第13話

翌朝、自室で寝袋にダイブして寝るという日々を送っているからか、全身コリまくっている身体を引きずってリビングに降りた。

みんな既に集まっており、一斉に挨拶される。

うんうん元気な事はいい事だね。


「さて、先ずは腹ごしらえからかな」


リビングにはパンの焼けた良い匂いが漂っている。

この10日の間に大型のオーブンの魔導具を作り、キッチンは快適空間に仕上げているのでノエルがパンを焼き、ミネストローネ風スープ等を作ってくれていた。

ちゃんとトースターも作ってあるので、トーストだって食べれるのである。

ノエルは料理スキルが覚醒して、新しいメニュー、主にあっちの世界の料理のレパートリーを増やしてくれている。今朝は焼きたてパンと更にトースト、ミネストローネ風スープにオムレツとサラダを準備してくれていた。

マヨネーズにケチャップ、フレンチドレッシングもどきにジャムにブール。

塩味以外の色んな味覚を味わえるようになった。

はぁ、幸せ。


みんなで美味しい食事を堪能し、食後のコーヒーならぬ俺ブレンドティを飲む。

一息入れたところで今後の方針を話すことにした。


「みんなレベルアップにスキルアップ、日々の作業お疲れ様。これ以上はレベルアップは頑張らなくても大丈夫。これからは本格的に商会の仕事に注力して貰おうと思う」


「商会を運営していくという事ですね?」


「そう。蒼銀の月商会は立ち上げたけど、ちゃんと活動してなかったからね。今後は商人として色々活動いていくつもりだよ」


ナジが小さくガッツポーズした。

商人見習いだったし、嬉しいのだろう。


「さしあたって必要なのは美味い酒。今後の商材のメインにしたい。後は石鹸、これもそろそろ作ろう。で、ふかふかパン2種と調味料であるマヨネーズとケチャップ、ノエル考案のフレンチドレッシングもどき、いやフレンチドレッシング。そして各種果物を使ったジャムも売り出していく。保存方法は考えないとだけど。

後は錬金物として鑑定カードや魔導コンロ、魔導ライトに魔導簡易水蛇口、魔導簡易お湯蛇口。これらも売り出していくつもりだ」


実は異空間の快適化で、新しい魔導具を幾つか作った。異空間は常に明るい状態にしてたけど、睡眠時は暗くしたい。そのため、各部屋は暗い状態を通常仕様にして電気を付ける感覚で魔導ライトを作ったのだ。遠隔操作が出来るようにスイッチとセットである。

こっちの世界は夜は魔石を使った発光器具で灯りをとるが光源としてはイマイチで、明るくなる範囲は狭いしそれほど強い光ではないので魔導ライトは需要はあると思う。

魔導簡易蛇口の二つは風呂やシャワー、キッチンで使える様に作った魔導具で、蛇口を捻れば水やお湯が出るという優れもの。温度調節も出来るし、水属性魔法で水を生成する様にしてるので壁などに簡単に設置出来るし、なんなら持ち運びして使う事も出来るのだ。


「ゼン様、ふかふかパンは良いとして、ブール入りパンはブールの数に左右されますし、酒はまだ作れておりません。魔導具もゼン様に錬金して頂くしかないのですが、ゼン様は商会長ですので、魔導具制作ばかりして頂く訳にはいきませんし、売れ行き次第では商材の在庫管理が難しいかと」


「うん、オルトの心配はもっともなことだよね。ブールは出来れば自分達で作りたいし、錬金も誰かに任せたいんだよな..」


ブールって何から作ってるの?


〔メウブルという魔獣の乳からです。メウブルは魔獣の中でも比較的大人しく繁殖も容易な草食獣です〕


魔獣?それって魔物とは違うの?


