第4話 初めての接客
「莉桜〜指名入ったよ〜」
「はーい。行きます。」
指名が入った。どんな人がボクを指名してくれたのだろうか。
「初めまして、新人の莉桜と言います。」
「ええー♡わたしぃ、るみなっていいまぁす。」
「よろしくね、姫」
「はぁい」
間延びしている言葉に驚きつつもしっかり対応できた気がする。ええと次は…
「姫、何か飲む?」
「んじゃぁりおくんのぉはじめてになると思うからぁ、シャンパンいっちゃう!」
「本当?ありがとう。姫に指名された上にこんな。ありがとう」
「シャンパン入りましたー」
周りのホストが唖然としている。何故だろうか。
「ねぇ姫は今どんな感じなの?」
「るみなはねぇ、今は社会人だよ〜。昼は普通に働いているけど夜はここに通ってるの」
「へぇ凄いね。いつもお疲れ様」
「えぇありがとう。いつもはゆずくん目当てなんだけど新入りがめっちゃかっこいいってオーナーが言っててぇ。ゆずくんだと敵多いからこっちに貢ごうかな〜って思って」
「ボクは柚葉さんの代わりかーいつか姫のNo. 1になってあげるから待っててね」
「りおくーん、もうるみなの中でNo. 1だよ」
「そーう?ありがとう」
それからしばらく話した。
「今日は帰るね」
「ありがとう。楽しかったよ」
とるみなとの会話は終わった。接客は大成功と言っても過言ではないだろう。この調子でいこうと思った。
「ねぇ、君ちょっといいかな?」
男装ホスト、ご指名いただきました さくあ @sakuakafe
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