テーマ自由経済か、規制経済か
自由経済が素晴らしいです!
と私は胸を張って言った。
とんでもない暴論よ。経済を自由にしたら、一部の人が肥えて豚になるわ。もちろん体重の事じゃなくて比喩よ。一部の人間が富を独占していき、遂には貧困の連鎖が止まらないわ。と姉様は熱論した。
規制しないと一部の物が独占されたり、貧乏な人に対する差別意識も出てくるわ。必要悪と言う言葉がぴったりね。とマリサ姉様は言った。
いいえ!
競争が激しいから、自由経済で頑張った人にいっぱいお金が渡るのは自然です!
それによって頑張ったらいい生活出来るとみんな頑張ります!
能力の高い人が自由にやれるので、経済も圧倒的に成長していき、結果的に貧しい人は税金が安くなって生活楽になります!
と私は自信をもって言った。
あらま…自信持ってるわねぇ。
全部間違ってるわ。税金が安くなるなんて、そんなの自由経済とか規制経済以前の話よ。
税金は色々な問題で変わるから、その程度の問題で安くなるなんて必ずしも言えないわ。とマリサ姉様は余裕そうに言った。
それに能力の高い人?
なによそれ、能力が高いなんて人間を単純化し過ぎよ。
人間は人によって得意不得意違うの。たまたま得意な分野に出会えただけで、能力低いから稼げないなんてそれこそ偏見だわ。とマリサ姉様は髪を靡かせて反論した。
でもでも、税金が安くなるのはやっぱり自由経済の方です。間違いないです。
能力の高い人は、得意な事いっぱいあります!
たまたま得意なのではなくて、努力した結果、得意な事が増えたのです。
お姉様はそこを勘違いしています。と私は笑って言った。
ふう…何度も言うわ、税金はかなり複雑な問題だから、自由経済でも、重税になったりするから、あなたの言う事は、あまり的を得てるとは思わないわ。
それに得意な分野が増える?
セレナあなたの言う事は矛盾しているわ。
得意な分野が努力して増えたとしても、不得意な分野にしか会えなければ、その努力は無駄になるじゃない。
それに話がずれてきてるから、私が戻すわよ?
経済は規制しないのが問題だから規制する必要が出てきたの。そもそもよ?
規制する必要がなければ規制経済は生まれない。いい?これで話は終わるのよ。とマリサ姉様は反論してお菓子を食べ始めた。
規制する必要がなければ規制経済は生まれないに反論します!
規制する必要がなくても、生まれるのは人間の不安心理が原因です!
経済じゃなくて心理学の問題です!
あと能力を姉様は否定するのですか?
例えば部長や課長、この人達は能力があるから昇進したのです!
ヒラ社員のままの人もいます。
この人達は得意な分野だけとは一概に言えないはずです。
努力でも能力は凄い伸びるのです。自由経済でその人達はみな努力が報われるから余計頑張るのです。と私はまだまだお菓子を食べてる場合ではないよと、お姉様に反論した。
このお菓子美味しいわね。
えーと不安心理?
それもあるけど、そもそも心理学も経済の事を知る1つの学問で、経済と無関係ではないわよ?
能力を否定?
そうじゃないわ、自由経済を否定よ。
昇進?
まだまだ考えが子供ねぇ。
能力なくても、コネで昇進してる人もいるし、家柄が良くて、それはつまり運ね。運が良くて、知り合いに気に入られたら昇進するわね。
努力で伸びるのも否定してないわ。でも能力だけで経済的に成功するのじゃなくて、その能力を活かせる仕事につけたり、運とか様々な理由で成功するのよ?
あなたに聞くけど、規制しないと貧富の格差が広がって不平等になっていくわ。自由経済笑ってしまうわ。自由経済でどうやってその問題防ぐの?
そんな奇跡みたいな方法あるなら教えて欲しいわね。とマリサ姉様は勝ち誇った様に言った。
姉様!
その方法私が知ってたら経済学者になってます!
と私は笑って言った。
でもでも、不平等は私は仕方ないとおもいます!
貧富の格差がない共産主義はどうなったか、姉様も知ってますよね?
