第3話 裏と表

「うげ。さっきの人」

「なにが悪い?」

さっきのたばこの人。ボクこの人嫌いかも。

「柚葉、自己紹介して」

「しゃーねーな。涼海柚葉。この店のNo. 1。ふーんお前顔はいいんだな。めっちゃミニサイズだけど。」

「身長はコンプレックスです。なんか文句でもありますか?」

「妬み?」

マジでボクコイツ嫌い。嫌い。

「ほーら喧嘩してないで、接客術を教えてあげて」

「接客?んなもん愛してるっていうだけ。あと客を姫って呼んでアフターは行かない。」

「アフターとは?」

「マジ?知らんの?」

「知らないです」

「はぁ?えーまぁーそのー女性客と仕事終わったらホテルとかカラオケ行ったりすることよ」

「分かりました。」

「んじゃ早速指名もらったら接客よろしくね。柚葉ありがとう」

「ありがとうございました。」

「俺のこと抜いてみろ」

と出て行った。

「莉桜、指名くるまではここで待機よ。あとは柚葉の言った通り。どんだけ迫られても個人情報は内緒よ」

「はい。くれぐれも」

ボクはしばらく待つことになった。

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