第9話 エルドランとの関係は?

騎士団の宿舎に着いたリンダルトとセリスはセリスの故郷での異変の事をメンバーに話した


もちろん全員調査に協力するのを快諾してくれた


そして王宮騎士団長であるエルドランの家でリンダルトの快気祝いが行われる事になり、黄昏騎士団のメンバーも全員参加するように通達されると驚きの声が上がった



「ええ?なんでここでじゃなくエルドラン様の家で行われるんだ?」


「団長とエルドラン様ってそんなに親しい関係なのか?」



リンダルトは笑顔でみんなにこう伝えた



「まぁその疑問はエルドラン様の家に行けばわかるよ」



夕方


黄昏騎士団のメンバーはエルドランの家に向かっていた


その中には龍人族のナーガの姿もあった


彼は先のドラゴン退治の件の後黄昏騎士団に入団していたのだ



そして大きな塀に囲まれた豪邸の前にたどり着いた



「で…デケェ家だな」


「流石は王宮騎士団長ならこれくらいの家に住んでるんだな」



門が開き中庭を歩くメンバー達は落ち着かない様子だった


ただ1人リンダルトを除いて



「こっちが家か?」



「レックス…そこは納屋だよ。家はもう少し奥にあるよ」



「リンダルトは随分とこの家に詳しいんだな?来た事があるのか?」


「まぁな」



そして大きな家の前にたどり着くとリンダルトが呼び鈴を鳴らした



執事らしき人物から発せられた第一声は…



「リンダルト坊ちゃまお帰りなさいませ。黄昏騎士団の皆様もようこそおいでくださいました…さぁどうぞお入りくださいませ」



「え?坊ちゃま?」



「ああ…ここは僕の実家でエルドラン様は僕の父上だよ」



「ええええええーーーーっ!!」



衝撃の事実にみんな驚きを隠せなかった



「快気祝いの準備が整うまで今しばらくお待ちください」



お茶と焼き菓子がメンバー全員分振る舞われた



そしてリンダルトから王宮内でエンドランの事を父と呼ぶ事が禁止されている事が聞かされた



「そうだったのか…て事は姫様もこの事は知ってるんだよな?」



「そうだよ…僕は父上に連れられて幼い頃から王宮の中で訓練していたんだ」



「だから王宮に行くとみんなリンダルトに頭を下げていたのか…」



ずっと抱えていた疑問が一気に晴れたメンバーだった



「兄上お帰りなさい」


「兄様お帰りなさい〜」



「みんな紹介するよ。僕の弟のエミリオと妹のリネアだよ」



「初めまして…エミリオです」


「初めまして…リネアですわ」



黄昏騎士団のメンバーもそれぞれ自己紹介をしていくのだった

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る