第二章 研究:放課後の恋愛研究
ゼミが終わり、天真や我劉はさっさとゼミ室を出て行ってしまった。創吾と小哲は、悠弥も交えて何やかやと下らないお喋りをしている。若菜は紗綾と、例の小説で盛り上がっているらしい。
やる気の無いトップ二人以外は、この後用事も授業も無いのだろう、いつもすぐには帰らずたむろっている。
直央は、自分の取ったノートを眺めた。
直央
「主観と客観か……」
いかにも哲学的な話題だと思った。さて、今後はどんな話が展開されていくのか……。
理美
「直央君、お疲れ様」
不意に声が聞こえ、顔を上げてみる。そこには理美が立っていた。
直央
「あ、どうも……お疲れ様です」
理美
「難しい顔しちゃって。また、何か考え込んでいるの?」
そう云って、理美はクスリと笑う。
直央
「僕、そんなにいつも難しい顔してますか?」
理美
「最近は特にそうね。最初期はもっとぼんやりした表情だった気がするけど、教授や我劉君にちょっかい出されるようになってからは、いつも何か考えているみたい」
あの二人のせいと思うと、何か不本意だった。
理美
「あの二人も、いつも色色考えているし、他人にも考える事を求める人達だからねえ。学者としては良いのかもしれないけれど、日常生活でまであんな調子だと困るわよね」
直央
「はは、まあそうですね」
あの二人。教授の天真と、ゼミリーダーの我劉。
二人は傍から視ていても、とても頭が良いのだと思う。いつも頭脳はフル回転しているのだろう。
天真はいつもは飄飄としているが、ものを考えるときには存外険しい表情をしている。一度教授室を訪ねた時、来客にまるで気付かず、ずっと難しい顔をして何かを書いていた。
我劉がいつもつまらなそうな表情をしているのは、癖と云うか人格なのかもしれない。だがそれでも、乱暴とは云え、出てくる言葉はどれもはっとさせられるものばかりだった。
直央
「うーん、でもやっぱり、あの二人みたいにはなりたくないなあ」
理美
「変な処は、見習わなくて良いからね」
クスクスと理美は笑う。どちらかと云うと……。
理美
「あら、何かしら」
直央
「あ、いえ」
思わず、直央は顔を背ける。
理美
「誤魔化しても駄目。今、何か考えていたでしょう」
直央
「うう、いや大した事じゃないんですけど」
こうなると理美は、本心を話すまで解放してくれない。直央は開き直って、真直ぐに理美の顔を視た。
直央
「その……どちらかと云うと、理美先輩みたいになりたいなって……」
いつも優しく朗らかに微笑んでくれる理美。ゼミのサブリーダーの名の下に、天真や我劉に良いように使われ、二人を嗜めながらも愉しそうに世話を焼いてくれる。
そんな理美に、直央は憧れていた。
理美
「わあ、嬉しい」
子供のように無邪気な笑顔を浮かべ、理美は喜ぶ。表情豊かな人だ。
理美
「そうね。私も直央君は、あの二人みたいにぶっきらぼうなのより、笑顔の方が似合うと思うな」
今度は理美が、真直ぐに直央の眼を見詰める。
耐え切れず、直央は眼を背ける。そこで漸く気付いたが、いつのまにかもう誰も居なくなっていた。
理美
「あら、皆気を利かせてくれたみたいね」
直央
「ど、どう云う事ですか」
再び、理美はクスクスと笑う。この人はたまにこうやってからかってくるのだ。直央は、顔が凄く熱いのを感じた。
理美
「不愉快だったらごめんなさいね。ほら、若菜ちゃんが読んでいる恋愛小説があるでしょう。あれにね、こんな場面があったのよ」
直央
「こんな場面、ですか?」
理美
「うん。女の子が主人公なんだけどね。放課後、好きな男の子と会話してたら、いつの間にか他の皆は居なくなってて、二人っきりになってて」
成程、気を利かせて出て行ってくれた訳だ。しかし別に、直央と理美はそんな関係じゃない。
直央
「理美先輩も、恋愛小説を読むんですね。推理小説ばかりかと思っていましたけど」
理美
「そうねえ。実際、自分で読むのは推理小説ばかりね。こないだ紗綾ちゃんに押し付け……お勧めされて、あの作品は読んでみたのよ。素敵だったけど、やっぱり推理小説の方が私は好きかな」
直央
「成程。でも確かに、理知的な理美先輩には、恋愛小説よりも推理小説の方が似合っている気がしますね」
理美
「理知的だなんて。でも、ありがとう」
理美は柔らかく微笑む。
理美
「直央君も、恋愛小説よりも推理小説の方がイメージね。うんうん、頭良さそうで恰好良い」
真直ぐにそんな事を云われ、直央は思わず顔を俯ける。暑いだけじゃない汗が出てきたようだった。
理美
「私達、客観派なのかしらね」
直央
「えっ、客観派、ですか?」
客観。先程のゼミで出てきた言葉だ。
理美
「そう、客観派。主観よりも客観を大事にするような立場……と云うか、好みと云う程度だけれど」
直央
「主観よりも、客観、ですか」
直央には鸚鵡返しする事しかできなかった。理美が笑う。
理美
「恋愛って、主観と客観だとどちらだと思うかしら」
直央
「えっと……」
恋愛。それが何なのか、直央にはまだ良く判っていなかった。
今までの学校生活でだって、クラスに女子は居た。しかし、直央はどう接したら良いかが良く解らず、殆ど女子と会話をした事が無かった。
そもそも高校を離れて地元に戻ると、そこでは自分が最年少だった。同じ年頃の住民がそもそもおらず、近所の大人達に随分可愛がられていた。少し前に漸く年下の子供達が生まれて、自分も大人になったと実感したくらいだ。
それこそ、初めて仲良くなった齢頃の女子は、このゼミで出会った若菜だったのだ。先輩達にはどうしても多少の遠慮があるが、同学年で屈託のない彼は、直央にとってありがたい存在とも云えた。
直央
「恋愛は、まあ誰かを好きになる事、ですよね。好き、と云うのは……主観、ですね」
理美
「そうね。恋愛は主観の範疇のもの。さて、私達の好きな推理小説はどうかしら」
推理小説。密室殺人や不可能犯罪などの謎を、探偵が論理を駆使して解明する。意外な真相やトリック、ロジックの巧みさが面白くて、直央はよく読んでいた。
直央
「犯人は、こうした性質を持っている人だ。容疑者の中では貴方だけだ。依って、貴方が犯人だ……。論理的ですよね」
理美
「そうね。そして論理は主観かしら」
直央
「えっと……例えば、三角形の内角和は一八〇度になるというのと同じで。論理的に証明できる、人に依って異ならない、客観の範疇……」
理美
「ね。だから、恋愛小説よりも推理小説が好きな私達は、客観派だなって」
これまでの人生で、特に気にした事は無かった。好きなものは好きだし、好きじゃないものは好きじゃなかった。
しかし、自分の好きな推理小説。或いは、推理に飛躍があると云って納得できなかった不満さ。そして、色色と考えるようになってきて、そんな事に愉しさを感じるようになってきた最近の自分……。
直央
「考えた事無かったですけど……」
理美
「実感が沸いてきた?」
直央
「……そう、かもしれませんね。論理的な事、客観的な事、愉しくて好きかもしれないです」
ちょっと理美に何か云われるだけで、直央はすぐその気になってしまう。そんな自分が、そして理美が、直央にとっては不思議だった。
理美
「私も同じ、客観派ね。私こそ昔はもっとぼんやりしていた気がするけど……教授と知り合ってからは私も色色考えるようになったし、そんな事が愉しくなってきた」
直央
「ええ、解る気がします」
そこで、理美は意味ありげに含み笑いをする。
理美
「でも、そうした客観のものが好きだという気持ち自体は、私達の主観なのよね」
直央
「えっ?」
今、理美は何を云ったのだろう。
理美
「恋愛も同じでしょう。好きだと思う気持ちは、主観の範疇。客観とは別なのよね」
好きだと思う気持ちは、主観。
直央
「……理美先輩、恋愛って何なんでしょう」
理美
「あら、何だか思春期真盛りって感じね」
からかうように、理美は笑う。何だか妙に恥ずかしくなってきた。
直央
「うう。……でも割と真面目な話と云うか」
理美
「あら、それはごめんなさい。何が気になるの?」
直央
「気になると云うか……」
直央は、若菜の顔を思い浮かべてみた。
直央
「例えば若菜、僕はあの子は、可愛いと思います」
理美
「うん。元気だし真面目だし、良い子よね」
直央
「でも……恋愛的な気持ちは、僕は多分、抱いてないんです」
理美
「ふむふむ」
何やら理美は愉しそうだ。何だかんだ云って、意外とこういう話が好きなのだろうか。
直央
「紗綾先輩も、凄く綺麗で、可愛らしい人だって思います」
理美
「うん、何だかポワポワとしてて可愛いわよね。私たまにぎゅーって抱きしめちゃうわ」
直央
「ぬいぐるみみたいな感じもしますよね。でも……」
理美
「恋愛的に好きだ、と云う訳ではない」
理美の言葉に、直央は頷く。
直央
「僕、二人の事、勿論好きですよ。仲良くなりたいと思うし、色色相手してもらえると嬉しい。でも、じゃあ恋人に、とか、デートしたりとか……あ、まあデートと云うのが何なのかも良く解ってないんですけど」
理美
「ふむふむ。そう云う風に、二人に感じたりはしない訳ね」