〔魔獣と魔物の違いは大きく分けると魔力を持っているかいないかです〕


へえ、魔力を持っていないのが魔獣って事か。


〔その他に魔物は好戦的で人を襲う習性がみられ人が飼い慣らす事は出来ません。魔獣は魔力を持っていないですが強靱な体躯を持ったものも多く、人を率先して襲う事はありませんが危険である事は変わりません。ただし種族によっては人に慣れるので飼うことが可能です〕


メウブルは飼うことが出来る魔獣な訳ね。


〔他にもヒュージラカンという二足歩行の大きなトカゲ種が有名で、マスターの世界でいう馬の役割をしている魔獣もおります〕


ふーん…


「メウブルを飼って、ブールを作ることって出来ないかな」


「メウブルをですか?広大な土地が必要になりますし、人手も必要ですから難しいのではないでしょうか」


オルトの言う通り畜産は広大な牧草地が必要だし、人手も必要なんだけど…牧草地はなんとかなりそうなんだよね。

人手も…


「ゴーレムをさ、人手の代わりに出来ないもんかね」


「ゴーレム、ですか?」


怪訝な顔のオルトとナジ。ジガンは相変わらず表情が分かりにくいけど、多分オルト達と同じなんだと思う。ノエルとレビーはよく分かっていないようで小首を傾げつつお茶を啜っていた。ネラは...

天使なのでそれで良し。


〔ゴーレムを錬成する事は可能ですが、自主的な行動は出来ず簡単な命令に沿った動きしか出来ないのですが、何かお考えが?〕


「ナヴィさんが仰ったようにゴーレムを使ってメウブルを飼うことは難しいのではないでしょうか」


「え?ナヴィとの会話聞こえてるの?」


え?どういうこと?


〔マスターの思念は聞こえませんが私の思念は全員に聞こえるようにしています。もちろん個別の会話も可能です〕


「わぁ、みんな今のナヴィの思念?会話?でいいのか?は、聞こえるの?」


「はい、聞こえます。敢えて聞かせてくれているのかと」


「あ、じゃあいつもは心の中でナヴィとは会話してたけど、これからは口に出した方が良いのか」


なんか姿なんてないはずのナヴィが目の前にいるみたいだな…


「あ、で、ゴーレムの件なんだけどね。命令は餌やりと浄化(クリーン)の魔導具を起動させるだけでいいかなって思ってるんだよ」


「餌やりは分かりますが浄化(クリーン)は何故です?」


ナジが不思議そうに聞いてくる。まあ、そうだよね。


「生き物だからさ、糞尿垂れ流し放題になるじゃん。一応牧草地とはいっても土に還る迄時間掛かるし、そもそも衛生的ではないからね。牧草地とメウブルを清潔にするために牧草地一帯に浄化(クリーン)魔法の魔導具を設置して、それを1日数回起動する。あとは決まった場所に餌と水を準備してメウブルが勝手に食べるようにさせるんだ」


「なるほど。ですが乳の搾乳はゴーレムでは対処出来ないと思います」


「うん、オルトの言う通りゴーレムには無理だね」


ニヤッと笑う。

試行錯誤が必要だけど出来ると思うんだ。


「搾乳魔導具を作るんだよ。あっちの世界でさ、牛...メウブルのような生き物がいるんだけど、乳が張ると、牛が自分から搾乳器のある場所に来るんだよ。そうすると搾乳器が自動で牛の乳を搾るんだよ。マンガで見ただけの知識だけどね」


〔マスター、パイプラインミルカーの事ですか?〕


「うん、そんな名前だった気がする。要はこの場所に来れば搾乳されてスッキリするぞ、とメウブルに刷り込ませるんだよ。で、搾乳魔導具で搾乳する」


俺のイメージを伝えると、みな一様になるほどと納得してくれた。


「じゃが出産とか種付けとかはどうするんじゃ?ゴーレムでは管理出来んじゃろ」


「種付けは...メウブルのオスの精子を希釈して保存、のち発情期のメスに種付け...むぅ、発情期かどうかは人の目で見ないとダメかな」


「そもそも種付けはオスとメスの相性もあるんじゃ、オスも何頭も必要じゃぞ」


ジガンが顎髭を触りながら

「それに出産したメウブルでないと乳は出んが、子供と離して育てるのも考えると、ある程度人は必要じゃろ」ともっともなことを言う。


「あっちの世界ではね、自然交配はしないんだよ。オスの精子を搾取して専用の器具を使ってメスの子宮に種付けするの。詳しくは俺も分かってないんだけどね…なんせマンガでの知識だし」


