アカリの大冒険2


2F事務所


扉の前で下してもらったアカリはあーけーてーと母を見上げる


「ふふふ」と笑い事務所の扉を開けてあげるユカリ


アカリはそのままてちてちと歩いて行き

ソファーに横になって寝ている渡良瀬に

当然のごとくダイブする


「とー!」


「ゴフッ」っと肺の中の空気が吐き出される渡良瀬


「ぷひゅー」っとなにかが漏れる音


ダイブと言ってもジャンプ力があるわけではないアカリは

寝ている渡良瀬に倒れこむような形になっていた

もちろん頭が股間にダイレクトアタックである

後ろの方でコップを洗っていた

レイアの頬パンパンand体プルプルは無視して

状況は進む


「アカリ、くるならせめてお腹にしてくれ」


「あい!」


「あらあら、うふふ。アカリが徹さんにおやつのおすそ分けですって」


「返事だけはいいなー!・・・ん?おやつ?」と起き上がりながらアカリを股間からひっぺがし

抱っこして見ると手にはもちろん砕けたビスケットが片手に1枚づつ

1枚?残骸?


「おーレイアの分もあるのかー」


「あい!」っとぐしゃぐしゃになってぐーの手からボロボロ落ちてる状態で

渡良瀬の口にぐりぐり押し付けるアカリ


「ぽひゅー」




「・・・・いや、もう普通に笑えばいいだろレイア」


「笑っておりません」とキリっとした表情で渡良瀬に伝えるレイア

真顔で肩がぷるぷるしているとゆう異次元の状況ではあるが

そのままお皿を持ってきてアカリに差出し

手をパーにさせてビスケットをぽろぽろとお皿の上に落とさせる


「いっぱい増えましたね。アカリは魔法使いですね」


「ひゃー」とほっぺを両手で抑え込みキラキラしたおめめで渡良瀬をみて

そのままほっぺをくっつけスリスリするアカリ


「そうだな」と言いアカリの頭をナデナデする

くっつけられた頬についたビスケットのカスをレイアから受け取ったおしぼりで拭き

ついでにアカリのお手てとほっぺも拭く渡良瀬


おしぼりを渡した時も手がプルプルしていた

誰とは言わないが


その後、頭をカクカクゆらし目をくしくしさせているアカリを抱っこして3Fの自室へ戻ったユカリはアカリをベットに寝かせる


今日も1日がんばったと満足してお昼寝するアカリであった


とーがとーで、ママはママなの

んでアカリはおよめしゃんで

れいにゃはぷるぷるで

よしだしゃんがおくしゃんで

ありしゅはねーたんなのっと

寝言でむにゃむにゃ言いながら眠りにつくアカリであった


1日ではない・・・・

しかし幼女には1日のような長さであり

大冒険である




これを見ている人が居るという事は

こちらからもその人が見えている訳なので

またの機会に観察して報告しようと思う








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