第4話 水龍
うーん。ここでも、レベルは上がるけどあっちの方が効率は良かったなぁ。
今のレベルは120だ。レベルってどこまで上がるんだろ?
また馬車に揺られて帰るのもしんどいから歩いて行く。道に迷ったので剣の倒れた方に行く。あるいていると鬱蒼とした森の中に迷い込んでしまった。ここはこんな装備じゃ来ちゃいけないところなんじゃないかな?
狼が出て来たがこちらを警戒してからさらに仲間を呼んだ!くそ犬が!
それからは噛みつかれても斬って斬って斬りまくった。歯形はつくが血は出ていないのは顎が弱いからだな!
ドロップは大量の皮が手に入ったもちろん魔石も。
はぁ。仕方ない野宿するか。
テントを出して野宿の準備をしていると一匹デカい狼がいた?なぜ?テントの結界をものともせずにこっちに突っ込んでくる!剣を取り相手に腕を噛ませると、喉に剣をぶっさす。流石に力尽きたのかデカい狼はドロップの皮と牙と魔石に変わった。
腕は血が出ているので応急セットの包帯を巻いておく。初心者セットだ。
おーいてぇ。痛さまで再現しなくてもいいんだけどな。
『深淵の森の主ラトラファングが討伐されました』
へぇ、主だってさ、誰が倒したんだろ?
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アキト 二十歳
レベル152
スキル
身体強化 火魔法 水魔法
ユニーク 心身同調
加護 海珠 深淵
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なんかついてるけどいいか、これはこれでよくわからんし。
一晩寝て朝起きると同時に狼が遠吠えしていた。
はい、おはようございます。
一応挨拶しとかないとね。
テントなんかを畳んでアイテムボックスに入れる。
深淵の森を彷徨った挙句に滝に落ちてしまった。ちょっとだけ顔を洗おうとしたら滑って流されて滝に飲まれた。
はぁ、なんてついてないんだ?しかもここどこだよって水の中に何かいる?
こちらをねらって噛みついてくるが泳いで避けるとまた潜っていく。早く岸につかなければと今きてる装備が水を含んで重いのだ。二度目がきそうだったので水の中に潜ると大口を開けた龍だった。
無理無理と二度目の攻撃も何とか避けると岸に辿り着く。
流石に追ってこないと思ってたら今度は水の中から顔を出して噛みつき攻撃をして来たので剣で頭を刎ねてやったらようやく死んだみたいだ。
『水龍が倒されました』
はいはい倒しましたよ!
もう二度と川で顔は洗わないから!
ドロップは魔石となんかのオーブって感じか?分からないからとりあえずアイテムボックスにいれておく。
滝の裏側を見ると今度は大草原だった。気持ちいいなぁ。
遠くに見える牛達が、素朴でとてものんびりした気分になる。こういうところでのんびりしたいよなぁと思い、服を全て乾かすついでに脱ぎ素っ裸で寝転がる。
っと寝てしまったな。ん?何で馬車に乗ってんだ?と思ったら人攫いか?素っ裸で他の人もいるのにこんな恥ずかしいことないだろ!アイテムボックスから服を取り出してコソコソと着ると、木剣で荷馬車の布の部分を切り裂くと外は明るくなっていた。中の人は驚いているが素っ裸で寝てたんだ!怖いものなんか他にはない!
なんだこいつら馬に乗ってやがるな!
「おい!何でお前が服なんて着てんだよ!」
「うるせぇ!気持ちよく寝てたのによ!」
「あんなとこで寝るほうが悪いだろ!」
俺は馬車を降りて走ると、馬に乗っていたやつを蹴っ飛ばす。
「グアァァァァ」
「てめえ!」
ちょうど馬も馬車も止まったな!
全員を木剣でギタギタにしてやったところで中にいた人達に話を聞く。
ふむふむ、盗賊が村を襲ってその村人を売りに行く途中だったと、
「御者ができる人いる?」
「はい」
「んじゃみんなを連れて村に帰っていいよ」
「は、はい、ありがとうございます」
盗賊はどうしようかと思ったら街のみんなが殺していた。いや、気持ちはわかるけど。
盗賊は首とカードを持っているからそれさえあれば賞金が出るそうで俺に全部持って行けと首が20人分渡されてカードも渡された。
アイテムボックスにしまっておこう。
あと俺のつけてた防具なんかは置いて来てしまったらしいのでまぁ、次の街で調達しよう。
「ありがとーう」
手を降りながら去っていく村人達はいいとしてこの惨状をどうするかだが、狼がさっきからちょっとづつ体を待っていってるみたいだしほっといていいか。
俺は町のある方向へ歩き出すと、ほんのちょっとである町が見えて来た。ここによるつもりだったのかな?
街に入ると奴隷商があったのでやっぱりここが目的地だったようだな。
街で適当な防具と剣を買うと宿屋に泊まる。ここでログアウトする。
いつも通りにピカピカに磨き上げたカプセルと汚物処理をしてから風呂に入る。
キンキンに冷えたビールを飲む五十歳。
無職になっても何とかやっていけるさ。貯金もあるしな。
枝豆を食べながらネットを調べていると森の主討伐されてるとか書かれていた。しょうがないよ俺だもん。
後水龍のオーブ買いますとか書かれてるし。どんだけ必死だっての!!
酔っ払って死ぬほど笑いながらネットを見ている。こんなオーブのどこがいいのかねぇ?と手に持ってみるが良さが分からないのでアイテムボックスに入れて置く。
ビールを飲んで眠くなって来たので布団の上にダイブして寝る。
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