「ゼン様のいうマンガという物がよく分かりませんが、やはり種付けは経験者を雇うのが一番ではないでしょうか。一人従属契約者を増やしてメウブルの牧場主に雇ってもらい経験を積むか、経験者と従属契約するかを考えられた方が効率が良いかと」


オルトの言い分はもっともだ。でもなぁ...


「ねえねえ、ゼン様。俺多分メウブルの発情期は分かると思うよ」


「レビー!ほんとか!?」


「うん、俺ん家メウブルの牧場主の所で雇って貰ってて、俺も売られる前まで色々働かされてたんだよね」


なんて都合のいい…


〔幸運値37のおかげでしょうか〕


やっぱそう思う?


〔普通は多くて20前後ですから〕


神様のクソ野郎の大盤振る舞いって感じ?でもだったらもう少し幸運値高くしてくれたら良かったのに。


〔今後は幸運値を上げるアイテムを購入するか魔物からのドロップを期待致しましょう。勇者でさえ、幸運値は30に届かなかったくらいです。本来は十分な値なのですから〕


は〜い。


「じゃあ、その辺はレビーに任せるよ。オスの精子搾取も専用のゴーレムに任せるとして、種付けはレビー出来そう?ナヴィ、あっちの世界の畜産業の知識からレビーのフォロー頼めるか?」


〔可能です。ただし、専用の魔導具が必要です〕


「ゼン様、ナヴィさんの助けがあるなら種付けも俺に任せてくれよ!俺だってちゃんと役に立てるってとこゼン様に知って貰うんだ!」


満面の笑顔でレビーが請け負ってくれた。


「子メウブルの育成に関しても専用ゴーレムとかで対応しよう」


「牧草地はどうされるのですか?」


ノエルが小首を傾げて「何処かの土地を購入するのでしょうか」と問うてくる。


「それなんだけどね」


俺は満を持して「異空間」と唱えた。


今居る異空間の中に扉が浮かび上がる。

扉を開けてみんなに中に入って貰った。そこには澄み渡る青空と緑茂る広大な牧草地が広がっていた。

近くには小川も流れており、異空間というよりは別世界だ。


「え!?なんですか!なんで異空間の扉に入ったら牧草地なんですか!?」


「…外に出たのでしょうか?」


「そうじゃないか?だってほら太陽がある」


みんな異空間の中が牧草地になっていることに驚きを隠せず辺りをキョロキョロ見回していた。


「これね、俺の新しい能力。無属性魔法のレベルが上がってさ、異空間の作成時にただの空間とするか、世界を模倣するか選べるようになったの」


ふふんっ、と腕組みしながらみんなを見回した。

ちょっぴり自慢なのである、えっへん。


「異空間をひとつの世界の様につくれるんだよ。だから太陽だって人工だけどちゃんとあるし夜になったら月も出るよ。雨も降って雪も降らせる事だって出来るんだ。とはいっても、本当の世界みたいな広さじゃないけどね」


