第20話 勇者と魔王と“女神” 鏡海にて

 【魔王】リリアリスが発動させた魔法【カタストロフィ】——



 これは彼女の完全オリジナルの魔法で、唯一が扱うことのできる魔法——正確には『理論上』と言った方が正しい。



 この魔法は『光』と『闇』の反発する性質を利用したもので——双方の魔力をぶつけることで反発……周囲をその膨張による奔流に巻き込み破壊する。

 下手をすると発動者本人も巻き込まれかねない、危険かつ強力な魔法であった。



 では何故、この魔法を扱えるのが彼女のみなのか——?



 その理由は、この魔法は『光』と『闇』……それを“同等”かつ“強大なエネルギー”を“圧縮”させ、互いをぶつける点にあった。


 まずこの世に『光』『闇』双方の魔力を所持する者が、恐らくリリアリス以外存在しない——よって『個人でこの魔法は扱うことができない』のである。



 なら『光』と『闇』の魔法を、それぞれ別の人物が発動させればいいのか——?



 しかし……そこには、難しい問題があった。


 まず、この魔法は同等量の魔力をぶつける必要があり、複数人で発動させる場合……それだと、どうしてもばらつきが出てしまう。すると……強力な方が弱い方を消し去ってしまうのだ。

 そして、ただぶつけただけでは発動しない——魔法を発動させるだけのエネルギーを“圧縮”させる技術も必要となってくる。

 ただでさえ、極めるのが困難な『光』と『闇』の魔法——それを圧縮させる技術と、圧縮させるだけのエネルギー量を所持し、尚且つ寸分の狂いもなく同等量を……

 誰が聞いても至難の業であることが想像できよう。


 しかもだ……



 この魔法は『個人でしか扱うことができない』——



 この時点で矛盾して聞こえるのだが——何故、『個人でしか』なのか——?



 もし仮に、先ほどの条件がクリアされたとしても——この魔法は発動されない。

 ぶつかった瞬間、反発するものの起こる現象は膨張……ではなく、互いを打ち消し合って消滅してしまうのだ。


 実はこの魔法……“同等”の部分には“魔力の質”が関与してくる——


 この世界の人々は誰しも魔力を所持しているのだが、それぞれが所持している魔力の質というものに個人差がある。

 イメージとしては数種の絵の具を混ぜ合わせた時に似た色は作れても、純粋な同一は作り出せないことと同じことで、魔力の質が完全に同じ人物は存在しないのだ。

 この“魔力の質”が、個人が得意とする魔法の属性にも関与するのだが、今はその話は置いておこう——


 そして、【カタストロフィ】はこの魔力の質も同等でないと発動できない。これが『個人でしか』とされる理由に当たる。

 唯一、可能性の話なのだが、魔力の質が限りなく同じものとしてであれば、万が一にも……発動させる可能性はなくはない。


 だが……それでも難しい話だ。


 『光』と『闇』の魔力はそもそも稀有な存在……それが双子でそれぞれに発現するなど、天文学的数字となる。

 そもそも、魔力の質がほぼ同じなのだから、たとえ発現したとしても、双方『光』——か双方『闇』 ——といった、どちらか一方を2人で発現することになる。




 ——と、ここまで長々と理由を並べたのだが……そもそも、こんな危険な魔法を『やってみよう~』でやろうと考える馬鹿はいない。

 さらに、この魔法を知る者は世界で数えるほどしかおらず、発想する思考の持ち主は現れないであろう。

 

 要は、なぜか個人で『光』と『闇』の両方の魔力を所持するリリアリス——彼女のみがこの【カタストロフィ】を扱えるのだ。









 【カタストロフィ】の奔流は尚も膨れあがる。その猛威は周囲の海水を、内包するエネルギーで蒸発させながらも拡大し広がり続けた。その破壊の奔流の目的は、ただ《勇者》を葬り去る……その一つのために……


 

「——ッゆ、ゆゆゆ……ゆ、勇者様どうしましょうぉおお!!」

「——はにゃ、にゃにゃにゃ!!」



 迫りくる奔流を目の前にシャルロ、ミカは取り乱し大慌てであった。ミカはシリウスのマントにしがみつき、高価そうなマントにシワが付いてしまっている。この少女は、恐怖で震える身体を鎮めようと必死なのであろう。



「——はぁ~まったく……シャルロ、ミカは慌てすぎ〜〜! シリ様が言っていた……『泰然自若』って! つまりは“どっしり”として構えていればいい——シリ様がどうにka……」


