第二十四回 ちょうどいい文字数を教えて! その1

 はじめての方はよろしくお願いします。

 お馴染みの方はようこそ懲りずにお越しいただきました、虚仮橋陣屋(こけばしじんや)でございます。


 さて第二十四回ですが、いまだこけばしも解決できない小説投稿、最大の疑問に迫ります!


 というのは少し大袈裟おおげさですがー。


 でもね? 気になりませんか?

 一話何文字くらいがベストなんだろう? ってこと。


 なので、今回はそれについて、うだうだ語って参りましょうか。

 では、張り切ってお送りします!




■投稿頻度と一話文字数の、微妙なカンケイ


 いきなり結論ですけど。

 読者様の注目を集めるには、なんといっても欠かせないのが、投稿頻度アップです!



 ベストは毎日投稿。

 ランキング上位を目指すなら、必須! とまで言われたりしていますよね。



 こけばしのような自称・カクヨム中堅作家の場合(みなさーん! 忘れてたー! とか言わないで下さいねー!)、近況ノートや各種SNSでいくら声高に叫び散らかそうとも、まっっったく待ってくれている読者様なんてこの世界には存在しないでしょうから(待ってるよ! ってあなた、大好きです! ぶちゅー!)、注目を集めたければカクヨムトップの「新着小説」の欄にひらすら表示されるように、毎時間連投する! くらいの気合いが必要になります。



 あ、無理だわ、これ。



 ○○時きっかりや、微妙な数分ずらしなどと工夫をこらすものの、常に表示され続ける、だなんて到底無理です。それに、そもそもそんなに弾数ねぇよ!? って方もいらっしゃるかと思います。ただ更新すればいいってモンでもありませんし、適度に面白くて興味をかないと。


 そもそもの話、「一話、何文字くらいが好まれるんだろう?」って考えたこと、ありませんか? ありますよね? そうでしょうそうでしょうとも(ここは、ある、と言うところです)。


 では、ズバリ! 何文字がベスト、もしくは、ベターなのか!?



■こけばしの試行錯誤の日々


 投稿初期のこけばしは、自分の気の済む文字数を基準として、前回の書式をベースとして試行錯誤してこう考えていました。



・四十二文字×三十四行の紙の、七割を文字で埋めるとして約一〇〇〇文字である(七掛け)

・それで6ページ書くと、おおよそ五〇〇〇~六〇〇〇文字になる



 あら?

 そんなに文字埋まらなくね? という声が聴こえますね。



 そうです、この当時は改行・空行をあまりせず、紙の本をイメージして書いておりましたので、割とみっちり文字が詰まっていました。ラノベなのにwwwという厳しいご指摘もいただきそうですけれど、実際の紙の本ってこのくらいの感覚だと思うのですね。数えてないけど。


 けれど、やはり紙とWEBは違います。


 あくまでこけばしの個人的な感覚、感想でしかありませんけれど、最低限の範囲に留めても、地の文とセリフ文の間に空行を入れて読みやすくしたり(こけばしはそう思っている、ということです。あくまで)、適度にひとつの文章・段落が長くならないようにこまめに改行を行ったりしますと、実質的には1ページあたり、五〇〇文字前後になるのではないかしら、と思うのですよね。


 主に使われているデバイスがスマートフォンであると仮定すると、一画面の中に表示できる文字数はごく限られています。そこが、びっしりと埋まっている文章って、よほどの文字好きな方でもなければ、拒否反応を起こしてしまうのではないか、と考えたワケです。はい。


 で。


 なんとなく今は、一話二〇〇〇~三〇〇〇文字くらいがちょうどよろしいのではないか、と思っています。



■んで、実際にやってみた


 そこで、ひとつの試みとして、



「毎日更新する! ただし、一話あたり一五〇〇文字くらいで!(なお限界につき)」



 というチャレンジをしてみました。

 それが、拙作、【ラブ×リープ×ループ!】です(ここ、宣伝です。とても大事)。



 ■ラブ×リープ×ループ!

 https://kakuyomu.jp/works/16816700427245926152



 本作は半自伝的側面をもった作品で、主人公である四〇歳童貞男の「古ノ森このもり健太けんた」が、ひょんなことから中学二年生の自分にタイムリープし、冴えなかった青春時代をやり直して失恋のトラウマを克服しつつ、めいっぱい謳歌おうかする、というラブコメディとなっています。個人的にはとても楽しんで書くことができ、かつ、当時をノスタルジックに思い出すことができました。



 ただ、その代償として。

 連載中は、もー気が狂わんばかりに大変でした……。


 毎日投稿しなければならない、というのが一番の問題でした。当たり前ですけど。



 こけばしは通常、連載開始前には「執筆が完了して推敲すいこうも終わっている」スタイルを取るのですけれど、常々このやり方には疑問と不安を抱いていました。というのも、物書きの弱点として、「連載していない限り注目を集めることは難しい」という実感があったからです。


 もちろん、「近況ノート」やSNSの投稿を通じて、読者の皆さんや物書き仲間と交流を図り、コミュニケーションを密にすることはできるでしょう。けれども、それにも限界があると思うんですよね。だって、近況と言っても基本的には「絶賛執筆中です!」しか書くことなんてありませんもの。


 そりゃ、既存の公開作品について語ったり、宣伝したり、その他にもできることならいくつかはあるのかもしれませんが、ことこけばしに関しては、それしか思いつかなかったのです。



 また、他の作者様がたがどのような感じなのかは分からないのですが、こけばしは一つの作品を掻き終えると、ほぼ間違いなくと言っていいほど、すぐに次の作品を書きはじめます。



「作品愛がねえな!? 愛だろ、愛!」

「ひとつの作品に対しての思い入れがとぼしくない?」


 うんうん。

 そういう意見もあるかもです。



 ですが、自分の書いた作品はどれも好きですし、個人的にサイコー! と思っていますよー。


 ただ、書きたいモノがいっぱいありすぎて、悪い言い方をえてしますと、「ひとつのコンテンツを延々こすり続ける」ことができないのです。その時間も、余裕もない。それが理由です。


 こうして、こけばし初の試みとなる「書きながら連載する!(追いつかれたら即死)」という無謀な企画がはじまったのでした。ジャーン!




 おっと、そろそろお終いの時間ですね。

 というか、文字数。


 なので、次回はこの続きから。

 ホント、ごめんなさい……どうぞよろしくお願いいたします。ぺこり。



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