「ゼン様すげぇ!」


「だろ?実は俺もそう思ってる」


レビーと顔を合わせ、ぷっははははっ!と二人で笑いあった。オルトやナジも呆れた顔から同じ様に笑いだし、ジガンも髭を触りながらやれやれといった感じだ。


「ここならメウブルの飼育は可能だろ?」


「はははっ、十分な広さですよ」


ナジがちょっと呆れながら「メウブル手に入れないとですね」と前向きに検討し始める。


「なら、私は美味い酒を早く作らないとですね。商会のメイン商材なので」


「うん、時間進めるのはナヴィがやってくれるから、頼むねナヴィ」


〔承知致しました〕


「ジガンはブールを作る為の小屋を作ってくれない?ナジは木材も仕入れてくれ、ノエルは調味料類をどんどん作ってね」


「はいっ」


「うむ、ワシは小屋作ったら鍛治をやるからな」


「おっけー、魔石とか鋼とか、材料は好きに使ってよ。ついでに鍛治の魔導具の使い勝手とかも教えてくれ」


「分かった、鍛冶場の具合は鍛冶師には命みたいなもんじゃからな、妥協はせんぞい」


とりあえずブールを製造する為のメウブルの飼育は目処が付きそう。

ゴーレムやら魔導具やら大量に作んなきゃいけないけど、錬金術のLVは既に5だし、なんとかなるよね。

やっぱりもう一人雇うかな。魔導具制作が出来る人手が居るよな…


「あっそうだ!みんな、今日ベッド受け取りに行くから夜からは異空間の各自の部屋で休めるようになるからね」


あぶないあぶない、大事な事を忘れてた。


「各自の部屋、ですか?」


元の異空間に移動しながら、オルトが目をぱちくりさせていた。いや、ベッド注文したじゃん。君らの部屋に置くんだよ?


「みんなの個室にベッド置くからさ」


「いえ、個室と言われても…」


みんなポカンである。

あれ?言ってなかった…ね。うん。ごめん。


「あ、はは。また言い忘れてた。えっと、ここの2階に個室を6部屋と3階に4部屋作ってあるのよ。2階が男性陣で3階が女性陣の個室になってて、俺は作業場も欲しかったから3階に一番広い部屋作っててね。一応シャワー、トイレ、クローゼット完備の完全個室なんだけど」


なあ、ナヴィ。俺、大事な事言い忘れる事多くない?精神年齢アラフィフのおっさんだからかな。


〔やりたい事が多すぎて、色々目移りするからじゃないでしょうか〕


...

うん、冷静な分析ありがとう...

泣いてもいい?


〔大した問題でもないので気にされ無くても良いのでは?〕


最近冷たくなったよね…


〔……〕


まるで彼女に言うセリフみたいだわ…はははっ。


「よし!きょ、今日はベッド受け取ったら、部屋に必要な家具とか、小物類とか、服とか何でも買おう!な?そうしよう!ついでに装備も新調しよう!あ、ちなみに1階はダイニングキッチンとリビング、いつも使ってる場所だから大丈夫だよね。そっちのドアにはトイレと風呂場があるよ。あっちのドアは知っての通り地下や上階への階段だね」


「「「「風呂場にトイレ?!」」」」


あっちゃあ…それも言ってなかったのか……

そういや浄化(クリーン)魔法を発動する魔導具作ったもんな。みんなそれ風呂代わりにしてたのかしら…


「ご、ごめん...ね?」


俺は可愛さを意識して謝ってみる。みんな怒ってるようではないので安心はしたけれど…本当にすまぬよ。


「そうだ、部屋割りしよう、な!誰がどの部屋使うか決めようぜ」


部屋の説明を終えて俺の説明不足の空気感をぶった斬るように2階への階段を登るように促す。

全員からソワっとした空気が流れた。よしよし食い付いたかな。

内心ニヤリとほくそ笑む。俺は説明不足な上司ではなく、福利厚生に手厚い上司なのだと認識させねばな、ふはははは。


〔……〕


ぐふんっ。


「廊下を挟んで3部屋ずつ作ってるんだ。部屋の間取りは同じだから好きなとこ選んで」


2階に着いたので、ざっと説明して好きに部屋を選んで貰う。


「私は一番奥の部屋が良いのですが、ナジ、ジガン、レビーの希望は?」


「俺一番手前の部屋が良いな!奥迄いくの面倒だもん」


「ワシも手前の部屋が良いの。地下の鍛冶場から戻る時は夜遅いこともあるからの」


「俺はオルトと同じ様に奥の部屋が良いな。廊下挟んで向かい合わせになるけど平気?」


「もちろんです。廊下から向かって右側と左側どちらにします?」


「今の立ち位置で右側でいいや」


「では私は左側を使わせて頂きますね」


それぞれ部屋も決まり真ん中の部屋が両方とも空き部屋になった。部屋の中を確認して貰い、欲しい家具を考えてもらう。

その間にノエルとネラを連れて3階に上がりノエルに好きな部屋を選んで貰った。左側奥の部屋は俺の部屋なので残り3部屋。

ノエルは右側手前の部屋を選び嬉しそうに部屋に入っていった。

ネラは俺の隣の部屋にした。もちろん俺の指定である。ほんとはまだ一人で寝かせるのは不安なんだけど…一応49歳だし、大丈夫だよね?


「ネラ、ここがネラの部屋だよ。テーブルや小物入れ、本棚も買おうね」


ネラを見ると、ギュッと俺のズボンを掴んで少し不安そうにも見える。でも今までもリビングのソファで寝ていたからな。

ベッドも何も無いから不安なのかもな。


さて、一通り部屋も確認して貰ったので、一旦ダンジョンに戻る。2〜3日交代で潜っていた今回組のオルトとジガンにもダンジョンに戻って貰い入口で待ち合わせ管理小屋で終了の手続きを済ませたら、サクッと転移魔法で街に戻って宿で合流した。


「じゃあ、先ずはベッドを受け取りに行こう。家具も見て、出来ればみんなの冒険者ランクも上げたいから、冒険者ギルドにいってランクポイントも確認したいかな」


そういやじっくりステータス確認してなかったな。

俺は自身も含めてネラ以外のステータスを確認する。


(鑑定)


名前:ゼン・コウダ

年齢:16

LV:36

種族:人族

HP:3293/3293

MP:4665/4665(+700)

攻撃力:3521(+40)

防御力:3486(+32)

魔力:3567

魔防:3479

俊敏:3518(+20)

幸運:37

スキル:剣豪LV8、大賢者LV9、空間収納LV-、鑑定LV MAX、聖属性魔法LV8、探索LV4、火属性魔法LV6、風属性魔法LV7、索敵LV8、ステータス補正LV7、MP消費軽減LV7、水属性魔法LV7、土属性魔法LV4、無属性魔法LV9、隠密LV5、HPMP高速自動回復LV-、状態異常無効LV-、呪い耐性LV MAX、魅了耐性LV2 、隠蔽LV2、支配権限LV1、錬金術LV5

ギフト:全言語理解、ナビゲート

称号:異世界からの転生者、神からの不遇享受

装備:

ミスリルソード(効果:攻撃力+40)

皮の胸当て(効果:防御力+12)

探索用ブーツ(効果:防御力+20)

アクセサリー:疾風のピアス(効果:俊敏+20、回避率10%)


名前:オルト

年齢:27

LV:27

種族:人族

HP:1253/1253

MP:1250/1250

攻撃力:1238(+30)

防御力:1235(+32)

魔力:1249

魔防:1225

俊敏:1214(+5)

幸運:10

スキル:風属性魔法LV4、土属性魔法LV3、短剣術LV5、酒LV1、二刀流LV3 、毒耐性LV3

恩恵:ステータス補正(低) LV5、無詠唱LV3、魔力操作LV3、魔力感知LV3、魔法命中率LV3、言語理解LVー

状態:正常、従属契約

称号:犯罪奴隷(濡れ衣)、ゼン・コウダの奴隷

装備:

-蟲殺の短剣(効果:攻撃力+20、俊敏+5)

-ゴブリンダガー(効果:攻撃力+10)

-皮の胸当て(効果:防御力+12)

-探索用ブーツ(効果:防御力+20)


名前:ナジ

年齢:20

LV:26

種族:人族

HP:1194/1194

MP:1205/1205

攻撃力:1169(+12)

防御力:1183(+32)