「——退避だな」


「へぇ!?」「ふぁ??」「にゃ?!」



 ミレインは慌てふためく二人を“諫める?”よう論立てするも、シリウスの一言が一蹴。各々がどこか抜けた声を漏らした。



「——“アレ”を防ぐとなると骨が折れる。防ぐよりかは、相殺にすれば幾分かマシだが……余波が周囲への被害を大きくするだけだな。退避が正解だ……おい…シャルロ、ミレイン、そこで何してる? 巻き込まれるぞ?」


「「——ッ!?」」 


 気づけば、シリウスとミカの姿がそこにはなく、魔法の発生地点とは反対方向の空中に——魔王側近リュセーレの攻撃を防いでみせた光の盾を出現させては、その上を駆けていた。そして、彼の脇にはミカが抱えられている。



「「えぇぇええーーーー!!?? 置いてかないでください!!」」



 そして、慌てて二人も奔流に背を向け、シリウスの後を追いかける形で逃げ出し始める。


 だが……



「——シャルロ〜〜! もっと早く走る!!」

「——ミレインは、自分で走りなさいよ!! あなたがしがみついてさえいなければ、もっと早く走れるわよ!!」

「私は【魔術師】だから〜〜走るの専門外ぃ〜〜〜」

「あなた、元【アサシン】って言ってなかった?!」



 どういうわけか、ミレインがシャルロの背中にしがみついた状態だ。何とも走りづらそうである。



「ミレイン……アナタ、太ったんじゃないの……!?」

「——ッ? アァァン゙ッ!?」

「そもそも、アナタは毎日ダラダラ……って、そのはナニ?? 何故、魔力を収束させて……!?」

「シャルロは……言ってはいけない事言った〜……覚悟ぉおお〜〜!!」

「キャァァアア!! ちょっと……ヤメて…じょ、状況を考えなさいよぉぉおお!!」



「——はにゃにゃ……!? アレ、二人とも大丈夫なのかにゃ!?」

「——んん? ……活気には富んで、元気なようだが? 何か問題が有るのか……?」

(……そういうことじゃないにゃ……)



 勇者パーティーはこんな状況下にも関わらず、緊張感の欠片も感じられないコントを繰り広げる。だが、それでもシリウス達の空を駆けるスピードは、常人では考えられないほどの速度ではあった。

 しかし、それでも迫りくる猛威が拡散する速度は、僅かではあるが勝っている……よって、魔法の奔流は勇者パーティーとの距離をジリジリと詰めて来ていた。


 このままでは恐らく……魔法に呑み込まれるのは時間の問題であろう。



「——チィッ……忌々しい。リリアリス、面倒な事を……この手は使いたく無かったのだが……」



 シリウスは憎らしげに舌を打つ。

 そして、【カタストロフィ】からの退避が困難と判断したのか、走る速度を落とす。



「シャルロ、ミカを連れて先に行け」


「——ッ!? し…シリウス様、どうするおつもりですか?!」


「僕はアレを相殺する。甚だ不本意ではあるがな。お前達は、距離を取って余波に備えていろ」


「………はい、分かりました。どうかお気をつけて……」


「——ッにゃはぁあ!? ……おにーちゃん?!」



 シリウスは抱えていたミカをシャルロに放り渡す。シャルロはミカを受け止めると、そのままの速度でシリウスを追い抜き……駆けて行く——


 そして、シリウスは振り返ると……今も尚広がり続ける破壊の衝撃と向かい合い、その奔流を見据えた。



「——。【煌器解放】」


------システム

>>>起動

------個体名【シリウス】による解放申請

>>>受諾中>>>

>>>>>>許可します

------コード【勇者】を確認

>>>【煌器】を確認

>>>>>>開放状態に移行します



 シリウスのセリフに呼応するように、機械音声の様な声が周囲で木霊する。

 するとシリウスの身体からは神々しいまでの光が迸り、やがて光は左手へと収束する。

 そして……



「——……【大槍ヤリ】を天華……【煌器神槍グングニル】」



 左手に凝縮した輝きを——迫り来る魔法を相殺すべく、シリウスは今まさに力を解き放つ……





——と、次の瞬間…… 






「イヤァァァァァァアア!! ここでそんな魔法は、使っちゃ駄目ですよぉぉぉぉお!!!! お家が壊れるぅぅぅうううう!!!!!!」




 女性の悲鳴が割って入ってきた——




「それはとして許容できません! 【元に戻れ】ですぅ〜!!」



 声の正体である人物が、『元に戻れ』っと呟き一刹那——


 そして……



 辺りに広がった光景……そこには……




 《勇者》陣営……《魔王》陣営……当初、2陣営が睨みを利かせ合ってた状態へといた。



 まさに言葉の通り………………いた。

 

 

