第三十九回 自主コンテストってタイヘンだ!
はじめての方はよろしくお願いします。
お馴染みの方はようこそ懲りずにお越しいただきました、虚仮橋陣屋(こけばしじんや)でございます。
さて第三十九回ですが。
過去にお友だちのお誘いで、大規模な自主コンテストなるものに運営サイドとして参加した経験がありまして、かなり勉強になりつつも、楽しかったので、そのお話を。
では、早速お送りしまーす!
■結構ガチ目の自主コンテスト「いっくん大賞」
はじまりは、作家仲間のあるお友だちからのお誘いでした。
「自主コンテストやろうぜ!」
「いいね!(ぐっ)」
まあ、実際にはDMでお誘いいただき、こけばしができることがあれば……とかなりおどおどしつつ、お返事を書いたのが夏頃。そうして、年末~二月頃まで開催される「カクヨムコン」と並行して、盛り上げるカタチでやろうぜい、とそうそうたるメンバーが集められたのです。
せいぜいX(当時はまだTwitter)で告知するくらいかなーと思っていたら、なんとティーザーサイト(予告編のようなものをイメージして下さいね)を作り、本サイトも割とちゃんとしたヤツを作りたいんだよねーと聞かされ、じゃあそれはこけばしがやりますぜ(元IT屋プロマネ)とこたえました。
そうして、じゃあ扉絵は私が、宣伝活動は私が、Youtubeもやろうぜ、と各人がそれぞれの強みを生かしつつ、コンテスト開始までの準備に取りかかったのでした。
なんとなーく、それぞれの分野に強い人がいたのは、もう主催者の人徳というか強運という感じでしたね。凄い!
■さて、コンテストサイトを作ることになったゾ
と言っても、昨今のCMS(コンテンツ・マネジメント・システム)は進化しています。恐らくサイト制作のご経験がない方でもある程度のものは、カンタンに、しかも無料で作成することができるんですね。
■Wix.com
https://ja.wix.com/
こけばしが選択したのはこちらのサービスです。
このサービスを選んだポイントは、
・導入に関する作業が少ないこと
・無償サービスの範囲でも、サイト作成に関する機能がほぼすべて利用可能なこと
・サイト運営者向けのメンテナンスが容易であること
・デザイン作業時に制約が少ないこと
・コンテンツ作成時の操作性が分かりやすく、使いやすいこと
となります。
まず、サービスの利用開始、導入に関してですが、「Wix」は「クラウド型CMS」であり、プログラムやシステムがすべて提供会社のサーバ上にあります。つまり、利用者はブラウザ経由で、オンラインで操作するだけでいいのです。
無償サービスに関しては、常時表示中のページ上部に「Wix」のバナーが表示されるのを許容できれば、費用は一切発生しません。より詳しくはDB(データベース)の容量やデータ容量などの制限があるのですけれど、今回は静的コンテンツしかありませんので問題ないですね。
オープン後のメンテナンスに関しては、基本的にはタイミングに合わせたページの更新作業になります。このあたりはずっと業務でやってきたことが「Wix」を通じて実現できることが分かっていましたので安心でした。
デザインとコンテンツ作成ですが、「Wix」のUI(ユーザー・インターフェース)は、たとえばマイクロソフトの「Power Point」や「Word」が使える方ならばそれに近しいモノをイメージしてもらえればいいと思います。
ツールバーから図形やテキストボックスを呼び出して、ドラッグして設置するだけ。色の変更も選択後にカラーバーで変更するだけで済みます。ここでこけばしは、のちのち使うことになるであろう第二階層以下のデザインテンプレートも抜け目なく作っておきました。賢い。
最終的に出来上がったのがこちらのサイトです。
■第三回いっくん大賞
https://yassy8484.wixsite.com/contest2020
パソコンからでもスマホからでも閲覧が可能ですが、パソコン版の方がメインデザインですね。絵の得意な運営メンバーがステキなイラストを描いて下さったので、こけばしごときの仕事でもばっちり映えます。なつかしーなー。うんうん。
■ここからが本番なのだ
が、しかし。
コンテストサイトを作り、応募作品を募ればいい、というワケにはいきません。
むしろ、ここからが大変なのです。
応募作品をGoogleスプレッドシートにまとめ、寄せられた作品を各運営者ごとに分配しました。下読みをして、評価をするためです。残念ながら、複数の担当者がひとつの作品をクロスして読むところまでは手が回りませんでしたが、それでも各人が誠意と熱意を込めて懸命に読み
この間、応募した作者様たちはただまんじりと待つしかないワケですけれど。
このコンテストでは少し違っていました。
言うなればここに集いし作家様がたは、コンテストという機会がなければ出会うことはなかったかもしれない方々なワケです。なので、クローズドのスペースを提供し、そこで個々に意見交換やトークを楽しんでもらおうとしました。一応、各運営メンバーがホストとなり、あまり盛り上がらないようであればトークのお題を投げかけ、万が一揉めるようであれば仲裁をする(そんな必要はありませんでしたけれど)こととしました。もちろん、恥ずかしがり屋の方もいらっしゃいましたけれど、概ね好評だったように思います。
そうこうしているうちに、各運営メンバーに割り振っていた応募作品の下読みが終わります。
評価の数値化(詳しい内容は非公開です。スミマセン!)をした上で、それぞれから「推し」の作品が三つ(だった気がします)提案されます。それに基づき、第二選考用のシートを作成して、今度は二~三名のクロス方式でその絞った作品群を拝読します。それを四次選考まで(!)繰り返し、最終的に投票で大賞以下金賞銀賞などを決めるという手の込みようでした。
さらには、せっかくだからひとりでも多く、ひとつでも多く評価をしてあげたい、という思いから、奨励賞、さらに文章力・シナリオ構築・キャラクター創作という三部門を設け、そちらの授与も行いました。
賞品は、自主企画公式運営からのレビュー、という小さな贈り物でしたけれど、それでもこんなにたくさんの方が参加してくれたのは、とても嬉しいことでしたし、誇らしいものでした。
なかなか素人にしては、大規模であり、そして本格的な自主企画。
そんな貴重な経験ができたことを嬉しく思いますし、また、誘ってくれた主催者であるお友だちにはとっても感謝しています。
おかげ様でいまだにやりとりしていただいている作者様たちがいらっしゃいますし、もっと嬉しいことに、コンテストに参加いただいた方々の中には、のちの書籍化作家となる方が驚くほどいらっしゃいまして。あら! あの方じゃありませんか! 遂に夢叶いましたのね……! と自分ごとのように喜んでおります(運営メンバーにも!)。
で。
お約束なので言っておきますがー。
そんな「伝説の自主コンテスト」の立役者のひとり、こけばしの作品はいかがでしょうか? もー! すっごく、オススメです! うひ(ヤケクソ)。
おっと、そろそろお終いの時間ですね。
というワケで。
次回も引き続き、皆さまにお楽しみいただけるようなテーマをひっさげてお送りしますね。
どうぞ、よろしくお願いいたします。
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