消えない雨音4
「対象がポイントに向かっております」
無線からの声にぎゅっと手に力がはいるアリスに
「まったく問題ないから」とアリスの頭をポンポンする渡良瀬
「来ました」
「んじゃあアリスは隠れて」と言いアリスを抱き寄せ膝枕させる
それを見ていいなーと思ってる表情を一瞬してしまうレイアだが
気を取り直して車を発進させる
ーーー
6名の男女が道を歩いている横を、車が通り過ぎた時にパン!と音が鳴る
そしてキキーと男女の行く先を塞ぐように車が止まった
「あら、パンクかしら」と車から出てきたレイアに
こんな美人が居るんだなと男女は見惚れてしまっていた
そこに後ろからトラックがやって来たが
道が塞がれているのでトラックは止まる
「困るんだよねー」とトラックから何かの作業員のような男が出てきて
レイアと男女に向かって来る
その声に作業員を見たが男女だが
そりゃそうだとレイアの車に目線を動かしたその時
シューーーー
「なっ?!ゲホゲホ」と男女が声も出せず涙が止まらない状態でうずくまってしまう
バンとトラックの後ろの扉が開く音がしてブワッっと3名の屈強な男達が颯爽と出てくる
「もう、くさーい」
「ぷひ」
いつの間にか車に乗っているレイアは男たちのカッコイイ登場シーンのはずが
ただ臭くて早く出たかっただけの屈強な男達の悲鳴にも似た物言いに笑いを我慢するかのようにプルプル震えている
いや、漏れてしまっているが・・・
その後男女に対して袋を被せトラックに積み込むのを見届け
「確保完了です」
無線からの声を聴きレイアは車を発進させるのであった
プルプル震えながら・・
ーーー
某所の倉庫内にて頭から被されていた袋を外され
急に視界が眩しくなり目を細める男女
その口には猿ぐつわをされて手足を縛られていた
「むーむー」と何かを言いたげな男女だがそこに現れたアリスをみて
目を見開くのであった
渡良瀬はアリスを見てさらに「むーむー」言っている翔子に対してパーンとまずは一発ビンタをして
髪をおもむろに掴み上を向かせ、翔子に対して笑顔で対応する
「はじめまして犯罪者。今日のパーティー楽しんでってよ」と屈強な男たちに目で指示を出す
屈強な男たちは椅子を持ってきて男女を後ろ手に椅子に縛り付け頭に拳銃を突き付け
翔子の猿ぐつわを外した
「あ、あんた達、こんな事してタダで済むと思ってるの?!」
「思ってるわけないじゃん。有料だよ有料。ただしお前たちがな」
そう言って渡良瀬はもう一度翔子の頬をビンタした
「警察呼ぶわよ!、それにそんな玩具で・・」
「縛られてるのに呼べるわけないじゃんw、それに・・・」と喋りながら屈強な男に目配せをする
バン!
ガシャーン!
翔子が喋り終える前に屈強な男が天井に銃を発射させ吊り下がっていたライトを撃ち落として見せた
銃が本物と知りガタガタと震えだす男女
「なんだよ、静かになっちゃパーティーが台無しじゃん」
ニヤニヤした顔でそう言う渡良瀬
男女とのやり取りをアリスは何も言わず見ている
その眼には感情が何一つないままで
「さて景気づけに、まずは翔子ちゃんにオナってもらおうか」
男女はここでやっと何が起きているのかわかってしまった
ここから地獄が始まるのだと・・・
「んじゃ次はたけし君とC君のくんずほぐれず見てみよーか!」
そう、卒業前に翔子はたけしを誘い、アリスいじめに参加させ
共犯に仕立て上げ、それを脅しに強引に付き合うことになっていた
ちなみにたけしはアリスを犯してはいない
他の男たちに脅されて行為を見させられていた
それでもやはり男の子
見ていて元気になってしまった所、翔子に襲われる形で結ばれていた
その後からはアリスが犯されている横で翔子と行為に及ぶ日々になっていった
翔子、たけし、男達ABCD
翔子は自分自身で、そして他は男達同士で行為をさせられていた
「んでアリス、ちゃんと動画取れてる?」
「・・・・」冷めた目で行為を撮り続けているアリスは渡良瀬に対し頷く
「どう?楽しんでる?自分達がやってた行為だから楽しいっしょ」っと
声が枯れる程泣きながら混ざり合っている男女に対して笑顔で声をかける渡良瀬に対して
「ごめんなさい、ごめんなさい」と口にしている男女
それを聞いたアリスは一瞬で激高し
「あんた達はそれを私に対して笑いながらやってたのよ!」
ぎゅっと血が出る程拳を握りしめてアリスは叫ぶ
あの地獄の始まりから、誰に対しても一言二言しか喋れなくなっていた
アリスから対象者の事を聞く時もかなり苦労したレイアもこれにはびっくりしていた
それを見てヘラヘラしていた渡良瀬の表情が変わる
「お前たちさ、イヤ、ヤメテ、ごめんなさいって言ってたであろうアリスの時やめた事あるか?」
ふたたび翔子の髪の毛を掴み睨みつけながら渡良瀬の言葉がつづく
「どうせ、万が一バレても未成年だから大事にはならないって思ってたんじゃねーのか?」
「・・・・」
男女6人がその言葉を聞いて顔を伏せた
「そりゃそーだよな、もしバレて捕まっても反省してますで時間が経てば何食わぬ顔で過ごすわけだから」
「・・・・」
「逃がさねーよ。アリスの気持ちが分かるまで、どれ程の地獄だったのか、心にも体にも刻ませてもらう」
その言葉を聞いて屈強な男達がトラックへ向かい乗せていたメス5匹にオス1匹の豚を連れてきた
「んじゃ、翔子ちゃんも一人だけじゃ可哀そうだから楽しんでよ」
そこからは銃を突き付けられながら入れたり、入れられたりする男女
「いや、お前達も混ざるのかよ・・・」
「これくらいの報酬あってもいいじゃなーい」
豚と遊んでいる男達の後ろでなにやらしている屈強な男達
男女にとって、先程までの地獄が只の入り口だったと知ることになる
屈強な男達にとっては天国であるが・・・
もうどれ程時間が過ぎたのであろうかというところで
「どうだ、アリスの気持ち分かったか?」
ヒッグヒッグと泣きながら頷く翔子に対してパーンっとまたビンタをする
「わかったか?」
「わがりまじた!」と男女6人からその言葉を聞き
「わかったならよし!」
清々しい笑顔で渡良瀬はそう言うのであった
「どうだアリス、思ったほど面白くなかっただろ?」
「うん」
「でもこれで納めろ」
「うん」
涙を流すアリスをそっと抱きしめて
「でもちゃんと報酬はもらうからな」
「・・・・私汚い」
自分は犯され続けて、もう綺麗じゃない、汚れた体だと言うアリス
「フン、女の喜びの1つも知らないで死なせるかよ。いいから抱かせろ」
「うん」
そう言ってアリスを連れて車に向かう渡良瀬
いや、大小あれどあなたも彼らと同じように脅し?洗脳?してアリスとやろうとしてるじゃないとレイアは心の中で思うのであった
「あなた達、後はその子達を送って行って。最後まで言い聞かせるのよ?」
「わかってるわよ」
屈強な男達へ指示を出し
さて夜の順番を調整しなければと頭を悩ませながら渡良瀬の後を追うレイアであった
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