第6話 香織の相談
昨日、龍也君にお礼をしに私がよく行くカフェに行き友達になったのはいいけど、これまで男性とあまり関わってこなかったためこれからどう接したらいいのかがいまいち分からない。
だけどせっかく友達になれたのだから朝の挨拶だけはしたいそれが今日最初の
学校に行く準備をして家を出た。
学校に着き龍也君の姿を探す。
がいるも私よりも早く来ている龍也君の姿が今日は見えない。
どうしたのだろう?体調不良、事故、事件?それとも私せい?昨日半ば強制的に龍也君を振り回してしまったから嫌われた?
ズキ、胸が苦しい。龍也君には嫌われたくない。不安、怖い。
次の瞬間そんな不安は吹き飛んだ
-ガラガラガラ
教室のドアが開けれ教室に入ってきたのは髪をしっかりとセットした龍也君だった。
かっこいい
と一瞬思考が飛んだが課題を思い出し挨拶をするために龍也君の方へ向かう。
ヘアセットしている龍也君を至近距離で見て改めた龍也君はとてもかっこいい。
ドクドクと私の体中に胸の音が響く
「お、おはよう。龍也君」
すごく緊張したけど言えた。
「香織おはよう」
あの龍也君が学校で私を香織って...
何か周りが騒がしいと感じたが心臓の音がうるさくて何も聞こえない。
挨拶を終えた龍也君が自席に向かう。
私も友恵と千夏ぼ元へ戻る。
戻った瞬間二人に質問攻めにされたが昼休みにその話も含めて相談するつもりなのでその旨を伝えると聞き入れてくれた。さすがにクラスメイトがほとんどそろっている教室では少々問題になるかもしれない。何せあの神田君と正式にお友達になった話をするのだから。
その日の昼休みの中庭
「...というわけで私、篠崎香織は神田龍也君とお友達なりました」
「「私たち付き合いましたみたいに言うな!」」
「つ付き合う⁉」 -カァーッ
「かおりん神田君のこと好きなんだー」
「すすす好きなんて私は龍也君のこともっと知りたいなって思っただけというか...」
「香織さんそれは神田さんに好意を抱いてはいるということいいですよね」
私が龍也君のことを嫌いなわけがない
「好きです。...あっ」
勢いで言ってしまった。
「「やっぱり」」
どうやらこの幼馴染二人には隠し事は出来ないようです。
「で、相談ってやっぱり神田君のこと?」
「そうです。これまで私、男性の友達いたことがないのでどうかわからなくて分からなくて」
「とりあえず今日一緒に帰れば」
「えっいきなり過ぎない?」
「千夏さんいいアイデアです。大丈夫です。香織さんは昨日もうお出かけできているのですから」
「全然大丈夫じゃない」
「とりあえず連絡、連絡」
「さあ香織さんスマホを出して」
なんか二人がこれまでで一番楽しそうなんですけど...
そんな目で見られたら断れないじゃない
「分かったよ」
「「よし」」
「でも本文は見せないからね」
「「クソー」」
香織『今日一緒に帰りませんか?』
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます