第2話 旅に出るために

ダグとザリの夢である旅に出るために必要なことはなにか、彼らは両親に幼い頃に相談した

彼らの両親は少し戸惑いながらも彼らの夢を応援したいと思い必要なことを考えながら言った

1 体力

2 自身の身を守れる術

3 野営の技術

4 食料の見分け 

5 獣の狩り方

6 料理の技術

おそらくそれだけではないとは思いつつ彼らの両親は二人にそのことを伝えた

とはいえ二人の両親は生まれてこの方旅に出たことがない

よくて馬車に乗り少し大きな隣町似買い物に行くくらいで、この小さな村で慎ましく暮らしてきたのだ

そのため教えられるのは家庭料理や近場の森での簡単な狩りなどしかなく子供が語る夢ということもあり微笑ましいと思いながら軽く考えていたのだ


しかしそのことを聞いてからの二人の行動は早かったまず体力づくりまだ日の昇らないうちから二人揃って村の外周を走り出した

はじめこそ一周するのも大変そうだったが日に日にたくましくなっていった

料理はそれぞれの母親に教わり父親には森での狩りや川での魚とりを教えてもらいメキメキと上達していった。

しかし彼らの両親が教えられるのはこのくらいまでで冒険者などが使う剣や魔法はどうやっても教えられなかった

そのため二人は自分たちで木の枝を削りお手性の剣もどきで打ち合いをするのが精一杯だった。


そんなとき二人への転機はもうすぐ10歳になるというときにやってきた

村に冒険者を引退し田舎で暮らすことにしたという夫婦が引っ越してきたのだ彼らは50も間近になってきており子供も独り立ちしたといい念願の隠居暮らし来たというのだ


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