◆一の四◆彼女と僕、交差点。


 いつもの交差点。

 今日の僕は、よく夢で見た交差点の反対側にいる、あの顔のよく見えない彼女と並んで信号待ちをしている。家に帰る為だ。


 ん? 何かいつもと違うな。

 あぁ、これは夢の続きか!

 ついにこの交差点も、新しい展開が来たのか。

 少しワクワクするな。

 でも残念なポイントが一つある。

 それは、彼女の顔がよく見えないことだ。隣に並んで歩いているのに。


 そんな彼女と並んで、交差点の横断歩道を渡れるようになったから歩いた。

 すると今度は小さな男の子が僕と彼女を待っていた。

 男の子が僕と彼女の間に入り、手を繋ぐ。

 言葉に表しようのない幸せを感じた。


 そこで夢は終わった。

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