消えない雨音2
ドンッ
「あんたさーたけしに優しくされて調子乗ってんじゃないの?」
同じクラスの少女に望まない壁ドンをされビクビクと体を震わせて俯くアリス
「そ、そんな事・・・」
「はぁ?口答え?」
キーンコーン・・・とチャイムが鳴る
「あんた放課後ちょっと残りな」
そう言い残して少女は教室に戻って行き
アリスも戻るのであった
ーーー
気を付けて帰れよーと先生の声が響く中クラスメートが下校して行く
アリスと少女、他男子4名だけの教室
パン!と机に手を置きアリスを威嚇する少女
ビクっとなるが俯いたままのアリス
「さっきも言ったけどあんた調子乗ってるから躾が必要よね」
そう言って他の男子に目配せをする少女
ガガー
机だけどけられ
椅子に座ったまま腕を後ろに回され押さえつけられ胸をはだけさせられ
「や、やめて・・・」
「まあまあデカいじゃん。下はどうなってるのかなー?」
「お!青」
「ぬーがーせー、ぬーがーせー」
アリスは恐怖で何も言えなくなりガタガタと震えている
少女はスマホで動画を撮りだして
「じゃあオナってもらおうか」
少女がそう言うと男子達が騒ぎ出す
パーン
恐怖で何も言えなくなっているアリスに対して
男子がビンタをし
「お前状況解ってる?拒否権なんかねーんだよ!」
男子は押さえつけられていた手を掴み強引にアリス自身の股間に押さえつける
パーン
またもやビンタされるアリスに
「やれ・・・・・やれ!」
怒鳴りつけられ涙が止まらなく嗚咽を漏らしながらも恐怖で自分の股間を弄るアリス
「うわーへんたーい」
きゃははと笑いながらスマホで撮影している少女
「な、なあ翔子。ここまで来たらいいよな?」
「はぁ?好きにすれば?でも編集大変になるから名前は呼ばないで!」
お、おうと言いながらズボンを下す男子に名前を呼ばれイライラしながらも撮影に勤しむ翔子
そこからはもう地獄のような日々だった
卒業してなお犯される日々
データを人質にとられ誰にも相談出来ず、心を閉ざしながらの日々
何度も自殺しようと思ったが、死んだらデータをばらまくぞ、そうしたら家族も大変になるぞと脅され
死ぬことが出来なかった。
そんな状態でまともな会社に就職なんて出来るはずもなく
父の会社で働いていたアリスは、たまたま資料で見ていたサイトのバナー広告で
それを見つけてしまった。
犯されている自分
それを見た瞬間糸が切れたように気を失ってしまった
ーーー
フーとタバコの煙を空に向けて吐く渡良瀬
「それから病院に運ばれ退院してすぐここに来ました・・・」
「一つだけ聞いていい?」
ぽろぽろと涙を流しながらも頷くアリス
「生まれ変わりたい?」
「うん・・・」
「そっか、それってこの世でもOK?」
何を言われているかもわからず渡良瀬を見つめるアリス
「どうせ死ぬなら最後に俺に任せてみない?すべてを終わらせてすっきりしたらさ・・・・・・・
いっぱつやらせてよ」
「は?」
あまりにもあまりな渡良瀬の言葉に頭が真っ白になるアリスであったが
人に話して少し楽になったし、どうせ汚れた体だしで、それもいいかと思ったアリスは
「わかった」とつぶやいた
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