第三首 まぶしい君

君の家が近づく。


楽しかった道のりも。

あっという間で。


肩先で。

さよならと振る君の右手が。


名残り惜しくて。


振り返った坂道。

君が、まだ手を振っていた。


夕日が眩しくて。

かざした指の隙間に。


天使が見えたのです。


※※※※※※※※※※※※※※※


木漏れ日を

隠す手の先

眩しいは

指の隙間に

君がいたから


こもれびを

かくすてのさき

まぶしいは

ゆびのすきまに

きみがいたから

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る