第8話 拙者、ホタテ漁体験をする
ホタテ漁体験の前日、拙者は漁協でヘルメット、救命胴衣、作業用の合羽上下、長靴、ゴム手袋を受け取ったでゴザル。
ホタテ漁体験で終わる場合は代金は取らず、ホタテ漁の補助員として契約する場合は、給料から天引きするということでゴザった。
ちなみに、ホタテ漁体験は1日一万円が支給されるでゴザル。
交通費は支給されないでゴザルが、漁協所有のアパートを無料で使えるので、かなり条件がいいと思うでゴザル。
その後、ホタテ漁体験でお世話になる船の船頭殿に挨拶したでゴザル。
「大変だけど、頑張ってね」
船頭殿は爽やかな笑顔で挨拶してくれたでゴザル。
『大変』というのは富枝殿にも言われたでゴザルが……。
次の日、拙者は『大変』という言葉の意味の片鱗を味わったのでゴザル……。
◇◆◇
「膝が……足首が……!!」
しゃがみながらの作業に拙者の体が悲鳴を上げるでゴザル。゚(゚´Д`゚)゚。
サケ漁などでは、水揚げしたものを港に運んでから選ぶ(目的のものとそれ以外を分ける作業)でゴザルが、ホタテ漁では、水揚げしたものを甲板に全てあけてしまい、船上で選ぶでゴザル。
甲板に広がるガサから正貝と
ツブやナマコ、タコなども網にかかるので、それも確保するでゴザル(ツブ、ナマコ、タコは漁港に引き取ってもらうようでゴザル)。
問題は……、その作業がしゃがみながら行うことでゴザル!!
この時の拙者は、身長176cm、体重90.6kg……。数年前まで70kg台だったのに……。
このため、膝だけではなく足首まで痛くなり、更に腹がつかえている感じまでするでゴザル。゚(゚´Д`゚)゚。
正直、太り過ぎでゴザル!!
何度も何度も立ち膝になったり、体勢を変えて乗り越えたでゴザル!
船員の方には、
「仕事なんだからちゃんとしゃがむように」
と注意を受けたでゴザルが無理でゴザった。
--『大変』とはこういう事でゴザルか……。
しかし、本当に大変なのは、数ヶ月後に始まる【本操業】でゴザった……。それについて書くのは、まだまだ先になると思うでゴザル。
◇◆◇
用語説明
・ガサ
水揚げした網にかかっていたもの
・正貝
お店に並ぶようなホタテ。但し、縁のヒビ程度は許容
→縁にヒビが入っていても貝柱は無事なため
・破貝
貝柱の位置まで及ぶヒビや貝殻が大きく欠けているもの
・ヤスデ
ヒトデのこと。特に、黒色で棘のようなものを持つオニヤスデは駆除の必要性が高い。
・ザッパ
ただの貝殻やゴミのこと。海に戻す地域と港に持ち帰る地域がある。
◇◆◇
万吉8でゴザル、
8回目にしてようやくホタテ漁に出た話を書けたでゴザル。
分からない言葉については、上にまとめておいたので読んで欲しいでゴザル。
ホタテ漁についてまだまだだ書けていない事があるので、また書いていきたいと思っているでゴザル\\\\٩( 'ω' )و ////
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