心の居場所と心の目

葵野 海色

 

お星様は今日も輝いてる。

わたしは今日も霞んでて、

わたしの心も霞んできて。

お薬飲んで眠りましょう。


夢の中ふわふわ宙に舞う。

宇宙へ飛んでって浮遊感。

相変わらず何も見えないな。

景色は見えても感情が見えない。


光のある宇宙だけれど、

わたしの目は見えないの。

現実を見るのが怖いから、

現実逃避して浮いてるの。


重力のないこの世界には、

わたしの居場所はあるの?

現実逃避するわたしだよ。

どこにも居場所なんてない。


怖い怖いって目を逸らす日々、

だってだって向き合えない。

心が拒絶して居場所を奪う。

ここに居ていいようになれ。


夢の中って忘れて探すんだ。

落ち着けるわたしの居場所。

地球より広い宇宙の中、

どこかにあるはずだって。


未知で満ち溢れる世界だから、

きっと大丈夫を信じて歩く。

目は見えないままだけれど、

ゆっくりゆっくり歩いてみる。


一筋の光がまぶた越しに伝わり、

ここへおいでとわたしを誘う。

わたしの居場所はここなんだ。

わたしだけのわたしの為だけの。


勇気を出して目を開けてみた。

そしたら夢から覚めてしまって、

また今日を生きなきゃいけない。

憂鬱な心を抱えて起き上がる。


わたしの居場所はもうないよ。

物理的な居場所はあるけど、

心は冷たくて凍えてしまいそうで、

心が暖かな居場所を探してるんだ。


わたしの目はもう開かないよ。

物理的に瞼は開いているけど、

心の目はもう開きたくないって、

現実を見つめたくないって瞑る。

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