第12話 拙者、太り過ぎでゴザル

 ホタテ漁体験の話を続けるでゴザル。


 拙者、前職が塾講師だった関係で夕食を食べたら即寝るという生活を送っていたでゴザル。

 その結果……、体重が90キロになっていたでゴザル。゚(゚´Д`゚)゚。


 このため、貝の選別を行うときに地獄を見たでゴザル。

 どういうことかと言うと、貝の選別は甲板に揚げられたホタテをしゃがんだ状態で行うでゴザルが、90キロの体重が足首と膝にかかり、数分しゃがむと足首と膝が耐えられなくなってしまったでゴザル。


 また、90キロということで、腹回りもヤバいワケで……、しゃがんでいると腹がつかえてしんどかったでゴザル。


 このような拙者に対し、船の方たちは苦笑いでゴザった。


 体験二日目の段階で、甲板の下にあるダンブルに入り、ダンブルのホタテを陸揚げしやすいように整理するよう言われたでゴザル。

 この時の拙者、ダンブルの中でノソノソ動く事しかできず……、居た堪れない気持ちになったでゴザル(ノД`)


「コイツは辞めるだろう」


と思われていたような気がしたでゴザル。


 三日目に変化があったでゴザル。

 高校を卒業した新人が入ってきたでゴザル。歳は違えど、同じような立場の人が増えて、心強かったでゴザル。


 しかし……、四日目が終わった後に船頭殿から、


「明日から第一オホーツク丸(仮称)に行ってね」


 と言われたでゴザル。新人二人の面倒は見るのはキツいということでゴザル。


 第一オホーツク丸……。つまり、船団長の船でゴザル! 船団長とは、オホーツク町(仮称)のホタテ船をまとめる方でゴザル! 偉い方でゴザル! いつかは乗る船でゴザルが、体験の段階で乗るとか、拙者の心臓が保たないでゴザル!!


『万吉8くん、クビ! ホタテ戦記完☆』

 なんて事になったらイヤでゴザル!!

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