第2話 肉
村の中で肉屋に行ってみる。
「あの、これ売れますか?」
猪の肉を出すと、
「こりゃ、ビッグファングの肉かよ!こりゃ売れるぜ!」
「じゃあ。買い取ってもらえますか?」
「すまんな。ギルドで買い取って貰えないか?規則なんでな」
「あ、はいわかりました」
ギルドを探して中に入るとバタバタしている。ちょっと落ち着くまで待とうかな。
「あ!何かご用ですか?」
「あ、あぁ。ビッグファングの肉を売りたいのだが」
「買取ですね!ではあちらの扉になります」
「ありがとうございます」
「いえ、それでは」
その扉に入ると、ゴツい男の人が出てきて。
「なんだお前?」
「ビッグファングの肉を買い取って貰えませんか?」
「なんだって!ビッグファングかよ!出せ出せ」
イノシシ肉をこれでもかと出すと、
「ちょい待ち!待って!これ全部は買い取れないから。えーとこの半分で」
「あ、はい」
アイテムボックスに入れる。
「全部で金貨12枚だ!鮮度もいいからな」
「はい、それで」
金貨12枚を貰うと、
「また持ってきてくれよ」
「はい」
このお金がどれだけの価値があるんだろう?とりあえず何か買うか。
そういえば、風呂に入ってなかったから臭いんじゃないかな?
風呂屋があったので風呂屋に入ると銅貨1枚です。金貨を渡すと銀貨9枚と銅貨9枚がお釣りとして帰ってきたから、10枚づつ増えていくのか。石鹸とタオルも買って銅貨3枚だった。
久しぶりの風呂は格別でふやけるほど入っていた。風呂上がりに何か飲みたいとぶらついていると飯屋があったのでそこに入る。
「あいお待ち!エールも追加で銅貨3枚だよ」
銅貨3枚渡してエールを飲む。キンキンに冷えてやがる!美味いな。そしてなんかの肉のステーキを齧ると旨みがすごい!ペロリと平らげてしまった。
飯屋がそのまま宿屋になっているらしく部屋をとってそのままエールを四杯ほど飲んで部屋に入る。いままで、固い地面に寝ていたので体が痛かったがベッドに寝転がるとフカフカで気分よく眠れた。
翌朝は水が飲みたいと言ったらそんな高価なものはないといわれて、でたきたのは果実水だった?それでも、うまくておかわりしたけどね。
着たきりの服をどうにかしようと服を買いに行く。
服だけで金貨1枚が飛んでいった。
服は高いみたいだな。
さてこれからどうしようか?
レベル上げにでも行くか。
また崖の上でビッグファングを落としている。もう慣れたもんだ。と、こんどは大きなビッグファングか。ビッグビッグファングだな。
これも落とした。べつに違いはなかったが、
『海珠の森の主ジャイアントファングを倒しました』とアナウンスがあった。
下に取りに行くと肉の他にツノや金貨が落ちていた。
このゲームなにが面白いんだ?
また肉を買い取ってもらおうかと思ったが昨日の今日だしやめといた。
ギルドで何かないかと思ったらジャイアントファングの討伐とあるので聞いてみる。
「これって」
「あー塩漬けになってるやつですね」
「あ、倒してきました」
「は、はい?倒したんですか?」
「はい」
「冒険者証を拝見しても?」
「あ、作ってないです」
「じゃあ作りましょう」
と言うことで作ってもらった冒険者証。
「ジャイアントファングの討伐依頼達成ですので、Fランクから一気にDランクに上がりましたので」
「あ。はい」
「こちらが討伐金になります」
金貨20枚をもらった。
「ありがとうございます」
「いえ、こちらこそ」
と言うわけでお金が入ったのでまたエールをがぶ飲みして部屋で寝る。
スローライフといえばそうかもしれないけど、コレジャナイ感がすごいな。
酔った頭で考えるのは自分がどうなっているかだがそもそもログアウト出来ないのはどう考えてもおかしい。
自分だけなのだろうか?
大きな町に行けば他の人もいるかもしれないな。
そうだな明日にでもいってみるか。
大きな町に向かうと言う馬車に乗せてもらう。ケツが死ぬほど痛くなった。
人とは慣れる筈なのだが痛くてしょうがない。立っている人がいるのがわかる気がする。
俺も立ってみたがガタガタ揺れる車内は吊り革もないので筋肉痛になりそうだ。どっちを取るか?ケツが四つに割れる覚悟をするか全身筋肉痛になるか。
後者を取った。
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