第23話魔女の森
魔女の森
魔女の森への道すがら4人にな何故オーがに捕らわれていたのか聞いてみた
魔女の森の二人は 「呪い返しの秘薬」を作る為に エンペラーオーガの魔核を手に入れようと討伐にに向かったが
あっさりと捕らわれたらしい二人の名はアリスとコリス
他の二人は姉妹で姉のルリ妹のルナ 母親の病気を治すため回復薬を買おうとしたが銀貨1枚もするので
買う事が出来ず 「魔女の森」に行って姉のルリが働く代わりに回復薬を譲って貰おうと考えて
「魔女の森」を探していたらしい
「銀貨1枚ですって!! 私達は 銅貨5枚で卸しているのよ 何で20倍の値段になってるの!!」
森の魔女の二人が驚き 思うところがあるのか 顔を真っ赤にしいる
「そうだったのね 分かったは リリエルはこの二人を送ってくれる?」
私の考えが分かったのか リリエルは小さく頷く
「私は薬を持っているから一緒にいこうか」
リルとルナを連れても森の出口に向う
リリエルとルリ姉妹と別れ「魔女の森」へ入っていく
所々に家と言うより小屋が点在している 奥の方では何人かが畑の作業をしているようだ
「「皆~帰って来たわよ~」」二人が大声で呼びかけると 畑仕事をしていた女性10人程こちらに
走って来た
「遅いから 心配したわよ」
「魔核は採取出来たの?」
「そちらの二人はどなた?」
「ちょっと ドジっちゃって オーガに捕まっちゃって そこをこのシャルロットさんとマオさんに
助けられたの そうだ シャルロットさん エンペラーオーガの魔核を譲ってもらえないかしら?
見合う分の報酬は出せると思うから お願い!!」
「譲るのは構いませんし 報酬もいりません」シャルロットがニッコリと笑う
次元バックからエンペラーオーガの素材を取り出し その場で魔核を採って
お願いしてきたアリスに渡す
「「「「うおおおおお」」」」
魔女さん達から歓声が上がる
「これで「呪い返し」の薬が作れるぞー」魔女達が喜び騒ぎ出す
「それよりも ルイーズさんに会わせて頂けませんか?」
シャルロットの一言で場の空気が萎んでいく
「私はトワに関わる者です どうかルイーズさんに会わせて下さい これはラリウス王国国王
クロノス様からの使命なのです」
シャルロットがそう言うと
「ラリウス王国!!」
「クロノス王!!」
「あの幻のブラックⅭカードの!!」
「じゃあ 私が都合を聞いてくるから あんたたちは薬の調合を頼むよ」
コリスが走り出して ほかの人達は一軒の小屋に入って行った
□ □ □ □ □
「ここが あなた達のお家なの?」
今にも倒壊しそうな家の前でリリエルがルリに聞く
「そうだよ お姉ちゃん 入って」
改めて周りを見るとどこもかしこも倒壊寸前の家屋ばかりだ
「お姉ちゃん こっち こっち」
ルナに急かされて屋内に入ると入って右の部屋とも呼べないような仕切りだけがされている場所に
母親らしき人が寝ていた 状態を鑑定すると「疲労」と「空腹」なだけだ
「ルリ あなた料理は出来る?」次元バックから肉や野菜を取り出しながら声をかける
「今から お母さんを治すから目が覚めたら食べられそうな物を作ってちょうだい」
ルリは出された食材にビックリしながら竈の方へ走って行った
「さあ ルナ お母さんを治すから一緒に祈ってちょうだい」
ルナの手を握って回復魔法を唱える「完全回復」
母親の身体が金色の光に包まれ やがて光の粒子が身体の中に吸い込まれていく
「うっ」小さく声を漏らして 母親が目を覚ます
仕切りの陰から覗いていたルリと一生懸命祈っていたルナが「「お母さん」」と泣きながら
母親に抱きつく
「あらあら 二人ともどうしたの?そんなに甘えて」
「お母さん ずっと目を覚まさないから 心配したんだよ 体の具合はどう?」
「えっ そうだったのかい? 体の調子は良いみたいだね」首を回しながら二人に
優しく微笑む
ぐ~と母親のお腹が鳴る それを聞いてルリが慌てて竈の方へ走っていく
「あの お加減は如何ですか?」状態鑑定すると「空腹」だけになっている
「ルナ この人は誰だい?」訝し気にルナを見て聞いている
「このお姉ちゃんがお母さんを助けてくれたの」無邪気に答えるルナ
「まあ それは お世話になりました ありがとうございます ただ ご覧のように
お礼を出来る状態にございません ご容赦下さい」俯いたままで肩を震わせている
「お礼なんて とんでもないです 私が勝手にやった事なんで 気になさらないで下さい」
竈の方から良い匂いが漂ってくる ルナと母親のお腹が一緒に「グゥ~」と鳴る
「お母さん 出来たよ」ルリが器にスープを入れたものを運んでくる
「家に料理出来るような 物は無かったような気がするけど?」母親が困惑する
「リリエルのお姉ちゃんに 食べ物を貰ったからスープを作ったの」
「食べ物まで ありがとうございます 」
恐縮する母親に
「先ずは 食べて元気になりましょう」優しくリリエルが微笑む
「ねえ ルリ この辺には体調の悪い人がまだ多いの?」
「うん この頃炊き出しも無いし 皆辛そうにしてるよ」
「じゃあ 病気や体力の落ちている人達を広場に集めてくれる?」
「うん 分かった」
「お姉ちゃん 皆を集めてきたよ」
リリエルは集まった人々の前に行くと 皆「疲労」「空腹」酷い人は「飢餓」状態になっている
「範囲回復!!」
唱えると人々の周囲に黄金の光が彼らを包む
「「あ~ こ これは!! 身体の痛みが引いていく 何か元気が出てきた」」
人々がざわつく中
「はい 料理が出来る人はこっちに来て下さい」
リリエルが次元バックから 肉や野菜を取り出し簡易な炊き出しを行う
「ああ 聖女様」食べ終わった人も 食べている人も地面に頭を着ける勢いで崇めてくる
「さて 私はそろそろ行くわね」照れくさくなって その場を去ろうとしたら
「おいおい 勝手な事してんじゃねえぞ!!」恰幅のいい髭を生やした男が走ってきた
[貴方は?]
「俺はこの地区を任されているザハンってんだ 手前 何をしやがった? 何でこいつらを回復してんだ?
こいつらは 死ぬか生きるかのギリギリでいいんだよ そのギリギリで俺から銀貨1枚で回復薬を買って また
農場で働く事がこいつ等の生きる道なんだよ」唾を吐きながら怒鳴りちらす
「樹木牢獄」
リリエルが唱えると ザハンの足元から樹木が生え網目状に枝が絡まり 彼を閉じ込めた
「また 何日かしたらここに来るわ その男を哀れと思ったら食事を与えなさい 別に与えなくて死んでも
私が責任を取るから どっちでもいいわよ」
そう言うとりリエルは森に向って歩き出した
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます