病原菌撲滅大作戦編

第13話 いざ有翼人の里へ

翌朝 朝食を食べていた一同はエルドランから王宮騎士を2、3人有翼の村の調査に向かわせる事になった事を聞かされた


「我が国には関係ないのに何故調査する必要があるのですか?」


エルドランから聞かされた内容に皆驚きを隠せなかった


「実は近年謎の流行病が一部の種族に確認され始めてな…人口の1番多い人間には感染の報告は無いのだが、ホビットやドワーフの一部に感染が見られたようだ…遅かれ早かれ人間にも感染者が出ないとも言えぬ状況なのだ」


「感染者の特徴はわかっているのですか?」


「免疫力が低下している老人が多い事くらいしかわかっておらぬのだ…役に立てる情報はほぼ伝わっていない…だから懸念した王から調査依頼が来たというわけだ」


「そうですか…同行する騎士の方々とはどちらで合流出来るのでしょうか?」


「黄昏騎士団の宿舎に行くように通達してあるので彼等と合流して現地に向かって欲しい…君達と気が合いそうな奴等を選んだので安心してくれ」


リンダルトは気性の荒いアーノルドとレックスと気が合う人物がいるのか疑問を持ったがそれ以上深く考えないようにした


リンダルトの実家を後にした一同は騎士団の宿舎へと向かった


しばらく旅支度をしていると宿舎の入り口の呼び鈴が鳴った


ドアを開けると30代位の男性が2人と20代半ば位の女性が1人立っていた


「エルドラン様からここに来るように申し付けられた者です。」


リンダルトは3人の騎士を招き入れると出発前に少し話をする事にした



1人はガタイの良い豪傑な男で顔と胸に大きな傷があった。名前はガストと言うらしい


もう1人は中肉中背の爽やか系の男だった。

名前はニールというらしい


紅一点の女性は穏やかで清楚な人でマリエルやムウと気が合った。名前はレイナと言うらしい



しばらく留守にする騎士団の宿舎はリンダルトの執事達が管理するという話だった



こうして黄昏騎士団のメンバーと王宮騎士の3人を加えた一行はセリスの案内で有翼人族の村に向かうのだった



向かう途中でモンスターと遭遇した

ワーウルフの群れだ


ワーウルフは群れで連携をとって戦うタイプのモンスターで厄介な敵だ


リンダルトは敵の出方を伺いながら指示を出す


アーノルドとガストが切り込みレックスは脇から来る個体を対処する


ナーガは中衛で槍で敵をかき回す役目だ


レイナとニールには後ろから攻撃してくる敵の対処を頼んだ


マリエルとムウは魔法と薬で味方のサポートに回るように指示をする。セリスにも魔法と回復で支援を頼んだ


リンダルトはマリエルとムウを守る役目だ


アーノルドとガストは力技で敵を捩じ伏せていく


後方を任されたレイナとニールは冷静に向かってくる敵を見事な剣捌きで蹴散らしていく


特にレイナは素早い動きで敵の背後に回って急所を的確に攻撃して見事な動きを見せた


ニールはレイナが仕留め損ねた敵に確実にトドメを指していく


そして回復魔法も使えるらしく仲間の支援もしてくれた


その後も何度となく敵の群れを蹴散らしながら目的地に向かって進んで行くのだった








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