第2話僕と千茶の初めての出会いの思い出

それは、3年前の冬。話の流れで千茶が名古屋に来ることになった。大阪から新幹線で千茶と名古屋駅の新幹線口の時計台の前に立っていた。

千茶の顔はリモート通話で、チラリと見ただけ。

どんな、服装で、どんな顔なのか?

Lineで、【今、名古屋駅に着きました】

と、届く。

僕はいよいよ、緊張した。

すると、新幹線出口からガタイの良くて、短髪で、冬なのに半袖の人間が僕の方を見ながら、近付いてくる。

そして、僕の方に手を振る。

ほう、千茶はこんな感じなんだと、思った。しかし、僕の横を通り過ぎ、後ろの家族なのか友達なのかと喋り始めた。

な〜んだと、思い、出口を振り返ると、

「初めまして〜」

と、僕に向かって挨拶する人間が、

「は、初めまして」

千茶は、ドイツの軍服みたいな服を着ていた。

重たいバックを二つ持っていたので、1つ持ち桜通線で自宅に向かう途中、三嶋屋で名古屋メシを食べさせた。


千茶は細い身体なのに、バクバク料理を食べて、ビールをゴクゴク飲んだ。

あの頃は、貧乏だったから質素な年末年始であった。

酒はたんまりあったので、吐くほど飲んだ。

それが、最初の出会いだ。

仕事中は、昼間寝てもらい、帰ってから大量飲酒と言う生活をした。

もう、5回ほど名古屋に呼んだが、いつも太って帰る。

ビール太り。

今日は、電話をしているが四方山話である。

あの衝撃から、はや3年。

今年の年末年始は、楽しみだ。

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