 そこには【カタストロフィ】による破壊の本流も、勇者の魔法による光の迸りも、全てが消えて無くなっている……最初っから、そんなモノが起こっていなかったかの様に……

 ただ……一点、異なる点と言えば……

 1人の女性を交えた——三つ巴の様な構図が出来上がっている所であろうか。

 

 腰まで伸びた淡桃色の綺麗な長い髪、彼女の頭上には大小2つの銀冠が浮遊する。神々しい印象の美女である。

 彼女こそ、この世界を管理する神……【女神ルーナ】その人であった。そして、彼女はこの聖域に存在する塔……【白夜の塔】の主でもある。


 この時間遡行とも取れる事象を引き起こした張本人——まさに、女神である証明を体現してみせた。







「——ッコレは、ど・う・い・う・事……ですかぁ〜?」



 発生した事象に、女神を除く一同の大半は、己が体験した事柄に驚愕の表情を浮かべている。そして、暫し続いた沈黙に歯止めをかけたのは……女神ルーナであった。

 ただ……口調こそ優しいものの、漂う雰囲気にはどこかチクチクした物を感じる。

 彼女からは、何やら怒っているかの様子であり……顔はニッコリしていても、額には青筋が浮んでいるかの様に錯覚してしまう。



 次の瞬間には、勇者シリウスはその女神に対して跪いていた。

 それを目の当たりした娘3人も、慌てて跪いて見せる。海水で濡れる事を厭わずに膝を付き、深く頭を下げる。


 《魔王》リリアリスはというと、一応は落ち着いてはいるものの、まだ微かに怒りを抱えているのか目を細くしてルーナを睨んでいた。その横ではリュセーレが控えているものの、リリアリスの態度を気にしてか、どことなく顔を顰めていた。自分の姫様が神に対して不敬を働かないか、彼は気が気でなかったのだ。




「女神ルーナ様。この勇者シリウス……貴方様にお会い出来たこと、誠に……」


「前置きはいいですぅ〜説明求む〜〜です!!」


「——ハッ! ……僕は貴方様とのの為に、この地を訪れました」


「…………ヤクソク?」



 女神はシリウスの口上の挨拶を一蹴し、説明を求めた。しかし……



「はい……今より十五年前に拝聴した貴方様の“加護”を頂けるとの約束です」

「あ〜……はい、はい……そ、そう…でしたねぇ〜………?」



 シリウスが挙げた“約束”に対して……言葉を濁してみせた。


 それは、忘れていたからなのか——? 


 鼻から約束自体無かったからなのか——? 


 定かではないが……



「ですが……邪魔が入りました。そこの愚か者が、この地で極大魔法を使い……僕は仕方なく、それを相殺しようと……」


「だ、だからって【煌器】はダメですよぉ〜!!  あなた達の本気の魔法がぶつかれば……塔を含めて、ここ一帯が消し飛びます!!」


「——ッ!? 申し訳ありません……」



 女神ルーナの言う通り、勇者と魔王が本気でぶつかれば、ここら一帯は消し炭となっていただろう。ただ、周りが海の為、消し炭となる対象は塔に絞られる。

 【カタストロフィ】単体でも塔への被害はもちろん出ただろうが、勇者がコレを相殺しようとした為に、塔の崩壊は確定となってしまい……

 これに、ルーナは自身の居城である塔を壊される事を懸念し、加入に踏み込むに至ったのだった。


 そして塔は無事——ルーナは、何とか間に合ったのだ。


 しかし、ギリギリであったが為に、ルーナはとても怒っているのだ。そもそも自宅前で、喧嘩が勃発、自宅に被害……誰であろうとも、キレれてしまうのは必至な案件である。



「……で、ア・リ・スちゃ〜ん? あなたは何しているんですかぁ〜?」


「…………私は……そこの男が“加護”を受けるのを止めに……」


「だからってぇぇ! 【カタストロフィ】はダメですってばぁぁぁ!!」


「………………………すみませんでしたわ」



 リリアリスは、ぶすっ——とした返答をした。

 ただ、彼女自身は自分の行動が軽率だった事は十分承知している。

 《魔王》……一応は魔族の1つの一族を束ねる王だ。そんな頂点に君臨する者が、簡単な煽りで怒り狂うぐらいならその役職に就く者としては、不適切な行動であったからだ。



(私……ダメダメです……リュセーレにも、迷惑をかけてしまいました。女王としても、母としても失格です……もっとしっかりしなくちゃ………。はぁぁ……ワタシ……アナタみたいな立派な存在になれるのかな? ………ママ)



