人きりで揉んだぼくに敵うと

思わない事だな、なのちゃん」

「ぐぬぬ、いくらしまっちでも、やなぎっちの胸に関しては許さないっす」

「ぼくには幼馴染で、お隣さんというアドバンテージがある時点で

なのちゃんには勝ち目がないんだよ」

「わたしだって負けないっす!実は、駅前で巨乳の子を見つけったっすよ」

「え、本当!?」

「しかもJCの制服を着てたっすよ」

「JCだと!?こんな地方に巨乳のJCが存在しただと!?」

「そうっすよ、これが写真っす」


なのさんが志麻にスマホをみせると、志麻は悔しそうにしていますが……

なのさん、盗撮はだめですよ。


「なの、盗撮はダメだって」


千音さんが注意しますがそれに対してなのさんは


「もちろん、本人の許可はとってあるっす。あと、ネットには上げないっすよ」


千音さんに写真を見せますが、本当に盗撮じゃないかは確かめたいです。


「これは確かに盗撮じゃないけど、本人も良く承諾したね」

「そこは同性という武器と、見た目がロリの武器があるっす」

「本当に盗撮じゃないか、わたくしにも見せていただきます?」

「いいっすよ。千音、やなぎっちにも見せるっす」

「はい、柳さん」


千音さんからなのさんのスマートフォンを渡されましたが、なのさんとその中学生の

胸元だけが写った自撮りでした。


「確かにこれならば盗撮ではないのですが、これはこれでどうなんでしょう」

「顔は隠してあるから大丈夫っす。それに、これがきっかけで仲良くなったっす。

この写真自体は1か月前に撮ったっす。ある程度付き合って、他の人に

見せても良いと言われたので、今日みせたっす」

「そうならばよいのですが」

「え、1か月も隠してたの!?むむ、やるな、なのちゃん」


志麻が悔しがっていますが、気にするところが違うのは気にしないでおきましょう。

あと、なのさんは志麻にかってドヤ顔をしています。


「あ、なんか来たみたいだから、ちょっとトイレに……」

「いってらっしゃいっす」


突然、志麻がそう言って、トイレに行きましたが……来たと言うのは生理です。

志麻になって2週間経ちましたが、周期から志麻になった頃がちょうど

排卵日だったということでしょうか。

太志としては生理を迎えるのは初めてですが、最初から志麻であった事に

なっていますので生理が来た事がわかって、トイレに行きましたしので

何度も経験してると言う事になります。

と言う事は、TSイベントの1つである生理が来て戸惑うイベントも

ないと言う事になるますが、TSしていわゆるお約束イベントが

全くないのもそれはそれでと思いますが、仕方がありません。


 放課後、安曇が委員会で遅くなるので2人で帰宅しますが

志麻がスマートフォンを出して何かしてます。


「なにをしていますの?」


わたくしが聞いてみると


「アプリでちゃんと性周期をつけてるんだ」


と答えました。

女性として自分の性周期をつけるのは良い事ですが、太志の頃から細かく

色々とメモをしていたので、志麻も同じなのでしょう。

ただ、わたくしは自分の性周期をちゃんとつけていませんが……。


「ちゃんとつけているのですね」

「ちーちゃんはつけてないの?」

「答えにくいのですが……つけていません。ただ、大体の周期はわかります」

「そうなんだ。ちーちゃんって意外と大雑把だからね」

「大雑把ではありません、ちゃんと覚えていますし、女性なら大体わかります」


大雑把な所がある事は否定できませんが、自分の性周期はある程度わかります。

しかし、ちゃんと自分の性周期をつけた方が良いと言うのはわかります。

志麻は元男子……といっても、今は初めから女子だった事になっていますので

そう考えると、わたくしもちゃんとつけた方が良いかと思います。


「ところで、志麻は生理は軽いようですが」


志麻の様子を見ると、生理痛があるように思えません。

わたくしは……時々、痛み止めを服用する程度に痛みはあります。


「んー、なんか軽いみたいで、痛みは全くない訳じゃないけど

ちょっとちくちくする感じがあるだけで、薬はいらないから問題ないよ」

「そうなのですね」

「あと、血が出る事も慣れてて、ナプキンの使い方も問題なかったよ」


志麻の初潮がいつなのか記憶にありませんが、年齢的に3年は経験しているはず。

わたくしの初潮は12歳でしたから、4年は経っています。


「志麻の初潮の記憶がありませんが、何歳でしたが」

「ぼくの初潮の年齢聞いてどうするの?」

「わたしは男子だった時の記憶と女子になってからの記憶が混在しています。

わたくしが初潮が来た時の話をした気がするしますので、志麻のも気になったのです」

「そう言う事か。ぼくも記憶が曖昧だけど……13歳みたい」


志麻自身も記憶が曖昧のようですが、13歳みたいです。

13歳だと3年程度経験している事になるので、慣れているのでしょう。


「男子が女子になりました場合、一番戸惑うのは生理だと思いますが

すでに3年程経験しているのでしたら、もう慣れていますね」

「なんか、ちーちゃんがっかりしてるけど、TSイベントして初めて生理を経験して

困っているのを助けたいって思ってたの?」


志麻に指摘されましたが、はい、その通りです。

初めての生理で戸惑うのを見るのが楽しみだったのに、残念です。

といいますか、TS後のイベントを事ごとく潰しているのは許せません。

ですが、相手は神様ですので、人間が何かできる訳でもないですし。

しかし、やはりTSしたらTSしたなりのイベントをこなすべきはなではと

わたくしは言いたいのですが、この様子ではこの先お約束イベントは

ないと思いますので素直にあきらめた方が良さそうです。


「男子であった事を知っていますので、生理に戸惑うと思っていただけです」


わたくしはこのような言い方をしますが志麻は


「なんかちーちゃん、がっかりしてない?」


と志麻に指摘されましたが、ずっと一緒にいます僅か表情の変化で

がっかりしている事がわかってしまいます。


「気のせいです。考えてみたら、最初から女子と言う事になっていますので

年齢を考えたら既に何度も経験してるので、戸惑う事はないですしね」

「ぼくが男子だった事を覚えるのはちーちゃんだけから、仕方がないか」

「そう、仕方がないのです。なので、この話は終わりにします」


わたくしは無理やり話を終わらせましたが、志麻の事なので

誤魔化している事はわかっていると思います。

太志は勘違いと思い込みが激しかったですが、その割にわたくしの事を

よくわかっていましたが、幼馴染としてだけではなくわたくしを好きだったから

観察していたのでしょうか。


 でも、わたくしも太志と言いますか、志麻の考えている事は

表情を見ればわかりますが、これはずっと一緒にいるからなのです。

なので、好きとかではなく、家族の一員としてわかると言う事なのですが

もしかして、わたくしが実は志麻が好きな事も志麻は気づいているのでしょか。

考えてみたら、志麻からわたくしをデレさせる事をしてきませんが……。

いえ、まだ時間があるので手の内を見せなてないだけに違いありません。

なので、その内に何かしてくる……と言う事に今はしておきましょう。

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