外伝セレナとマリサ姉妹の異世界から地球に来た。異世界ディベートファンタジー

テーマ判子文化

姉様！

判子文化は残すべきです！

判子？　そんな時代遅れの面倒くさい物いらないわよ。デジタル化の波にのまれて消え去るのみよ、セレナ。

それに、判子は銀行に行けばよく分かるの。そんな物があると、いちいち探したりして、自宅に帰ったり、それはもう、大変の一言よ。と姉様はため息をついて言った。

マリサ姉様は、文化の重みを全く理解してないです！

それに判子がなくなったら、その判子屋さんが失職してしまいます。

大変なのかもしれないですけど、それは、判子のせいじゃなくて、悪い人達のせいなのです。と私は反論した。

文化の重みって具体的に教えて？

判子屋が失職は、別の仕事に就いてくださいと言うか、家族のお世話になるか、生活保護をもらうかよ。

例えばCD屋とか、本屋も、年々先細りして来てるわ。まぁCD屋はほとんど勤めてる人失職したと思うわ。

それが競争社会なのよ。判子屋が失職するのは、可哀想ではあるけど、それで判子をわざわざ残すのは、資本主義社会を否定することにもなりかねないわ。とマリサ姉様は熱弁した。

判子の歴史を具体的に言うと、すっごい長くなるんですけど…姉様が後で調べるべきです！

簡単に触れると、日本の深い歴史で金印と言う物がありまして。

それぐらい知ってます？

説明したいんです、けどめっちゃ長くなるんです。本当です。

競争社会だから、判子屋さんが先細りするのは仕方ないですけど、判子屋をじゃあ、今から一気に無くせとマリサ姉様は言うのですか？

徐々に減るのは私も仕方ないとは思います、現実的に。

でもだからといって、判子屋さんを即座に全て無くすのは間違いです。

別の仕事やらってそれを紹介してくれる訳でもないですよね？

生活保護すぐ受給しろとか言いますけど、一応、持ち家とか、色々財産あったら、すぐには受給出来ないのです。

持ち家処分すれば良いって意見もありますけど、そんな簡単に売れないです。

と私は反論した。

そうね…確かに判子の文化は長くなるわね。そもそも知ってるから、掻い摘んで言うと判子はいっぱい苗字があって奥が深いとか。

私が聞きたかったのは、重みの話なんだけど…まぁ良いわ。

えーと、一気に無くすかは、国が決める事ね。判子屋は先細りして徐々に無くなっていくわ。

一気に無くすなら、ある程度補償するでしょう。産業がデジタル化で減るのは避けられない必然。

生活保護は、テーマと離れるから、それはまた別の機会にしましょう。と姉様が言った。

台湾でも判子はお土産としてとても人気があるんです。

けど、今回は日本の判子の話しなのでしないですけど。

一気に無くさず、自然淘汰していくなら仕方ないです。CD屋と似たような感じになるかもですね、姉様。

でも完全に淘汰は、国が余計な事しなければ、そんな事は起こらないです。

資本主義で国が関わらないで自然淘汰なら、働いてる人も納得していくと思います。

でも判子文化を一気に消滅させるのは、さっきも言いましたけど、良くないです。

と私はある程度は仕方ないけど、国が介入して終わらせるのは良くないと、マリサ姉様に伝えた。

中々説得力あるわね。特に国が介入して一気に無くす、これは歴史的にも、混乱して損害やらが発生するわ。

最近も、保険証を一気に無くしてマイナンバーカードにしようってなって混乱してるわね。

判子屋を一気に無くすと、混乱は起きるわね。ただ効率の面から言えば、一気に面倒な事が減って、コストがかなり減るの。

国の介入は失敗ばかりだけど、かと言って、そのコストが減ると言う面は、見逃せないわよ。と姉様は半分は同意してくれた様だ。

やったー♪

姉様に結構意見が一致した。

ですよね。

あとは判子の歴史について語り合いましょうか？

と私は姉様に提案した。

長くなるんじゃないのかしら？

それに私はそう言うの、どうでも良い人間だから。判子の歴史が長かなろうが、面倒くさい判子は消えなさいって意見だから。と姉様が突き放す様に言った。

駄目です！

判子の歴史は凄い勉強にもなりますし、それがまた楽しいのですよ。

例えば歴史的な物は価値が高いです。天皇や相撲も歴史があります。

それは日本という国を知る上で欠かせないのです。それが重みという物です。と私は力説した。

セレナの考え嫌いじゃないわ。反論しようかと思ったけど、何かケチをつけるようで嫌ね。

しょうがないから、面倒くさい判子をこれからも、使い続けるわ。

セレナ判子買って帰りましょう。

マリサ姉様ありがとうございます！

わーいわーい。と私ははしゃいだ。