第四十七回 スランプとイップス
はじめての方はよろしくお願いします。
お馴染みの方はようこそ懲りずにお越しいただきました、虚仮橋陣屋(こけばしじんや)でございます。
さて第四十七回ですが。
シノプシスとプロットは完璧!
世界観も設定も準備済み!
なのに……我が筆、一向に進まず。
ということ、皆様はありますでしょうか? ありますよね……。
そんな突如訪れた「スランプとイップス」に、一体どう対処すべきなのか、と言うテーマで綴ってみたいと思います。
では、早速お送りします。
■書けないのには理由がある
ひと口に「続きが書けなくなった」と言っても、さまざまな理由があると思うんですよね。
・読者様への受けが悪い・反応が薄い(もしくは無い)
・書いていて楽しくなくなってしまった
・他に書きたすぎる物語が浮かんでしまった
・多忙で書くヒマがなくなった
・私生活の悩みごとができて何も考えられなくなった
こんなところでしょうか。
このなかでも、解決がムツカシー四と五については、ひとまず置いておくとして。
その他の「悩み」をひとつひとつ考えてみます。
■お願い! 読み手様!
ひとつめの悩みは、前回の話と少し共通する点がありますよね。
自信をもって公開したはずの作品なのに、まったくもってPV数が上がらない。毎日更新していれば、数こそ少なけれど、ぽつぽつと数字が上がるはずなのに、それすらない。
この状態がずっと続けば、壮大なひとり言です。
そりゃココロも折れますよね。うん。
できることといえば、公開・更新する日時を変えることだったり、タイトルやあらすじを見直すことだったり、SNSでの情報発信のやり方を変えてみることだったりします。それで改善すればいいのですけれど、そうじゃなかった時には……うーん、皆さんならどうします?
■ファイト一発! 作者ちゃん
ふたつめ、みっつめの悩みは、読者の反応ではなくって、自分自身の中に問題があるケースです。
「書いてて面白くない……」
この状態って、相当不健全で辛いですよね。読者受けするテーマを狙ったのか、はたまた自分自身のココロが移り変わったのか、どちらのケースもあり得ますけれど、どちらにしたって辛いししんどいと思います。
それでも、ある程度人気が出ていて、読みに来てくれる人たちがいるのであれば、もう「仕事」と割り切ってこなすしかないでしょう。でもそうでない場合には、未完作として取り下げる「勇気ある撤退」もひとつの手ではあります(こけばし、これが苦手なのですけれど……)。
「今こんなの書いてる場合じゃないのに……あっちが書きたくて仕方ない!」
このパターン、こけばし、意外としょっちゅうあったりします。
この場合の難点としては、「今書いているものを放置して取りかかる」か「無理やり今書いているものを片付けてしまう」になりがちなところです。
前者はつまるところ「エタる」ワケで、続きが再び書けるかどうかは自分次第。またいつかのようにモチベーションが上げられればいいのですが、そうでないと「お蔵入り」になります。こけばし自身、今現在この状態にある作品がひとつありまして、正直苦悩しております……。
■七連装(セブン・バレット)の魔剣銃
https://kakuyomu.jp/works/1177354054886923275
連載休止理由は、少しプライベートでデリケートな側面があるのでここでは記しませんけれど(ごめんなさい!)、まだ全体の一〇分の一くらいしか書けていないことあり、どうしたらいいのかはとっても悩んでいます。
ごりごりの本格ハイファンタジーと西部劇(ウェスタン)の融合、という一風変わった本作ですけれど、ある身体の不調により、著しくモチベーションが下がってしまったことがなにより大きいです。されど、もうバリバリ書いていた時点には戻れません。激しい後悔があります。
あとは、単純に物量です。
本作は、現時点でほぼ十六万字のボリュームとなってしまいました。これと同程度の労力を、あと九回は重ねないと、少なくともラストまで辿り着けません。進行の遅さ、寄り道の多さ……いろいろと反省点は多いです。
厄介なのは、それでもかなりの愛着があり、カンタンには割り切れない、ということ。
ちょっと愚痴というか、泣き言になってきそうなので……。
今はこのへんで。
■もとい
先程の後者、「無理やり今書いているものを片付けてしまう」に関しても、こけばしは多いんですよね、困ったことに。
このケースの面倒なところは、作品のひとつひとつが「おざなりになりがち」という点です。
作者はいい気なもので、カンタンに済ませちゃおう! と考えがち(かも)ですけれど、読者にとってはこんなに悲しいことはないと思うんですよね。急いで書き散らかしていることがきっと伝わってしまう、そう思うんです。ダメだなぁ、こけばし……。
「こっちの方が評判もいいし、結果オーライでしょ!」
とはならないという。
だって、全然別の物語なんですもん。当たり前ですよね。
こういう割り切り方、一番嫌いなはずなのに、どうしてもその誘惑に負けそうになるこけばしです。たぶん「書いてないと、存在意義がなくなってしまう」という危機感がどこかにあると思うんです。だから、一本に絞って腰を据えて書く、というのが、最近は難しくなったなぁとぼんやり考えている毎日です。
反省……。
というか、バイオリズム的に落ちてる時期なのかも。
最近、こんな回が多くてスミマセン。もっと笑えるエッセイにしたいのにね。
そろそろお終いの時間といたします。
次回もまた、どうぞよろしくお願いいたします。
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