第二十三回 書式設定沼(Word編)
はじめての方はよろしくお願いします。
お馴染みの方はようこそ懲りずにお越しいただきました、虚仮橋陣屋(こけばしじんや)でございます。
さて第二十三回ですが、いまさら書くことじゃないし、もっと前に書くべきことでした……。
さまざまなデバイスで小説書きを皆さんしてらっしゃると思うのですけれど、こけばしも今のスタイル――というか、書式を確立するまで、相当悩みに悩み、試行錯誤して参りました。
なので、今回はそれについて。
では、張り切ってお送りします!
■
さて、小説でも書いてやっか! と思った時、はじめはあまり気にしなくても大丈夫なのに、あとになって、しかも、物語の中後半になってから気づき、悩み始めるのがこの「書式」です。
まず、そもそもの話、一行何文字で、何行書いたらいいのか分からない。
それに、紙のサイズってどれが正解なのか分からない。
こんな経験、皆さまもきっと一度はされたと思うんですよね。
まあ公式な設定を真似すれば良いワケだし、どこかのコンテストの書式を活用すりゃいいか! と思い立っていろいろ見て回ることになりますが、それでも多少のバラツキがあります。
一例を
・四〇〇字詰め原稿用紙換算
・四〇字×四〇行
・四〇字×十六行で換算
・A4判(横長)に四〇字×三〇行縦書き
・四〇字×二八行
と、まあ実にさまざま。
これ、いずれも割と大きな賞だったりするんです。
しかも、応募の際に印字、つまり、印刷して右側にパンチ開けて紐で
でも、最大公約数的に、「この書式にしておけば、まあ何とかなりそ?」ってものを見つけて、こけばしはそれを「秘伝のタレ」のごとくヘビーローテーションしております。
知りたいですか?
■ザ・書式設定・こけばしカスタム
まず、書式を決めるにあたり、こけばしは、以下のようなことを重視しました。
・公募系ラノベコンテストにそのまま提出できる(しやすい)ものであること
・自費出版(コミケ・文フリなど)の際にそのまま印刷所に提出できるものであること
・ルビを使った際に行ズレ・行間ズレが起こらないものであること
・文末が句読点(「、」「。」)で終わった際に文字数オーバーでもぶら下がること
・ページごとの下部中央にノンブル(ページ数のこと)を入れること
・タイトル・各話タイトルは「見出し1」、本文は「標準」で書けること
もっと細かいルールもあったように思うのですけれど、基本的にはこれらが守られていれば文章書きには不自由しないはずです。安心! 安全!
地味にこの中で一番試行錯誤したのが、ルビを振った際の行増加現象を防ぐ設定でした。
実際にご経験された方は、ああ……分かるわー、となるかと思うのですけれど、アレ、非常に
あと、原稿用紙であればそれがマジョリティなんですけれど、句読点だけ次の行に行くのがメチャクチャ許せない民であったりします。それが高じて、一行を四十二文字プラスアルファで書く癖が身に沁みついて
では、
■実際の設定内容詳細
とは言ったものの。
割とごちゃごちゃ
まず、新規ファイルを作成したあと、最初にメニューバーの「レイアウト」へ移動します。
(脚注:この時、初期設定で「リボン」(メニューバー下の、さらに細かいメニュー群があるスペースのこと)が展開されていない場合には、前項の手順で「リボン」がずるっと表示されたはずですので、その「リボン」上で右クリックをして、展開されたメニュー中の「リボンを折り
この中の「ページ設定」の項目の右下にある展開アイコン(鍵括弧に右下向き↗)をクリックして下さい。すると、「ページ設定」の詳細タブがポップアップします。
ここで設定するのは次の項目です。
・「用紙」タブの、「用紙サイズ」で「A4」を指定(横向き。縦になっていたら縦横入替)
・「余白」タブの、「余白」で「上」→「30mm」、下→「24mm」、「左」→「34mm」、「右」→「30mm」、「印刷の向き」で「横」を指定
・「文字数と行数」タブの、「方向」で「縦書き」、「段数」で「1」、「文字数と行数の指定」で「原稿用紙の設定にする」、「文字数」で「42」、「行数」で「34」を指定
・「文字数と行数」タブの中の「フォントの設定」をクリック
・「フォント」タブの、「日本語用のフォント」で「MS明朝」、「サイズ」で「10.5」を指定
・(「フォント」を閉じてから)「その他」タブ中の、「ヘッダーとフッター」で「先頭ページのみ別指定」にチェック(注:先頭ページにはタイトルとキャッチコピー、あらすじを書くため、ページ数に含まれないようにしたいからです)
これで「ページ設定」に関する項目は設定が終わりました。
続いて、上部リボンの「段落」の項目の右下にある展開アイコン(鍵括弧に右下向き↗)をクリックして下さい。すると、「段落」の詳細タブがポップアップします。
ここで設定するのは次の項目です。
・「インデントと行間隔」タブの、「間隔」中の「行間」で「固定値」、「間隔」で「19pt」を指定
・「改ページと改行」タブの、全項目からチェックを外す
・「体裁」タブの、「句読点のぶら下げを行う」だけチェックを入れ、他を外す
これで「段落」に関する項目も設定が終わりました。
あとは仕上げとして、「挿入」メニュー中の「ヘッダーとフッター」の、「ページ番号」で「ページの下部」の「番号のみ2」として、再度「ヘッダーとフッター」の、「ページ番号」中の「ページ番号の詳細設定」をクリック、「連続番号」中の「開始番号」で「0」を指定してあげれば、表紙をページ数として数えずに次のページから起算してくれるようになります。
なにこれ、メチャしんどいじゃん、この説明……。
でも、これでひとりでも作者様をお助けできたら本望です。
こけばし、がんばったよー!(涙目)
おっと、そろそろお終いの時間ですね。
次回のテーマは……アレにしよっかな、と、再び意味ありげにしていますが、まだ決まっていません。うひ。
次回もぜってぇ観てくれよな! オラとの約束だぞ!?
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