二人とは、これまでも幾らかお喋りをした。可愛いなと思う時もあるし、ふとした時に魅力を感じる事もある。けれども、だからと云って何かがある訳でもない。仲良くできて嬉しいが、じゃあ恋人になりたいと思うかと云うと、どうもそうではない。
直央
「好きだという気持ちにも色色ありそうですけど……僕の二人への気持ちと、恋愛とはどう違うのかな、とか」
理美
「うーん、やっぱり色色考えてるのねえ。何を以て恋愛と判断するのか」
直央
「そうですね……」
理美は、愉しそうに何度も頷いていた。
理美
「じゃあ直央君、これを研究テーマにしてみる?」
直央
「えっ、研究……ですか?」
理美
「うん。まあそんなに大袈裟なものじゃないけれどね。直央君も再来年には、卒業論文を書く訳だから、その時の為の訓練と云うか」
卒業論文。直央は今二年生になったばかりだから、まだ暫く先の話ではある。
しかし、今目の前に居る理美は、もう四年生。来年には卒業して、ゼミ室からは居なくなる……。
理美
「あら、もしかして淋しがってくれているのかしら」
理美は目敏く直央の表情の変化を汲み取り、またからかうような笑顔を浮かべる。恥ずかしくて、直央は顔を背けようと思ったが……。
直央
「……そうですね、淋しいです」
理美
「あら、随分素直ね」
自分の、理美に対するこの気持ちは……?若菜や紗綾に対するのとは、何かが違うような気もする。
理美
「……うーん、こんな事を直接訊くのは、野暮と云うか、余りロマンチックじゃないかもしれないけど」
理美は、柔らかく微笑み、直央の眼を真直ぐに視据えた。
理美
「直央君、私の事、好き?」
心臓が跳ねた気がした。どんどん息苦しくなり、顔も紅くなっているだろう。
だが、それでも。
直央
「……判らない、です」
判らない。よく、判らない。
理美
「うん……」
理美も理美で、何か考え込んでいるようだ。
理美
「じゃあ、直央君は私を、どう思ってくれているのかしら」
どう思っているのか。
理美に対して、色色と思う処はある。しかし、巧く整理できない。頭が巧く働かない。
直央
「えっと……。頭は良いし、面倒見も良くて優しいし、素敵だなって思いますし……」
とにかく、思った事を口にしていく。
理美は、さっきまでとは打って変わり、優しいながらも真剣な眼差しをしている。ただいたずらにからかってきているのでは、もうない。ちゃんと、話を聞こうとしてくれている。
理美
「私の事、好き?」
理美の顔が、いつのまにかすぐ傍まで近付いている。直央は、理美の視線から眼を逸らす事ができない。
直央
「……好き、です。……はい、好きです、間違いなく」
好きは好きだ。それは間違いない。
理美
「じゃあ、それは恋愛的な感情?」
……ここが、よく判らない。好きなのは確かなのだ。だが、恋愛なのかと云うと……?
理美
「じゃあ、若菜ちゃんや紗綾ちゃんに対する好きだという気持ちと、私に対する好きだという気持ちは、同じもの?」
二人に対する気持ち。そして、理美に対する気持ち。
直央
「……違う、気がします。多分、何か……」
理美
「でも、恋愛かどうか判らない?」
直央は、曖昧に頷く。
例えばそれは、尊敬かもしれない。理美は二人よりも頭が良いと直央は思うし、そこへの気持ちかもしれない。
暫くして、理美の顔が遠ざかった。
理美
「そうね。好きと云う気持ちにも色色ある。恋愛ばかりでもないだろうし、友情か恋愛かの二択でもきっと無いのよね」
直央は、大きく溜息を吐き出した。頭がクラクラする。今になって漸く、気恥ずかしさがこみ上げてきた。
その様子を見て、理美はいつものように、悪戯っぽく笑った。
理美
「ごめんね。つい夢中になっちゃって」
直央
「いえ、全然良いですけど」
今思うと、随分至近距離に理美の顔があった。そう云えば良い匂いもしていたような……ああ、いやいやいや。
理美
「でも、私もちょっと照れ臭かったわ。真直ぐ眼を見詰めて、好きだ、なんて云うんだもの」
理美も、少し顔を赤らめているようだ。そんな彼女は、とても魅力的だった。
直央
「こ、これが研究ですか?」
理美
「うーん、ある種の実験考察ね」
クスリと笑い、理美は直央の手を取った。再び、直央の心臓が大きく跳ねる。
理美
「ね、二人で研究してみる?恋愛ってどう云う気持ちなのか」
理美
「直央君の私に対する気持ち、そして私の直央君に対する気持ちが、果たして恋愛なのか、それとも別の好きだという気持ちなのか」
直央