発展する国は貧富の格差が進んでいます。貧富の格差問題ありますけど、それってほとんど株の話ですよね。
経営者とか資本家とか株いっぱい持ってる人に偏ってる。これって規制経済でも関係ないですよー姉様。と私は強く言った。
あら、中々鋭い指摘するわね。見直したわ。
でも自由経済はないわね。株の問題は一理あるけど、それも単純過ぎるわね。株だけが問題なら、株もすごい規制かかるわよ?
株だけが問題じゃなくて格差は医療やら、説明したら長くなるから、省略するわ。
不平等が共産主義の平等で失敗。これも単純過ぎるわ。全世界でやったわけじゃないし、ほとんど独裁国家がやった不利も重なってるわ。
もちろん、私は平等主義なんて、あり得ないと思ってるけど。不平等が仕方ないで片付けては、駄目よ。そこがまだ子供ね。その格差はみんなで上手く解決法を探っていくのよ。規制経済でね。とマリサ姉様は述べた。
姉様、株だけが問題じゃないは、一理ありますけど、株で格差あるのは否定出来ないですよね?
それに株は問題あっても規制するのはかなり難しいですよ。つまり自由経済で規制はしない!
これが正しいのです。本来あるべき姿。
格差はみんなで考えて上手い解決法探るのは良いですけど、今のところそれも難しい。なら今のところは仕方ないって言ったのです。仕方ないそれは、解決法今ないって意味です。
ほっておいていいって意味じゃないです、姉様。
自由経済が素晴らしいのは、規制によって、成功出来る可能性を減らしてしまう、そう言ったことが自由経済だとないのです。
規制経済にも、どれだけ規制あるかは、個々の国によります。奇跡って言っても、自由経済とそんな変わらないんじゃって国も多いはずです。と私は強く主張した。
とりあえず一点に絞るわね。自由経済のデメリットを突くわね。
独占企業が出てきたら?
規制出来ないわよ?
自由経済でその独占企業ほっとくの?
消費者が凄い迷惑するわよ。
そしたらどうなると思う?
不平等が進んで、自分たちだけが成功さえすれば良い。そう言ったおかしな考えが蔓延するわ。規制でそれを防げるの。とマリサ姉様は反論した。
姉様!
独占企業が出て来ても、それは自由経済でも永遠には続かないです。
もしそんな独占企業が出てきたら、凄い優秀な人達が集まって、もっと凄い発明や品物作って、人々をいっぱい雇っていけます!
消費者は別に無理して買わなくて良いのです!
価格に不満が出たら買わないし、独占企業の売る品物の値段が納得するから買うのです。
つまり自由経済万歳です!
と私は反論した。
セレナ、自由経済万歳なんて気持ち悪い事言って誤魔化さないで、きちんともう少し具体的に言いなさい。私はこれに反論する価値はないと思うわ。と姉様が寂しいことを言った。
ひぇ姉様手厳しい。
独占企業が出て来たらどうするか、もっと具体的な方法を出せって事ですかね?
うーん。そんな凄い方法あれば、やっぱり経済学者になってるような〜。
私としては、独占企業は問題じゃなくて、むしろ小さい企業ばかり増えて、下請けみたいな変な企業増える方が悪いと思います。と不安そうに言った。
面白い意見とは思うけど、それと自由経済とどう関連してるのかしら?
えーと…つまり自由経済のデメリットの答えは出せないから、規制経済のが対応出来るって認める?
のよね?
と姉様がお菓子をまた食べ始めた。
そのっ…独占企業が出たら、法律で対処すれば良いのです。
新規参入阻害すれば、恐ろしいほど、賠償金取られるとか。
どうですか、この解決法は?
と私は提案した。
姉様は寝てた。
私はしばらく反論を考えた。
姉様が起きた。
それって規制経済じゃないの?
と姉様が言った。
姉様!
それはそうなんですけど、それを言ったら、純粋な規制経済もないですよね?
ほとんど混合経済だから、私の主張は一理あります。と説明した。
でもあなた、自由経済が良いのよね?
それにしてもまだ眠いわ、セレナ帰って一緒に寝ましょう。とマリサ姉様が手を繋いでくれた。
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