 リリアリスは心の内で己を酷く恥じていた。自信がこの世で最も尊敬に値する人物を想像しながら……





「——ッコホン! では双方の2人には、それぞれ“罰”を与えたいと思いますぅ。今後、《勇者》と《魔王》の喧嘩を禁止としま〜すぅ!」


「「——ッ!?」」


。その間、勇者君に与えるはずだった“加護”はお預けとします」


「———それは……?! ッ——わかりました……享受致します」


「そしてアリスちゃんは……一年後、勇者君に“加護”を与えるまで、アナタが止めに入る事を禁止。邪魔はダメ〜っとしましょう!」


「……ッ…………はい……お受けします」



 女神ルーナは、各々に罰を与えた。

 シリウス、リリアリス、両名は渋々ながらもそれに同意する。

 女神を怒らせた割には軽い罰にも思えるが、これは女神の慈愛によるものか——? はたまた打算があってのものなのか——? それを計り知事は叶わない。


 何にせよ、《勇者》と《魔王》……聖海にて起きた小競り合いは、ようやく鎮火を迎える事となった。


 そして……



「——リュセーレ……飛んで頂戴」

「姫様、宜しいのですか?」

「こうなってしまったら、ここに居る意味が有りません。お願い……」

「畏まりました……では【転移】」



 《魔王》リリアリスは聖海より姿を消した。リュセーレの【転移】により飛んだのだ。

 女神による“罰”もとい“条件”を突きつけられ、この聖域への執着がなくなるや否や、迅速に去っていく。

 そんな去り際の彼女の表情は……少し悲壮感が漂っていた。



「まったく……アリスちゃんは〜〜〜……ッでは、ではぁ〜〜私も行きますね。お願いですから、今後この様なことは、決して無しにしてくださいよぉ〜〜……それでは……」



 次いで、女神ルーナもその姿を消した。


 後に残るは……勇者パーティの4人のみである。







「……あの〜……シリウス様……良かったのですか?」


「ん……何がだ?」


「いえ……そのぉ——“加護”のことは残念だったなと……それに、女神様に一年間……魔王との抗争を禁じられた事がです」



 勇者パーティ一行が、この地を訪れたのは女神より“加護”を賜る事であった。

 しかしながら、《魔王》リリアリスの邪魔が入り、不本意ながらも女神様の塔を壊しかけてしまった。

 

 最終的には目的は反故——結局、無駄足になってしまった訳だが——


 さらに言えば、敵対する《魔王》との抗争が禁止されてしまった。

 思わずながら、今のシリウスの真意についての疑問をシャルロは恐る恐る口にしたのだった。



「それについては問題ない……ルーナ様のお言葉通りなら——やり様はいくらでもある。寧ろ、僕を思って……あの言い回しをしてくださったのだろう。邪魔者は居なくなり、約束が享受されることが確定した。1年のロスタイムは些事に等しいよ。ただ、リリアリスも、そのことはわかっているはずだ。手は打っておくさ……」


「——!? そうですか。流石はシリウス様です!」



 シャルロの問答に対しシリウスは笑みを溢しつつ、取るに足らない事だと返してみせた。ただ、言葉の節々に傲慢差が潜むところは彼らしくも有り——この程度では、シリウスの意志を揺さぶるに足り得ないのであった。


 その答えを聞いて安心したのか……シャルロの顔にも笑顔が覗く——



「ところでミレイン……迎えはどうなっている?」


「ふぁ〜い! 既に呼んでありまぁ〜す」


「——ッ!? ミレイン! アナタ、いつの間に……?」


「女神様との会話で〜きな臭くなった辺りだね〜? ここに居る意味が無いなら私〜とっとと帰りたいし——それに身体が磯臭い……お風呂入りた〜い」


「……ッ——はぁ〜〜……アナタって人は……」


「ミレインは……女神様に失礼じゃないかにゃ……」



 魔術師ミレイン・シオタード……彼女はどこまでもマイペースな人物である。

 


 そして……


 気が付けば、時刻はすっかり夕暮れ時——

 

 水平線に夕陽が差し掛かった所で、辺り一面がオレンジに染まった。白い美しさを誇っていた【白夜の塔】は、元々がその色であったと錯覚しかねない、見事な茜色へと塗装され、昼間とは違った魅力を放っている。

 そして、遠くの空……沈みかけの夕陽の横に一つの飛行物体が確認される。その正体は、勇者一行をこの地に運んだ“飛空艇”である。

 

 つまりミレインが呼んだ迎えとは、この事であった。

 


 そして一同は、こちらに向かってくる飛空艇に視線を飛ばし、その迎えを待ち望んだ。






 ただ……迎えを待つ最中……




「リリアリス……いつか、お前も僕の女(もの)にする。精々、猶予(一年)でどう足掻くか見ものだよ……」

 


 《勇者》シリウスは誰にも聞こえない声で、独り言を呟いた。

 





 



 

 




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