魔力:1226

魔防:1201

俊敏:1139

幸運:8

スキル:商人LV3、火属性魔法LV4、風属性魔法LV5、槌術LV5、盾術LV3 、毒耐性LV3

恩恵:ステータス補正(低) LV5、無詠唱LV3、魔力操作LV3、魔力感知LV3、魔法命中率LV3、言語理解LVー

状態:正常、従属契約

称号:ゼン・コウダの奴隷

装備:

-メイス(効果:攻撃力+12)

-皮の胸当て(効果:防御力+12)

-探索用ブーツ(効果:防御力+20)


名前:ノエル

年齢:14

LV:25

種族:人族

HP:1164/1164

MP:1210/1210

攻撃力:1149(+3)

防御力:1186(+32)

魔力:1204(+5)

魔防:1178

俊敏:1140

幸運:12

スキル:水属性魔法LV5、風属性魔法LV4、料理LV4、杖術LV2 、毒耐性LV3

恩恵:ステータス補正(低) LV5、無詠唱LV3、魔力操作LV3、魔力感知LV3、魔法命中率LV3、言語理解LVー

状態:正常、従属契約

称号:ゼン・コウダの奴隷

装備:

-初心者の杖(効果:攻撃力+3、魔力+5)

-皮の胸当て(効果:防御力+12)

-探索用ブーツ(効果:防御力+20)


名前:レビー

年齢:13

LV:25

種族:人族

HP:1208/1208

MP:1155/1155

攻撃力:1207(+6)

防御力:1212(+32)

魔力:1139

魔防:1134

俊敏:1195

幸運:15

スキル:剣士LV5、風属性魔法LV2 、毒耐性LV2

恩恵:ステータス補正(低) LV5、無詠唱LV2、魔力操作LV2、魔力感知LV2、魔法命中率LV2、言語理解LVー

状態:正常、従属契約

称号:ゼン・コウダの奴隷

装備:

-初心者の剣(効果:攻撃力+6)

-皮の胸当て(効果:防御力+12)

-探索用ブーツ(効果:防御力+20)


名前:ジガン・トレバーズ

年齢:131

LV:29

種族:ドワーフ族

HP:1152/1152

MP:1064/1064

攻撃力:1130(+38)

防御力:1177(+65)

魔力:1017

魔防:989

俊敏:984

幸運:25

スキル:鍛冶師LV5、土属性魔法LV4、ハンマーLV6、大盾LV2、建築LV3 、毒耐性LV3

恩恵:ステータス補正(低) LV5、無詠唱LV2、魔力操作LV2、魔力感知LV2、魔法命中率LV2、言語理解LVー

状態:正常、従属契約

称号:ゼン・コウダの奴隷

装備:

-鋼のハンマー(効果:攻撃力+38)

-鍛冶師の胸当て(効果:防御力+35)

-鍛冶師のブーツ(効果:防御力+30)


いや……なんか、もう...ね。

凄いよね。改めて見るとね…毒耐性スキルまで習得してるしね。

これだけLV上がってるんだから、みんなCランクに上がれそうだな。

俺はBランクの試験受けること伝えないと。


「うん、やっぱり凄いステータスだねぇ」


しみじみと言うと


「全てゼン様のおかげです。まさか自分がダンジョンで魔物を倒せるなんて、しかも短剣ですが二刀流なんてスキルまで習得してしまうとは思いもよりませんでしたよ」


眉尻を下げて、あははと笑うオルト。


「とんでもなく強くなりましたしね…まさか槌(メイス)を振りかざして戦うなんて驚きです。しかも、それにしっくりきてる自分に更に驚きですよ」


肩を竦めるナジ。

俺も驚いたんだぞ。綺麗な顔して槌かぁーって。


「こんだけ強くなったんだし、冒険者のランクアップも問題ないね。なにはともあれベッドだベッド。快適なベッドは快適な睡眠の必需品だからな!」


やっとベッドで眠れるよ。

寝袋生活ともおサラバだぜ!俺は期待に胸を膨らませ、ネラを抱っこすると職人通りの家具屋を目指す。

もちろんカルガモの親子みたいにうちの子達が後ろに着いてきているのは言うまでもない事なのである。

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