「何ですか、その恥ずかしい研究は……」
理美
「あら、お厭かしら?」
これは、からかわれているのだろうか。でも、理美の眼は、真剣そうだった。
直央
「ま、まあ。僕も気になりはしますけど……研究って云っても何を?」
理美
「んー、基本的には今みたいに質問して、考えていく感じかしらね。本当は若菜ちゃんや紗綾ちゃん、他の男の子たちも交えた方がサンプルが多く採れるんだけどね。皆恥ずかしがるだろうしねえ」
そう云って理美は、口許に人差し指を当てて、虚空を眺める。
直央は何か、可笑しな気持ちになった。サンプルだって。ああ、本当に研究なんだ。
思わず、笑ってしまう。
理美
「あら、何か愉しい事でもあったのかしら」
直央
「いえ……そうですね、研究ですね。ちゃんとした、真面目な研究ですね」
理美は一瞬キョトンとしたが、同じように笑い出した。
理美
「そうね。いつも直央君の事をからかっちゃうけど、今回のはちゃんとした、真面目な研究の話なのよね」
真面目な、研究。自分の気持ち、理美の気持ち、恋愛と云うものに対する、真面目な研究。
直央
「そうですね、ちょっと面白そうです」
理美
「じゃあ、二人でやってみようか。論文を書いて教授に提出したら、成績をおまけしてもらえるかもしれないよ」
直央
「それも良いですね。でもきっと、凄くからかわれるような……」
理美
「うーん、絶対からかってくるでしょうね。おや直央君、君も隅におけませんねえ、なんて」
それは容易に想像できる事だった。よし、絶対に提出しないでおこう。
理美
「……あ、あとは我劉君ね」
直央
「え、我劉先輩ですか?一番恋愛から程遠い、論理や客観の塊のような人だと思えますけど」
理美
「うん、だからなのよ」
だからこそ、我劉。直央は何か、判った気がした。
直央
「……もしかして、メチャクチャ真剣に読まれます?」
理美
「うん。からかいも冷やかしも何も無く、ひたすら冷静に、論文としての体裁や論証の流れ、不備の指摘とか反論とかを、大量にしてきてくれるわ」
直央
「……本当に人間ですか?」
理美
「面倒くさい人よね」
そう云って、理美は笑った。
理美
「でも、だからこそ先輩としては頼りになるわよ。ひたすら論理的だから参考になるし、質問すれば明確に答えてくれるし、ああ見えて面倒見が良いしね」
それは、直央も実感していた。思い返せば今までも、何度も我劉には教えられた。我劉が鋭い眼で睨みつけてくる時、それは考えるべき時で、考えれば結論に至る事ができた。
直央
「……僕、我劉先輩も好きですよ」
理美
「うん、私も好きよ。感じ悪い人だけどね」
少し、胸が痛んだ気がした。
直央
「あんな風に頭良く、なれますかね……」
理美
「さあ……でも、直央君だったら大丈夫な気がするな」
直央
「そうでしょうか」
理美
「そうよ」
理美は真直ぐに直央を見据える。
理美
「貴方は、教授とも我劉君とも違う。でも、どこか根本の部分で似ている気もする。あの二人とは違う、でもあの二人のように、立派な哲学者になれるように思うの」
二人と違う、でも二人のように。
理美
「哲学や論理の学習。大変だと思うけど、是非頑張って欲しいな」
直央
「……そうですね。しっかり、頑張ります」
そこで、理美は再び悪戯っぽく笑った。
理美
「あと、これから二人で一緒に恋愛の研究するんだから、それも頑張ろうね」
直央
「ああ、そうですね……」
またちょっと恥ずかしくなってきた。でも、その約束があれば、理美と関わる機会ももっと多くなるし、もっと親密になれるかもしれない。思いがけず、何だか良い方向に話が転がっているようだ。
理美
「そうね、云うなればこれは、恋愛学入門ね」
直央
「何ですか、恋愛学って」
理美
「今私が創始した学術分野よ。恋愛の本質について論理的に研究するの。心理学と云うよりは、やっぱり哲学の一分野かしらね」
そう云って、理美は得意気に胸を張ってみせる。こういう子供っぽい処も、可愛らしかった。
理美
「直央君、一緒に頑張ろうね」
理美は、満面の笑顔を直央に向けた。それは、凄く元気になる笑顔だった。
直央
「はい、頑張ります。宜しくお願いします」
恋人な訳ではない。友人と云うのとも違う。一番近いのは、共同研究者と云うところだろうか。だが、そんな堅苦しいだけの関係とも違う。
自分と理美は、どう云う関係なのだろう。直央は、今後の展開が、少し愉しみだった。
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