アカリの大冒険1
アカリはアカリなの
とーのおよめしゃんなの
およめしゃんってなに?
「アカリー店の外出ちゃダメよー」
「あい!」
「ホント返事だけはいいんだからー」
母であるユカリに注意されたが全く分かっていないのに
元気よくお返事するアカリ
「なー!」
店内に入ってきた猫を見つけ、てちてちと歩いていくアカリ
お気に入りの位置に寝転がる猫のユラユラ揺れているしっぽを掴もうと手を伸ばすアカリ
ギリギリで掴ませないようにしっぽを動かす猫
「アカリー吉田さんのしっぽにぎにぎしちゃだめよー」
「あい!」
なるほど!と元気よくお返事してしっぽを狙いつづけるアカリ
しっぽをにぎにぎさせてもらえず飽きてきたアカリの次のターゲットは
しゃがんで商品を整理してるアリス
またてちてちと歩いて行き、しゃがんでいるアリスに突撃するアカリ
「ありしゅー」
でーんっと腰にしがみつかれてビクっとしてしまうアリス
「アカリ」
「あい!」
「仕事」
「あい!」
「ダメ」
「あい!」
仕事中だからダメだよと言うアリスに対して
むふーっともちろんそんな事は分かってると、全くわからず元気よくお返事をするアカリ
しょうがないなーと作業を中断してユカリの元へ預けに行くアリス
「あらあら、うふふ。アカリー、アリスちゃんのお手伝いしてたのー?えらいねー」
「あい!」
「・・・・」
どこをどう見たらそうなるのか分からないアリスはとりあえず無言で対応した
「おやつ食べる?」
「おーつ!」
「食べる」
流れをぶった切るユカリの提案に釈然としない思いは霧散し
まずはおやつを食べようと思うアリス
全く何もというより寧ろ邪魔をしたのに褒められてご褒美のおやつが貰える事に
喜ぶアカリ
褒めているわけでもなくご褒美でもないが気分でおやつを提案したユカリ
当然のように自分も貰えると思って近づいてきた吉田さん
どうやらとっ散らかっていた状況が収束したようだ・・・
おやつを食べお腹が膨れたアカリは残っているおやつを手に取り
おもむろに天に掲げた
その様はチャンピオンベルトを掲げるプロレス選手のようだ
「とーの!」
「あらあら、うふふ。徹さんに持っていくのね?」
「あい!」
「じゃあアリスお留守番お願いね」
「わかった」と頷いて作業に戻るアリス
ユカリはアカリを抱き上げ2Fへ向かうのであった
片手に1枚づつのビスケットをもったアカリを連れて・・・
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